【直前特集】豪華メンバーのF2戦「全プロ記念競輪」とは……?

2025/05/22(木) 18:30

5月24日(土)・25日(日)の2日間、青森競輪場において「2025年度全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪」(=全プロ記念競輪)が開催されます。
開催期間はわずか2日。開催は「F2」格付け。G1やG2のタイトル戦ではないですが、そこにS級S班をはじめとする競輪界のトップレーサーが大集結して「超短期決戦」を繰り広げます。G1レベルのF2戦「全プロ記念競輪」します!

******************
◆全プロ記念競輪って何!?

「全日本プロ選手権自転車競技大会」という競輪選手が参加する、プロ選手による国内最高峰の自転車競技大会が毎年1回開催される。元々、全プロ記念競輪はその競技大会の前日に、震災復興支援の名目で実施されたことから始まります。現在の勝ち上がりシステムになったのは2006年から。今年は5月26日(月)に「第72回全日本プロ選手権自転車競技大会」が青森競輪場で開催され、それに合わせる形で、24日、25日の2日間で「全プロ記念競輪」が開催されます。
タイトル戦ではないですが、短期決戦という特殊性に加え、競技大会が控えていることもあり、タテ勝負のレースが増える傾向も見られます。

なぜ開催後の「競技大会」を重要視しているかというと、この大会の各種目で上位に入ると、G1寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントの出場権やシードレースの権利を獲得できるため。ケイリンだけではなく、各競技種目のスペシャリストもおり、選手にとっては重要な意味を持つ大会になります。各選手がどの種目にエントリーしているのか、どの競技が得意なのか。選手の脚質や特性を知る上でも、チェックしてみると、より一層、普段の競輪の面白さも増していきます。

・全プロ競技大会のエントリー選手はこちら
※PDFが開きます。

******************
◆全プロ記念競輪は2つのトーナメント!

先述した通り「全プロ記念競輪」は2日間開催です。ですが、普段の競輪のように、全員が同一のトーナメントで一つの優勝を目指すものではありません。
参加選手は96名で、初日の出場レースが「優秀競走」、「特選競走・選抜競走」にそれぞれ分類されます。

【優秀競走】
・3個レース=27名がエントリー
・1着から3着までがスーパープロピストレーサー賞に進出
・4着から9着まではワンダーステージ(2個レース)に進出

【特選競走・選抜競走】
・特選は3個レース=27名
・特選の1着から5着がダイナミックステージ(3個レース)に進出
・特選の6着から9着が2日目の特選(3個レース)に進出

・選抜は6個レース=54名
・選抜の1着から2着がダイナミックステージ(3個レース)に進出
・選抜の3着から4着、5着から上位3名が2日目の特選(3個レース)に進出
・選抜の5着の下位3名と6着から9着が2日目の選抜(3個レース)に進出

優秀競走(27名)は2日目の「スーパープロピストレーサー賞」を目指し、特選競走(27名)・選抜競走(54名)はともに2日目の「ダイナミックステージ」を目指すことになります。そのため、初日優秀のメンバーが、2日目に初日の特選・選抜選手と一緒に走ることはありません。なお、スーパープロピストレーサー賞は優勝数(F2)にカウントされますが、ダイナミックステージはカウントされません。

******************
◆全プロ記念競輪に出場するのは?

第72回全日本プロ選手権自転車競技大会に出場する選手から、S級S班や選考期間の平均競走得点上位者などから選抜されます。

全プロ記念競輪の初日優秀競走には、S級S班から新山響平、眞杉匠、郡司浩平、岩本俊介、脇本雄太、古性優作、清水裕友、犬伏湧也(府県順)の8名(平原康多は病気欠場)をはじめ、今年の日本選手権を優勝した吉田拓矢や、地元地区の菅田壱道、23年に当地で共同通信社杯を制した深谷知広、浅井康太、寺崎浩平ら豪華メンバーが参戦予定です。

優秀競走の想定番組は下記の通り。

【5/24 青森競輪F2(初日)10R=S級優秀】
1/眞杉匠(SS・栃木113期)
2/清水裕友(SS・山口105期)
3/南修二(S1・大阪88期)
4/窓場千加頼(S1・京都100期)
5/荒井崇博(S1・長崎82期)
6/佐藤慎太郎(S1・福島78期)
7/犬伏湧也(SS・徳島119期)
8/三谷将太(S1・奈良92期)
9/吉田拓矢(S1・茨城107期)

【5/24 青森競輪F2(初日)11R=S級優秀】
1/菅田壱道(S1・宮城91期)
2/浅井康太(S1・三重90期)
3/郡司浩平(SS・神奈川99期)
4/佐々木悠葵(S1・群馬115期)
5/新山響平(SS・青森107期)
6/渡部幸訓(S1・福島89期)
7/松谷秀幸(S1・神奈川96期)
8/森田優弥(S1・埼玉113期)
9/脇本雄太(SS・福井94期)

【5/24 青森競輪F2(初日)12R=S級優秀】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/深谷知広(S1・静岡96期)
3/武藤龍生(S1・埼玉98期)
4/坂井洋(S1・栃木115期)
5/松本貴治(S1・愛媛111期)
6/村上博幸(S1・京都86期)
7/岩本俊介(SS・千葉94期)
8/山田英明(S1・佐賀89期)
9/寺崎浩平(S1・福井117期)
5月19日現在の想定番組です。

全プロ記念競輪の出場予定選手はこちら
※PDFが開きます。

******************
◆賞金は?

初日の優秀競走1着は70万6000円。
2日目のスーパープロピストレーサー賞の1着は副賞込みで420万円(本賞金は310万円)。4日制の記念開催の優勝(本賞金)が560万円なので、2日間の短期決戦としては高額レースとなっている。

全プロ記念競輪の賞金詳細はこちら
※PDFが開きます。

******************
◆スーパープロピストレーサー賞の歴代覇者は?

昨年は高知で開催され、スーパープロピストレーサー賞(SPR賞)は清水裕友が制しました。逃げる犬伏湧也マークから直線で抜け出しての1着で、2着に荒井崇博、3着に寺崎浩平で3連単は9万円台の高配当決着でした。現在、2020年開催を制した松浦悠士から5年連続でSPR賞はS級S班が優勝中。果たして今年は……!?

【過去のスーパープロピストレーサー賞・レポート】
2024年高知:清水裕友
2023年富山:古性優作
2022年佐世保:守澤太志
2021年広島:松浦悠士
2020年豊橋:松浦悠士
2019年松山:太田竜馬
2017年和歌山:古性優作

******************
◆青森競輪場の特徴は?

今回の開催地は、青森競輪場。 400mバンクで、みなし直線は58.9m。クセは少ないが、カント(傾斜)がややキツく、直線が若干長めなので、捲りや追い込みにやや有利。1着時の決まり手は、逃げ22%、捲り27%、差し51%で、2着時の決まり手は、逃げ22%、捲り13%、差し25%、マーク40%。やはり差しが優勢となっている。陸奥湾からの風も重要なファクターで、風が吹くとバック向かい風になることが多いため、捲り追い込みが決まりやすくなる傾向も。最高あがりタイムは、ベイリーが2004年4月18日に記録した10秒5。

******************
◆出場するチャリレンジャー

【優秀競走】
郡司浩平(SS・神奈川99期)
脇本雄太(SS・福井94期)
古性優作(SS・大阪100期)
森田優弥(S1・埼玉113期)
深谷知広(S1・静岡96期)

【特選・選抜競走】
松井宏佑(S1・神奈川113期)
町田太我(S1・広島117期)
石原颯(S1・香川117期)
島川将貴(S1・徳島109期)
佐々木豪(S1・愛媛109期)

今開催は以上の10選手が出場。今回も応援よろしくお願いします!

※チャリレンジャー(スポンサード選手)

(P-NAVI編集部)

閉じる

新着ニュース一覧