【開催直前展望】SG第57回日本選手権オートレースは29日より飯塚オートで開幕!

2025/10/28(火) 14:30

「SG第57回日本選手権オートレース」が10月29日(水)から11月3日(月)までの6日間、飯塚オートレース場にて開催される。
2025年のSG開催を振り返ると、まず2月の全日本選抜は青山周平が優勝でWグランドスラム達成。4月のオールスターは佐藤励がSG初優勝&完全優勝、そして8月のオートレースグランプリは鈴木圭一郎が制してグランドスラムを達成している。まさに今年のSG戦線は、偉大な記録とともに数々のドラマが生まれている。そして、今回の日本選手権。年末のスーパースター王座決定戦トライアル戦の出場争いもここで決着する超重要な一戦は、ハンデなし=オール0mオープン戦の6日間決戦。新スタンドが完成してから初となる飯塚のSG戦、果たして頂点に立つのは……!?

※初日の出走表(10月29日更新)はこちら

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【青山周平がナンバーワンの貫録を示す】

青山周平
青山周平はこれまで日本選手権オートレースを4度制覇しており、特に飯塚開催の日本選手権は連続優勝中と好実績を誇る。10月の山陽特別G1プレミアムカップは準優勝だったが、そこから地元伊勢崎の普通開催を連続で完全優勝して、現在8連勝中。10月20日の優勝戦では、通算34人目となる通算1000勝を史上最速で達成した。優勝インタビューでも「自分だけでは達成できなかった記録、しっかり噛みしめて次の1勝に向けて頑張りたい」と答えており、今開催もランク1位の実力を存分に発揮するか。

伊勢崎勢は青山と同じく日本選手権甲斐の優勝実績ある高橋貢、近況の好気配が見逃せない早川清太郎、日本選手権初出場を叶えた新井日和の走りにも注目だろう。

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【グランドスラマー鈴木圭一郎が連続Vへ】

鈴木圭一郎
8月のSGオートレースグランプリで史上最速のグランドスラムを達成した鈴木圭一郎。その後もグレードレースでコンスタントに優出を重ねており、直前の山陽G2若獅子杯も4連勝で勝ち上がっている。グランプリ後は惜しくも優勝には届いておらず、飯塚走路も約1年ぶりとなるが、グランプリからのSG連続優勝が期待される。
鈴木圭をはじめ、浜松は実力者がそろっている。金子大輔は直前の川口開催で完全優勝。昨年の日本選手権は勝ち上がりでオール掲示板も、準決勝戦3着で優出を逃しており、今回は日本選手権4年ぶりにファイナルの舞台に立つか。
鈴木宏和は全日本選抜で準優勝、オートレースグランプリも優勝戦に進出しており、SGファイナリストの常連に成長。昨年も準決勝戦1着で突破して日本選手権の初優出(優勝戦4着)を決めており、今年もスタート攻勢から目が離せない。
佐藤貴也、伊藤信夫、木村武之らSGタイトルホルダーの巻き返しにも注目だろう。また、日本選手権初出場となる栗原佳祐と吉林直都は上位陣にいかに挑むか。

鈴木宏和

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【佐藤励が2強に待ったをかける】

佐藤励
佐藤励は今年のオールスターでSGタイトルホルダーの仲間入りを果たした 。SGタイトル獲得で、目標に掲げていたトライアルへの出場権を手にしたことは、最高の結果だろう。9月伊勢崎のムーンライトチャンピオンカップでは強力なメンバー構成の中、自身2回目のG1優勝を手にした。「もっといいスタートが切れるように毎節全力で頑張っていく」と課題克服を目指しており、特に日本選手権でスタートは最重要だろう。直前の川口開催は準優勝で、現在36レース連続で掲示板入りしている安定感も見逃せない。初出場だった昨年の日本選手権は準決勝戦で反妨に終わっただけに、その分も挽回の走りに期待だ。
佐藤摩弥は2月の全日本選抜、8月のグランプリで優勝戦に進出しており、ポイント的にも自身6回目となるスーパースター王座トライアル戦の出場はほぼ確定。0mオープン戦は得意のスタートも存分に威力発揮するだろうし、これまでSG優出も14回を数え、飯塚では23年、24年のオールスターでともに準優勝。悲願達成の瞬間は訪れるか注目したい。
日本選手権3連覇の実績ある永井大介、グランドスラマー中村雅人や、2020年に日本選手権でSG初制覇した森且行ら、今回も川口からS級14名を中心にシリーズを盛り立てる。

佐藤摩弥

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【地元飯塚勢の奮起期待!山陽勢も一矢報いるか】

荒尾聡
飯塚では3年ぶりとなる日本選手権、地元勢にとっては力が入るところだ。荒尾聡は3年前の飯塚での日本選手権は優勝戦3着、昨年も優勝戦に駒を進めている。悲願の日本選手権初制覇を目指すが、直前の飯塚開催の準決勝戦が反因(失格)だったたけに、初戦から動向は注目だろう。
現在の飯塚ナンバーワンである有吉辰也は7月の負傷から10月に復帰。普通開催に3回参戦して、優勝こそ無いものの、しっかりオール優出。この地元SGで、さらに上昇となるか。
また、スーパースター王座決定戦トライアル戦の獲得ポイントは4で現在9位。出場圏内ではあるが、ここで確定させたいところ。また、同じく4ポイントで篠原睦、3ポイントで長田稚也が続く。ここは、スーパースターへの勝負駆けとなろう。篠原は意外にも近況の日本選手権で優出がないが(2018年の川口開催が最後)、2節前の飯塚など今年は9回の優勝をマーク。長田は日本選手権で2年連続優出中(優勝S年は4着7着)。戦績に波はあるものの、最上位級相手にも一撃の魅力がある。昨年の中村杏亮は日本選手権で優勝戦3着に入り、スーパースター王座決定戦トライアルの初出場を決めた。今年はまだ圏外だが、地元SGで一発逆転があるか。
ほかにも10月の若獅子杯でグレードレース初優勝の石本圭耶や、初の2級車で挑戦となる福岡鷹ら話題性あるレーサーが開催を盛り立てよう。

山陽勢は丹村飛竜や松尾啓史、長田恭徳らが虎視眈々とVを狙う。中でも松尾は4ポイントで出場圏内に入っており、現時点で山陽勢からただひとりのポイント獲得者となっているだけに、上積みは狙いたいところだろう。直前のオーバーミッドは準優勝だったが日本選手権2回目の参戦となる山本翔も楽しみな存在だ。23年のオールスターを最後に、山陽勢はSGファイナルに進めていないが、久しぶりにその壁を打破できるか注目したい。

松尾啓史

◆出場選手情報はこちら
◆SSトライアルへの出場権争いについては
森泉宏一さんのコラム「オート語らんまいか」にて詳しく解説されておりますので、合わせてご確認ください!

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【情報満載!SG日本選手権オートレース特集】

第57回日本選手権オートレースの情報詳細は、特集記事内でも掲載しています。
チャリ・ロト SG第57回日本選手権オートレース特集
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(P-Navi編集部)

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