【高松競輪】逃げ切りで準決勝に進んだ中井勇介「気持ちの部分が大きい」

2025/05/21(水) 17:26

高松競輪場「CTC杯&ST観音寺カップ(FI)」は22日、開催2日目を迎える。4レースのA級準決勝を走る中井勇介に話を聞いた。

固定概念を取っ払い一皮むけた中井勇介

ーーフレーム本物でしたね。

中井:ほんまですね。でも、それだけじゃないんですよ。実はめっちゃ心に刺さるアドバイスを貰って。

ーー誰からですか?

中井:それが一般の方なんです。全く競輪も知らない素人なんですよ。前から知り合いだったんですけど、高知のアドバンスに行く前にアドバイスを貰ってそこからですね。

ーーよければ、どんな内容のアドバイスだったのか教えて貰えますか?

中井:僕らって競輪をずっとやって知識があるじゃないですか。だから名前を見てビビっちゃったり、無理駆けしちゃったり。固定概念があるんですよ。周りの選手からもアドバイスしてもらっているけど、みんな同じような考え。でも、素人の人からすればそんなの関係ない。『何であんなに早くから仕掛けるの? 何で行かなかったの?』って。ラインについても言われたんです。『後ろの人は勇介に付きたいって選んで付いてるんでしょ。勇介が1着取る走りをすれば、付いてきたら2着だし、抜けば1着じゃん。後ろの事ばかり気にしちゃダメだよ。自分が勝つ事を考えなきゃ』って。もうそれがドンピシャで心に刺さって。確かに今までは後ろを気にし過ぎていたんですよ。僕の中では心の師です。フレームもアタリではあるけど、気持ちの部分が大きい。ちょっと遅い気もするけど、この出会いとアドバイスが僕の転機になった。それをモノに出来た事に感謝ですね。

 固定概念を取っ払い一皮むけた中井。いいアドバイスを聞き入れたのも、それを受け取れる中井の人柄があってこそ。まだまだ快進撃は続きそうだ。(アオケイ・梅田記者)

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