平塚記念決勝の第12レースは、深谷を先頭に郡司-和田-岩本の4車で結束する地元南関ラインと、松本-松岡-園田の九州ラインに、単騎の犬伏と山口を含めた戦いになった。

南関勢の並びは、いくら和田が地元平塚がホームと言えど4番手回りだと思ったのに、S班の岩本が地元勢を盛り立てて4番手で折り合ってくれる事になったので、落車が続いて満身創痍の和田だがいつも以上に魂を込めた走りになる筈だ。

展開は、ほぼ間違い無く深谷が前受けから抑えに来る九州勢を突っ張って先行勝負に出る事になる。

山口は2年前のここ平塚で、先行する犬伏ライン追走から清水の番手捲りを捲り追い込んで全日本選手権を取った時と同様に、南関ラインの後ろで脚を溜めて、郡司が番手捲りを打った後の最終2センター辺りから捲り追い込みで勝負を賭けてくると思う。

犬伏は1番後ろからの捲り勝負になるが、昨日の準決勝で打鐘の4コーナーからカマしに行って切り替えた松本に追い込まれて3着に沈んでしまったけれど、本人は久々に良いスピードで捲れて収穫が有ったと言っている。
決勝戦は南関の2段駆けと目標がはっきりしているので、捲るタイミングを遅めにしてタイミング良く仕掛ける事が出来れば、昨年10月の京王閣記念で同じく単騎で捲り追い込んで優勝した再現も十分に考えられる。

深谷の番手を回る郡司は、当然ながら優勝を狙って走る訳だが、地元ホームで同期の和田が自分の後ろを回る事になったので、準決勝は深谷をキッチリ残したけど、決勝戦は深谷が垂れて来なくても、後ろの和田にも優勝のチャンスが有る様にバックからは番手捲りを打つ事になると思う。

平塚記念決勝は、番手捲りを打つ郡司の後ろから渾身の差し切りを狙う和田と、脚を溜めて捲り一閃に賭ける犬伏を軸に、郡司と山口を2着に狙って勝負する。