【青山、鈴木圭、黒川のランク上位3名が優出!】浜松オートG2(準決勝戦)レポート【チャリロト杯・第3回浜松記念曳馬野賞】

2025/06/28(土) 18:45

2025年6月28日 浜松オート
チャリロト杯
G2第3回浜松記念 浜松記念曳馬野賞(4日目)


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【9R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
0mから1・赤堀翼がスタートを決めて逃げ態勢に持ち込む。10mからは3・遠藤誠が2番手も、6・森且行が捲りで3番手まで上がり、2周回3コーナーで遠藤をかわして2番手に上がる。リードを保ったまま快ペースで逃げた赤堀がそのまま1着。2着に森が入線。大会連覇のかかった7・高橋貢は3着、8・金子大輔は6着で優出を逃した。

1着/赤堀翼(浜松30期)
競走タイム:3.442
競走車名:キャプツバ
ランク:A197
今節の成績:2着・3着・3着・1着
G2優勝:0回

優出一番乗りを決めたのは、赤堀翼。準決勝戦はハンデ重化したが、0mから逃げて押し切った。20年山陽の若獅子杯以来、5年ぶり2回目のG2優出。今節オール掲示板入りしているようにエンジンは好仕上がりで、優勝戦も1枠からレースを作って、初のGレース優勝ゴールを目指す。

(※公開優出インタビューより)
ずっと昔から来ていたレース場で、(グレードレース優出は)とても嬉しく思っています。エンジン状態が良く、伸びてくれるので、いいスタートが切れています。スタートを残せれば行けそうかなと思っていたので、あとは必死で走りました。今日はレース前に(鈴木)宏和選手からアドバイスもらって良くなったので、(優勝戦も)そのままいきます。(今日の)タイヤはちょっと低いのですが、他に候補がないのでこれでいくと思います。元のお客さんの前でいいところが見せられるように、スタートから頑張って見せ場を作りたいと思います。

2着/森且行(川口25期)
競走タイム:3.444
競走車名:Mニジュウサン
ランク:S16
今節の成績:2着・3着・3着・2着
G2優勝:3回(14年川口:川口記念)

今節は1着こそ無いものの、良も湿も乗りこなして、オール掲示板入りで優勝戦進出を決めた。これで地元川口から3節連続の優出と近況は動き安定。優勝戦は10線では最内の3枠から、約5年ぶりの復活優勝劇をチャリロト杯G2で決めるか。

(※公開優出インタビューより)
お金をいっぱいかけたら、調子が良くなりました。スタートはいけないと思ったので、1、2周だったら捲りに入ってもタイヤは大丈夫だと思って、思い切り捲っていきました。(赤堀)翼君と変わらないくらいで、ちょっと先がない感じなので、これから整備を考えます。リング交換するときロッドを見てみて、傷が入っていたら換えようと思います。タイヤは今日のか、もう1本あたりつけしてみる。明日も3着まで入れるように頑張るので、車券を買って応援してください。

◆9レース結果

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【10R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
スタートは0mの1・和田健吾が残し、10mからは大外の8・黒川京介が大カマシを決めて2番手まで上がる。黒川は和田をかわして2周回目には先頭に立ち、独走態勢に入っていく。2番手で和田が続き、3番手は7・佐藤貴也、5・栗原佳祐、4・中村友和の3名が激しく争う。黒川が快勝の1着、2着も和田が粘り、混戦の3着は栗原が入線した。

1着/黒川京介(川口33期)
競走タイム:3.418
競走車名:イットウセイ
ランク:S3
今節の成績:1着・2着・1着・1着
G2優勝:7回(25年山陽:ミッドナイトCC)

準決勝戦は自身も驚くほどのスタートダッシュで一気に好展開に持ち込んだ。タイミング0.01の極限のスタートだった。2日目の斑走路は2着どまりも、今シリーズも快速発揮して、ここまで3勝&オール連対。G2に限れば、今年3月山陽のミッドナイトチャンピオンカップから3連続優勝中。勢いそのままに、今回も2強に挑む。

(※公開優出インタビューより)
今年3本指に入るくらいのすごいスタートが切れました。ビックリ。すごかったですね、自分でも。ちょっと今節は出だしのキレが悪かったので、いろいろクラッチはやっていましたが、(準決勝戦は)すごかったです。これ以上は切れないと思います。今節はちょこちょこしかやっていないですが、初日からずっといいです。エンジンは特にやらずにタイヤだけ後半きついので、選んでいきたい。今日のものか、朝確認したタイヤの初乗りで行こうと思います。浜松はいいイメージがあるので、気持ちを高めて一生懸命に走ります。

2着/和田健吾(浜松28期)
競走タイム:3.455
競走車名:ジェイ・ロー
ランク:A156
今節の成績:2着・6着・1着・2着
G2優勝:0回

前日の準々決勝戦Bは0mから逃げ切り1着。ハンデが重くなった準決勝戦は、単独0mから黒川の速攻には敗れたものの、後続の争いを尻目に2着に粘り切った。優勝戦は0mの2枠。再び先手奪取から、好走に期待。

(※公開優出インタビューより)
(優出は)良かったです。地元で乗れるのは嬉しいですね。 スタートして亀ちゃん(亀井政和)のフロントが見えて、終わっちゃったと思いましたが、抑え込ませてもらいました。エンジンは初日からいいです。(優勝戦に向けて)タイヤだけ。ちょっと今日のは低いのですが、明日も探します。2周のびるので、朝に一生懸命、周回数を走る練習します。

◆10レース結果

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【11R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
10mから6・木村武之、7・鈴木宏和、8・青山周平がスタートを決めて、0mの1・浅野浩幸をかわしていく。木村が先頭に立ち、2番手に鈴木、3番手に青山の態勢で、3周回3コーナーで鈴木が木村のインに入り、膨らんだところを青山が2番手に上がっていく。青山は5周回3コーナーで鈴木をインからとらえて先頭に立ち1着ゴール。2着の鈴木は審議になるが、判定はセーフ。3着に木村が入線した。3連単は270円の1番人気で決着。

1着/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム:3.444
競走車名:ハルク・73
ランク:S1
今節の成績:1着・1着・1着・1着
G2優勝:10回(24年山陽:オートレースメモリアル)

準決勝戦はインタビューで余裕が無かったと振り返るも、冷静な捌きで1着突破。初日からただひとり4連勝で優勝戦に駒を進めた。直近のグレードレースでは優勝戦での惜敗や準決勝戦敗退も続いていたが、好メンバーがそろったチャリロト杯G2優勝戦で、今年3月浜松以来のグレードレース優勝をナンバーワンがつかみ取るか。

(※公開優出インタビューより)
(優勝戦まで)何とか来られて嬉しいです。(スタートは)もう少しいきたいです。何とか付いては行けるんですけど、まったく余裕はないです。今節は下周りしたのですが、ロッドに不具合がありそうなので、もう一度ロッドを点検します。(タイヤは)今節乗った中か、また新しいものか、慎重に選びたい。いいレースができるように頑張ります。

2着/鈴木宏和(浜松32期)
競走タイム:3.447
競走車名:ナアーモ
ランク:S6
今節の成績:4着・6着・2着・2着
G2優勝:0回

前節のアーリーレースは初日から3連勝で準優勝。好ムードのまま、地元G2で優勝戦進出を果たした。近況は普通開催でも苦戦して、グレードレース優出は今年3月のプレミアムカップ以来だった。優勝戦は5枠から、持ち前のスタート力を発揮して地元グレードレース初優勝に挑む。

(※公開優出インタビューより)
ちょっと迷惑をかけてしまい、すみませんでした。(久しぶりのグレードレース優出は)最近ちょっとスランプでした。 滑りはあるんですけど、練習後にグループの後輩先輩に手伝ってもらって下周りをやって、だいぶ昨日までとは違う感じになりました。下周りをやって、セッティングが若干ズレているので微調整。タイヤは何でも跳ねるので、考えます。今日のスタートは気持ち失敗したので、明日は失敗しないように。セッティングはいつも通りやります。トップスタートを決めて、赤堀さんと連に絡めるように頑張ります。

◆11レース結果

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【12R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
0mから1・鈴木辰己が逃げ、10mからは5・内山高秀が2番手、8・鈴木圭一郎が3番手に付ける。3周回目に入るホームで、鈴木圭は外から2車を捲り先頭に立ち、4番手の7・伊藤信夫は内から2車をかわして2番手に上がる。先頭の鈴木圭は、周回ごとにリードを広げて1着ゴール。2着に伊藤、3着は内山が入線した。

1着/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走タイム:3.412
競走車名:カルマS5K
ランク:S2
今節の成績:1着・4着・1着・1着
G2優勝:7回(24年山陽:小林啓二杯)

2日目は直前の雨で4着に敗れたが、良走路はオール1着で、準決勝戦も一番時計で優出を果たした。「切れていない」というスタートは心配材料ではあるが、優勝戦まで、いかに対応してくるか。チャリロト杯G2浜松記念曳馬野賞は第1回覇者で、前回は準優勝。タイトル奪還に向けて、今開催も納得の仕上がりを目指す。

(※優出インタビューより)
(試走は)変わらず、エンジンは良かったと思います。(前日から)エンジンは何もしていないです。(レース足は)少し跳ねが残っているので、そこだけ。リアタイヤは今日のか、前回優勝戦で使ったもの、フロントは朝あてたものが全く跳ねなかったので、それをもう少し低くしていこうと思っています。(スタートは)切れていないですね。(クラッチ周りは)昨日からやっていますが、変わらないので他のパーツを変えます。優勝できるように頑張ります。

2着/伊藤信夫(浜松24期)
競走タイム:3.431
競走車名:ケスラー
ランク:S27
今節の成績:1着・2着・6着・2着
G2優勝:9回(13年浜松:ウィナーズカップ)

鈴木圭にはリードされたが、チャンスを逃さない仕掛けで、地元のベテランレーサーがしっかりとファイナルに名を連ねた。優勝戦までに「何かしたい」と、どうマシンを底上げしてくるか。優勝戦は4枠から、約12年ぶりの地元グレードレース優勝に期待。

(※優出インタビューより)
今節は予選からあまりいい動きはしなかったですね。ヘッド周りを整備して、反応はしてくれました。全然付いていけていないので、何かしたい。(滑りは)感じなりです。タイヤも今日のものでいけると思う。(スタートは)ムラがある感じですね。メンバーが濃いですが、車を仕上げて、車券に絡みたいと思います。

◆12レース結果

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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回4,100m 
1/赤堀 翼(浜松30期)0m
2/和田健吾(浜松28期)0m
3/森 且行(川口25期) 10m
4/伊藤信夫(浜松24期) 10m
5/鈴木宏和(浜松32期)10m
6/黒川京介(川口33期)10m
7/鈴木圭一郎(浜松32期)10m
8/青山周平(伊勢崎31期)10m

優勝戦は、0mに赤堀と和田、10mは6車並びで最内に森、大外に青山が入る0-10mのハンデ戦となった。浜松から5名、川口から2名、伊勢崎から1名が優出。
ここまで初日から無傷の4連勝で勝ち上がった青山周平が完全優勝に王手をかけたが、強力メンバーが優出して、一筋縄とはいかなそうだ。
特に準決勝戦はすさまじい速攻を見せた黒川や、2回目のチャリロト杯G2浜松記念曳馬野賞の優勝がかかる鈴木圭一郎も渾身のレースで優勝争いを演じるだろう。
ランク1位から3位がそろって優出し、ハイレベルな争いが展開されそうだが、久しぶりのグレード優出を果たした0mハンデ勢に、復活V期待の森、地元のベテラン伊藤や、スタート巧者の鈴木宏ら、注目ポイントが多く、楽しみな優勝戦となった。

気になる最終日の天気は、晴れ。良走路で優勝戦を迎えられそうだが、4日目も強い日差しで、第7レースでは気温33度、走路温度は58度まで上昇した。最終レースの時間帯には走路温度も45度まで下がりはしたが、4日目同様に熱走路になれば、思わぬ展開もあるか。
本場等で観戦する際は熱中症対策もしっかりとしつつ、強力メンバーが激突するチャリロト杯G2の優勝戦をお楽しみください! 優勝戦は浜松オート(最終日)第12レース、 16時50分発走予定です。

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【チャリロト杯G2「浜松記念曳馬野賞」レポート】
24年6月 優勝:高橋貢
23年10月 優勝:鈴木圭一郎

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4日目に場内で行われた渡辺篤のG2初優勝報告会のレポートはこちら

(P-Navi編集部)

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