この一車と共に僕はK点を越える!
今年もやってきました!12月30日、獲得賞金約1億3000万円と、王者の称号を賭けて、9名の戦士が挑むグランプリ2023!
それぞれの選手が苦難を乗り越えて僕らに魅せ続けてくれて、それぞれが出場権を手にしたわけだが、1年間、歯を食いしばり長い距離を踏み続けて先行に没頭してきた新山にまずは敬意を表したい。
その新山は昨年はグランプリ直前のG1競輪祭を、嫌な顔をされながらも北日本の先輩、新田の大引き出しに誘ってもらいタイトルホルダーとなり初め立った大舞台は、ひたすら演じた機関車役で新田は勝てなかったが貢献の走りに徹した。
「グランプリとG1を突っ張りで獲りたい」と究極なる目標を口にして人生、徹底先行を貫くかまえの新山が、今年最後のG1競輪祭が終わり約1ヶ月の間に思考回路を全部ぶっ壊して、すべてをリニューアルしてまくりにかまえて目指す栄冠!なんていうのは考えられず、もちろん主導権一本のはず。
そうなれば番手の慎太郎が一番、ゴールに近いのではないか?なんて考えたりもするが、10月の寛仁親王牌の準決勝、新山の番手で車間をキルとか、ヨコに振るとかいう動きはまったく見受けられず、まくり迫る古性に何の対応をすることもなく南まで連れ込まれるワン・ツーを決められ、先月の競輪祭、ダイアモンドレースでは新山の番手から出てイク新田に直線はツケバテててしまっての6着は完全なる大敗、惨敗といえるらしくない結末。
ちょっとスピード勝負への対応が難しくなり始めている感があり、東北は2人とも飲まれて終わりかな?とも思うが、さすがに仕上げてくれば連対候補として慎太郎は必要になるところ。
冒頭で書かせていただいたように前を走る新山はずっと、ずっと東北を引っ張ってきたし、これからも同じことをやり続けるし、降りかかる火の粉は全部俺が払うよ!で、超グッジョブな番手の仕事に慎太郎が必死になってくれれば、昨年よりは間違いなく落ち着いて走るし、あれよあれよの押しきりで、夢車券は新山からひとつ一考。
が、しかし、新山の3番手というのは確実に勝負圏内になり、ここを射止めた者が最後にまくりで勝つ!というのがまぁまぁ多数の意見になり、じゃあ、誰がその位置を掴むのか問題に発展する。
平塚ダービーを犬伏の4番手からツン抜けた単騎の拳矢なのか、先月の競輪祭決勝戦で1人で勝てたのは確実に他の選手にインパクトを与えた同じく単騎の眞杉なのか。
拳矢は8月の西武園オールスターでの落車から低迷していたが、先月の競輪祭、最終日に新田の番手まくりを乗り越え、マーク浅井をチギリ気味に大楽勝で仕留めた一発で何かキッカケを手にしたように映る。間違いなくさらにアップ、アップで挑めるのではないか、の印象。
ただ、基本的にはロングまくりというのは選択肢には無くて、V奪取は新山が先手の前提ならば3番手限定!までとは言えないが、それに近い条件になるかな、と考えられるし、あまり待ってしまえば被って終わる危険性を感じるのは確か。あまりに鮮やかだった平塚ダービーV奪取の残存に頼れるかどうか。
一方で眞杉はイザとなれば1人でも長打でイケるよ!の強い気持ちは拳矢よりは間違いなくあり、多少なり出遅れても好位をキープした誰かよりも早めに、長めに先まくりで勝機はアリえるとみる。
忘れてはいけないのは深谷の存在になるが、考えて、動いて、キッチリ組み立てて位置を奪う、というのができるとはなかなか考えられないもどかしさがアリ。そこを何とか違う方向で検討するならば、6年ぶりに戻ってきたこのグランプリの舞台で、変わったんだよ俺は!のスタイルを披露できるかどうか。
眞杉、拳矢あたりより前で闘うことができればチャンスはあるが、少し気になるのは優勝するために必要なことは?の問に「一発で仕掛ける勇気」とコメントを残していて、眞杉と同じくロングで決着できる脚はあるとみて、その辺も要警戒が必要。
1番のカギを握るのは復活ゴールデンコンビ、中国両者の前を走る清水だ!と個人的には考えている。
それはなぜか?
脇本が新山を封じてBinBin逃げたら?という声を耳にするが、6月の岸和田高松宮杯で突っ張り新山潰して古性の地元制覇にあれだけ貢献してそれは無い!と決め打ちしたいし、新山が脇本を簡単に逃がすわけなく8番手に追いやると判断すればあとは清水がどうするのか?だけをまとめるだけになる。
清水は今年、平塚ダービーの決勝戦2着だけでここにたどり着いたようなものだし、もしも新山が突っ張る時に、脇本が普段、口にしているように初手の位置にこだわらないなら車番的に北日本の3番手を清水が取れそうだし、脇本相手に最後方だけは回避できるし、そして盟友連携は番手をまわった方の勝率はご存知だと思うがそれなりに高い。
去年の防府記念で清水が早めに踏み過ぎて松浦が準決勝敗退に追いやられたレースがあった。公にはならなかったが、松浦が激怒した、という話しもあったりと、どちらにしても、早くどちらかがグランプリを獲って来年以降、またG1戦線ではやり繰りしながら持ちつ持たれつ共闘して、またこの場所に戻ってくればいいよね、と互いの気持ちは一致しているのではないか、と思ったりもする。
今年は西武園オールスターの落車骨折でドン底を味わい苦しんだが、ド先行は無いにしても遅めのまくり追い込みはやらない清水の救いの手、必ず距離を踏み仕掛ける自力に乗り込み、大願成就、グランプリ2023を松浦悠士が制覇する。
ひとつの懸念は落車をすると少しの間、低迷するイメージがある松浦で、直前走った別府記念決勝戦で落ちたケガの影響はまったく問題無いのか?とそこは心配だが、松浦自身の「大丈夫」の言葉を信頼して、突き抜ける直線ゴール前を信じるだけ。
8月の西武園オールスターで、肺挫傷、鎖骨骨折で競輪選手として絶望的な大ケガを負った脇本は、絶好調の時、自身を倒すには?の質問に対して「真ん中が動かなければ厳しくなる」と本人が語ったように、近況は以前よりそれをまわりに実行されて苦戦は増えたような気がする。
もちろん、年頭、発症した腰痛、ケガは完治で状態に問題ないのか?は重要になるが、果たしてこのメンツで一本棒8番手で届くのかどうか?はシッカリ見極めたい。
脇本が1番だ!と信じるならば頭からイクしかないが、そうとう厳しい闘いになり今年は獲れないと断定して全消去をさせてもらう。
けど、脇本がイケず不発でも、ずっと後ろにいますよ!なんていう運命共同体として生きるようなヌルい闘いはしない古性が、脇本を捨てて切りかえテキトーに外から内から誰かをブッ飛ばして位置を取り突っ込む連がらみは一考の余地アリ。
ラスト一周、ギブアップした脇本をあきらめて3着になった競輪祭のダイアモンドレースが参考になる。
でも、展開待ちになるが、新山の3番手がもつれたり、真ん中が取り合いになったり、誰かが急いで踏み込み新山に遅いかかり自然にゴチャゴチャ状態になれば、グイッとひと飲みひとまくりされて、「やっばり脇本!」、「だから言っただろ脇本だって!」と、本命党、脇本信者にガッツポーズをされ事なきを得て、2023年の激動の競輪は幕を閉じる。
今年もウマい車券で大変お世話になりました!
来年は3年目になりますが、支えていただいているたくさんの皆様への感謝を忘れずに、もっともっと努力をしてガンバリますので、今後ともよろしくお願いいたします!
1年間ありがとうございました!
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