このレースは125期の新鋭・貝原涼太と先行職人の中村美千隆による二分戦だった。中村は戦前に「二分戦の外枠で苦しいけど、踏み合うしかないですね。引けないですしとことんやり合いますよ」と宣言していた。

　迎えた本番は大方の予想通り、貝原が前受けから突っ張り先行。反撃のタイミングをうかがっていた中村が鐘4角から巻き返すが、貝原が合わせ切り中村は7着に敗れた。

　引き揚げてくるなり「厳しいね〜」と発した中村は、「ジャンで行くべきでした」と振り返った。

「あそこのタイミングで行っていたら、違ったんじゃないかな。もうちょっと苦しめたかったし悔しいけど、相手が断然強かったです。まあ、今のルールじゃあれが精いっぱいなのかな。また頑張りますよ」

　それでも若手を相手に果敢に挑む姿は競輪選手の鑑とも言えよう。最終日の一般戦はきっちり人気に応えてくれるはずだ。(netkeirin特派員)