【開催直前展望】SG第29回オートレースグランプリは伊勢崎で10日ナイター開幕!

2025/08/08(金) 18:00

「SG第29回オートレースグランプリ」が伊勢崎オートレース場において、8月10日(日)から15日(金)までの6日間、ナイター開催される。 2025年のSG開催は、2月の全日本選抜オートレースを青山周平が優勝、そして4月のオールスターオートレースは佐藤励が初優勝している。新たな勢力の台頭も感じさせる現在のオートレース界。今年のSG第3弾となるグランプリで、頂点を極めるのは誰なのか。真夏の夜の伊勢崎ナイター決戦から目が離せない!

※初日の出走表(8月10日更新)はこちら

***************
【青山周平が大会4連覇に挑む】

青山周平
全国ランクナンバーワンの青山周平が、今年の夏も制するか。
SGオートレースグランプリは最も実績を残す大会で、昨年も初日から5連勝で優勝戦に進出。同じく5連勝で勝ち上がった鈴木圭一郎、成長株の黒川京介らを相手に、1号車から早々に先頭を奪取すると、鈴木圭との壮絶なデッドヒートを制して完全優勝を果たした。SGオートレースグランプリは5回目の優勝で、史上初の大会3連覇を達成。今年2月の全日本選抜では史上4人目のダブルグランドスラムを達成しており、今回は同一SG4連覇、さらに同一SG6回目の優勝の偉業に挑む。※同一SG優勝回数は 飯塚将光(日本選手権)と 島田信広(全日本選抜)の6回が歴代トップ。 直近は伊勢崎の普通開催で3連続優勝しており、今年も10周回を盤石のレースで駆け抜けるか。
伊勢崎勢は絶対王者の高橋貢、悲願達成を目指す早川清太郎、今開催最年長の岩田行雄 らも地元の意地を見せる。また、新井日和はSGグランプリで23年にシリーズ4連対、昨年は補充で3連勝しており、今年は初日からさらなる躍進に期待だ。

***************
【今年こそ!鈴木圭一郎がSGグランドスラムへ】

鈴木圭一郎
鈴木圭一郎はSGグランドスラムまであと1つ。その最後のピースが、このSGオートレースグランプリになる。グランドスラムにリーチをかけたのが2017年。それから毎年偉業に挑むも、ここまで準優勝3回、3着3回(優出漏れ2回)で、あと一歩の状況が続いている。昨年は年間最多勝を大幅に更新するなど、求められるレベルは極限に高くなっているが、今年ここまでG1を2回、G2を1回優勝。SG戦では全日本選抜で3日目にフライング失権、4月オールスターは優勝戦4着だった。 2節前の伊勢崎の普通開催では、準決勝戦でまさかのフライングから4着と、なかなか噛み合ってこない。直前の浜松G2ウィナーズカップではカルマ3Kに乗り替わって初日から4連勝(優勝戦2着)していたが、SG戦ではどう策を練ってくるか。
浜松からは、鈴木宏和、金子大輔、さらに4回目のSG出場となる栗原佳祐らにも注目したい。鈴木宏は近況やや低調だが、グランプリは連続優出中で、昨年の優勝戦は3着。全国屈指のスタート力を武器に今年も好勝負に持ち込みたい。当地グランプリがSG初制覇だった金子は近況も巧腕を発揮。栗原は2節前の浜松の普通開催で黒川京介や佐藤貴也を相手に優勝しており、SG戦でブレークとなるか。

***************
【黒川京介、佐藤励が新時代の扉を開ける】

黒川京介
先日、2025年後期ランキングで黒川京介は初のS2になることが発表された。2019年後期からS1とS2には青山周平と鈴木圭一郎が君臨し続けてきたが、ついにその両者に黒川が割って入ったことになる。昨年の日本選手権で初のSGタイトルを獲得すると、今年に入っても鋭いスタートと強烈なスピードを発揮して、今年すでに12回優勝するなどハイペースで数字を積み重ねている。さらに直前の浜松G2ウィナーズカップではグレードレース5開催連続優勝と勢いはますます加速。グランプリは2年連続優出中で、一昨年は準優勝。表彰式でも「(グランプリの)伊勢崎は苦手ですが、この流れで克服できるように、一生懸命走ります」と力強く宣言している。

佐藤励
佐藤励も期待の新鋭のひとり。4月川口のSGオールスターで念願のタイトルを獲得した。かねてから目標に掲げていたスーパースター王座決定戦トライアル戦への出場も、SG優勝で一気に確定させただけに、ここからはスタートや走りを、どうブラッシュアップしていくかが課題となろう。昨年のグランプリは失格にフライングに終わったが、SGウィナーとして挽回の舞台は整っている。直前は飯塚で完全優勝しており、オールスターからSG連続優勝の期待も上昇していく。

佐藤摩弥
佐藤摩弥は今年6月川口で青山周平の猛追を振り切り優勝、7月末の伊勢崎でも準優勝と好走した。すでにSG優勝戦は13回乗っている常連。昨年のグランプリが意外にも初優出で、これでSG5大会すべて優勝戦に乗ったことになる。SG準優勝も2回経験しており、超抜のスタートからオート史上初の快挙に今回も挑む。
さらにグランドスラマーの永井大介、中村雅人や若井友和、加賀谷建明、森且行ら、川口からS級最多16名を中心に強力メンバーが参戦する。

***************
【荒尾聡や松尾啓史らが好勝負を演じる】

荒尾聡
飯塚勢は、有吉辰也が公傷により欠場になったが、荒尾聡や篠原睦、長田稚也らが優勝争いに名乗りをあげよう。荒尾は4月オールスターで優出(6着)、近況も7月川口G1キューポラ杯の準決勝戦で黒川京介を封じて1着優出するなど、巧みなレース運びが光る。グランプリはここ2年、準決勝戦3着で優出を逃しているが、G2稲妻賞連覇など伊勢崎走路は好実績を残す。4年ぶりのSGタイトル奪取へ、オールラウンダーぶりをいかんなく発揮する。
篠原は2021年のグランプリでSGウィナーの仲間入り。近況は飯塚オーバーミッドで2節連続の完全優勝、7連勝中でSG開催を迎える。7月から20走して着外は1回のみと安定感は特筆級だ。
長田は7月飯塚のオーバーミッドナイトでは湿走路を克服して優勝。グランプリは落因や内突などが続いてはいるが、流れ払拭して5回目のSG優出を目指す。

松尾啓史
山陽からは松尾啓史、丸山智史らS級レーサー5名が中心。松尾は8月の伊勢崎普通開催で青山周平には敗れたが優勝戦3着。まだSGタイトルには届いていないが、強烈な追い込みは、今開催も要警戒。2025年後期は山陽1位に復帰する丹村飛竜や、37期から唯一出場権を獲得したSGデビューの田中崇太にも注目したい。

最終日の優勝戦を制して、祝福の花火を見あげるのは果たして誰か。熱い6日間のスピードバトルが今、始まる。

※出場選手情報はこちら

***************
【情報満載!オートレースグランプリ特集】

第29回オートレースグランプリの情報詳細は、特集記事内でも掲載しています。
チャリ・ロト SG第29回オートレースグランプリ特集
◆勝ち上がり詳細
◆過去の優勝戦レポート一覧
◆優勝戦8選手の当日コメントを公開!(最終日更新)
◆オートレースグランプリの予想に役立つ開催・優勝者データ

ぜひご覧ください!
(P-Navi編集部)

閉じる

新着ニュース一覧