橋本優己（9番車）は、昨日こそ村上博幸の好アシストで2着に食い込んだものの、久米に完全に捲り切られる勢いで迫られており、自身の逃げのかかりには疑問が残る。元々、逃げるか後方からの捲りしかできないタイプで、柔軟性に欠ける印象が強い。

今回、橋本が逃げる展開になった場合、番手の皿屋豊（1番車）はヨコの動きに不安があり、後方からの捲りを止めるのは難しい。さらに、橋本が後方に置かれるような展開となれば、脚力的にこのメンバー相手では厳しく、番手の皿屋も苦しくなる。中部勢は総じて評価を下げたい。

一方、地元で気合いが入り、脚力も一段階上がっている一丸尚伍（2番車）が先行しそうで、展開面で最も有利なのは、その番手を回る小岩大介（5番車）。小岩は安定感のある走りを見せており、展開に恵まれれば抜け出すシーンは十分考えられる。

また、自在性があり、位置取りも巧みな酒井雄多（7番車）が中団を確保しそうで、その後ろにいる菅田壱道（3番車）は、酒井の仕掛けに乗って末脚を発揮できれば、上位進出が濃厚。

ここは、橋本ラインを思い切って軽視し、小岩・菅田を中心に勝負したい一戦。