2025/09/11(木) 17:05
福井競輪の「第41回共同通信社杯競輪(GII)」が12日に初日を開催する。11R一次予選を走る古性優作に話を聞いた。
7月の玉野サマーナイトフェスティバル準決勝で落車し右肩鎖関節脱臼と靭帯断裂の重傷を負った。手負いのまま挑んだ前走の8月函館オールスター競輪は執念の走りで決勝進出を果たすと、脇本雄太-寺崎浩平の3番手を守り2着に食い下がった。
「痛みはあったけど、自分が我慢すればいいだけだったし、精神的には自分の肉体に勝てました」と逆境を力に変えて長丁場を戦い抜いた。
このひとつの経験が古性をさらに大きくさせた。
「きつかったですけど、怪我をして良かったと思いました。怪我がチャンスというかまだ強くなれるな、と思えたので」
リハビリからトレーニングにいたるまで、いろいろなことを見つめ直した時間は効果的で「競輪祭にまだ出られるかわからないけどグランプリとかまでに自分の中で良くなりそうな気がします。ひと皮もふた皮もむけて進化できそう」と心身ともに充実してきた。
さて、初日の一次予選11Rは単騎での戦いとなるが「状態は8割ぐらい。オールスターよりはいいですね。今はケガをして(心が)たぎっています」と燃える思いでギラギラしている。単騎戦はタフで熱いものとなりそうだ。(netkeirin特派員)