2025/05/23(金) 17:02
青森競輪場で「全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪(FII)」が24日に開幕。飛び込んできた「平原康多、引退」のニュース。平原康多の引退を受けて、仲間たちは何を思うのか。宿口陽一、森田優弥、眞杉匠に話を聞いた。
平原康多、電撃引退ーー。記者はもちろん、選手間でも驚きと動揺が広がった。
一番近くで平原と苦楽をともにしてきた宿口陽一は「あまりに果てしなく遠いけど、ずっと追いかけてきた背中。最後まで人に弱みを見せなかった」と語る。
バラバラだった関東の足並みを揃えたのは誰でもない。平原だった。
「関東には他地区に負けない強い選手が揃っているし、みんなで足並みを揃えて力を合わせて戦っていければ。そういった意識や考え方は自分も平原さんに気が付かせてもらった」と以前に、そう話した森田優弥の言葉が印象に残っている。
森田は平原の引退を受けて「関東の競輪は平原さんが築いてきた。これからも平原さんから教わったこと体現できるように」と話した。
また、眞杉匠は「寂しいな。今の自分があるのは平原さんのおかげ。より一層と気持ちを引き締めて頑張っていきたい」と言葉に力を込める。
『強いものに1対1では勝てないから、みんなで力を合わせてっていうのがラインで、そのように戦えるのが本当に理想の競輪だと思う(平原)』
ここ数年、間違いなく関東の競輪は変わった。若手の目つき、地区全体の士気が変わった。関東の中心に平原という男がいたからだ。今後も平原イズムを継承する選手たちが、より強固なものにしていく。(アオケイ・八角記者)