2025/06/30(月) 16:36
久留米競輪場の「開設76周年記念・第31回中野カップレース(GIII)」は30日に3日目を開催。選抜6Rを走った阿部英斗に話を聞いた。
5月の平塚記念二次予選で落車し、右鎖骨を骨折。肺気胸や歯も2本折れて1か月以上の長期欠場を余儀なくされた阿部英斗。一次予選を3着でクリアも、二次予選は逃げて9着。3日目は中団確保から捲って、今節の初1着をゲットした。
「(結果的には)叩きに行った方がラインで決められていましたね。長田(龍拳)さんが合わせる気満々で見てきていたし、中団も口が空いたので入れるかなって。吉田さんが後方まで下げて巻き返してくる態勢を整えてるだろうと思って後ろを見たら、小林(大介)さんと上田尭弥さんが並走になってて驚いた。吉田(昌司)さんはどこに行っちゃったの? って感じで、状況が理解できなくなっていましたね」
俊敏に中団に入ったが、切り替えていた小林が内をスルスルと上昇して上田を捌いた。阿部は捲りを決めたがラインは空中分解になって意気消沈した。その後は落車明けの自身の状態面について言及。
「練習のし直しが必要ですね。自分の体も折り合ってない感じがある。2日目を走って、お客さんに見せられる状態ではないのかなって思ったけど、なんとか1着を獲れて良かったです。体の状態自体は大丈夫だけど、2週間入院したし、1か月くらい練習できない期間があったので体力が落ちている。とにかく、8月に小倉記念があるので。A級時代から目標にしていた大会に出られることになったし、その前に記念を1開催走れて良かった」
大目標であるホームバンクでの記念開催に向けて、復調のきっかけとしたい白星奪取。125期の若武者に下を向いている暇はない。(netkeirin特派員)