初日8Rは立部楓真が突っ張り先行。最後は蕗澤鴻太郎の捲り追い込みに屈したが、2着に粘ってS級復帰後初の準決勝進出を決めた。

「作戦通りでした。感覚とかは最近の中では一番良かったかな」

　3場所連続完全Vの特別昇級から4節目。これで10走して最終バック奪取が9度と、とにかく攻めまくっている。今回はようやく結果にも結びついた。

「直前の練習で山田庸平さんを見て、乗り方を思い出せた。そうだ、庸平さんの練習の強さはすさまじかったですよ。今日(1走目)も強かったですよね。見ていました。庸平さん、練習ではそこまで良くない時期が続いていたけど、直前は相当仕上がってましたよ。宮杯は相性がいい大会だし、かなりやってくれるんじゃないですかね」

　練習仲間である先輩から復調のきっかけを掴んだ立部。最後は自身のことよりも、悲願のGI初制覇を目指す山田庸平の状態の良さに言及した。山田の奮闘が力になっているのは間違いないだろう。準決勝10Rは上田尭弥の前回りで、強力同型の西田優大、木村弘に挑む。(netkeirin特派員)