2024/05/26(日) 18:57
全プロ記念競輪(F2)高知競輪場
選手強化支援競輪
2024年度全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪(最終日)
梅雨入り間近の四国、高知競輪で5月25日より2日間の日程でおこなわれた「2024年度全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪」が最終日を迎えた。
通常のトーナメントとは異なる開催だが、初日のメインとなる優秀競走ではスリリングなレース展開が続いた。その混戦を抜け出してスーパープロピストレーサー賞に進んだのは、窮地を脱する強烈な追い込みを見せた深谷知広や展開有利に運んだ清水裕友、復調が待たれる松浦悠士、脇本雄太らS班4名をはじめ、突っ張り先行でライン決着を演出した犬伏湧也や鋭い追い込みで突き抜けた荒井崇博ら9選手だった。
注目のスーパープロピストレーサー賞。レースは先行する犬伏の番手から、清水が抜け出すと、後続の猛追を振り切り1着でゴール。2020年豊橋以来となる2回目のスーパープロピスト賞進出で、見事に初制覇を果たした。
※27日は第71回全日本プロ選手権自転車競技大会が開催!
実施種目等はこちら
【全プロ記念(最終日)12R=SPR賞】
1/松浦悠士(SS・広島98期)
2/深谷知広(SS・静岡96期)
3/脇本雄太(SS・福井94期)
4/犬伏湧也(S1・徳島119期)
5/松谷秀幸(S1・神奈川96期)
6/荒井崇博(S1・長崎82期)
7/清水裕友(SS・山口105期)
8/和田健太郎(S1・千葉87期)
9/寺崎浩平(S1・福井117期)
【レース展開】
誘導以下、2深谷-5松谷-8和田、4犬伏-7清水-1松浦、6荒井、9寺崎-3脇本。まず寺崎が上昇をはじめ、打鐘で深谷を抑えていく。打鐘後に犬伏も仕掛けて、寺崎を最終HSで叩いて先行態勢に入る。犬伏の先行で、4番手に寺崎、6番手に単騎の荒井、7番手に深谷の態勢で最終BSを通過。中四国ラインが優勢のまま進み、最終3コーナーで荒井は内を突いて脇本をかわし、深谷は捲りを打ち、さらに最終4コーナーでは寺崎も追い込んでいく。直線に向くと、逃げる犬伏の番手から清水が抜け出し、後続を振り切って1着ゴール。松浦、荒井、寺崎、深谷が迫るも、2着は荒井、3着に寺崎が入線した。
【全プロ記念競輪(最終日)12R=SPR賞・結果】
2車単7-6 5,340円(18番人気)
3連単7-6-9 94,700円(188番人気)
決まり手:差し-差し
優勝/清水裕友(SS・山口105期)
今回成績/優秀1・SPR賞1
次走出場予定/前橋競輪G3(岸和田/6月1日~4日)
今年は勝てそうで勝てないことがあったので、力不足など感じていたのですが、オッズが一番人気で、勝ち切れてホッとしているというか、良かったです。
初手は想定通りでした。(打鐘で寺崎と犬伏が)一瞬、踏み合いになりそうな雰囲気だったので構えたのですが、出切れて良かったです。前に踏めましたが、松浦(悠士)さんと決められていないので、判断が悪かったかなと思いますし、ライン決着が少ないことが気になっているので、精度を上げていきたいです。
今年のG1は残り4開催。賞金ではなく、(G1を勝って)KEIRINグランプリに出たいですね。そのうち一つは獲れるように、目標高く頑張りたいです。また(気候が)暑くなってくると(レース)スピードが上がってくるので、その対策もしっかりしていきます。
【選手強化支援競輪 2024年度全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪における支援金について】
高知市(高知市長:桑名龍吾)は、本競輪の収益金から、日本プロフェッショナルサイクリスト協会を通じて、(公財)日本自転車競技連盟(会長:橋本聖子)に500万円を支援金として拠出した。
\全プロ記念競輪(最終日)注目選手ピックアップ/
【最終日5R=S級特選】
「シーリズを締めくくる捲り」
1着/島川将貴(S1・徳島109期)
最終BSで、(前団を)通過する勢いで行きたかったのですが、福永(大智)も強いので、スピードが合ってしまった感じがありました。この2日間ともあまり感じは良くないですね。次回は前橋記念で、今回の出来は特殊なバンクだしあまり参考にならないかなと思います。
【最終日10R=S級ワンダーステージ】
「ワイヤーを抜いて、再上昇を」
1着/眞杉匠(SS・栃木113期)
組み立ては先行を考えていました。昨日の反省を生かしてと思っていたのですが、あまり良くなかったかなと思います。自転車の出が悪かったので、なんとかでしたね。この後、鎖骨のワイヤーを抜くので、悪くなっていた体の使い方と自転車のセッティングをマッチさせて高松宮記念杯競輪までに仕上げたいと思います。
【最終日11R=S級ワンダーステージ】
「今のままでは厳しい」
2着/郡司浩平(S1・神奈川99期)
(新山響平の動き出しが)遅かったので、一発狙いにきていると。自分も(最終HSで)余計な動きをして(北井佑季の)踏み出しで車間が空いてしまったのですが、なんとか死守しないといけないと思い必死でした。かかりはすごかったです。最終BSでも伸びていました。最後は必死に前に踏んで、ようやく前を抜くか、抜けないかの感じだったので、(三谷竜生に)力負けだと思います。今の状態だと後ろに付いていても余裕がない。今日のメンバーで自分が自力でも通用するように、脚力をつけないといけないと思っているので、まずはオールスターまでに上積みをしていきたいと思っています。(P-Navi編集部)