2025/08/24(日) 22:06
松戸競輪場のナイター「開設75周年記念・燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯(GIII)」が24日に2日目を開催。二次予選7Rを走った北津留翼、園田匠、松川高大に話を聞いた。
強豪揃いの初日特選を出色の一撃で制した北津留は、二次予選でも自慢の脚が黙っていなかった。近藤翔馬、長田龍拳との3分戦は受けて立つものとして進んで前を取った。
「もう、それは、松川(高大)君が前を取ってくれたし、南関の2段駆けが怪しかったから突っ張るのが一番、いいのかなと思ったんです。そのあとは逃げるだけでした」
その言葉通り、後ろ攻めから上昇した近藤翔馬を突っ張ると、そのあとがすごかった。長田も突っ張ると、すぐさま長田目標の鈴木浩太が二の矢を打ち込んできたが、それをも合わせてしまった。計3回の猛突っ張りは経験と実績に裏打ちされたストロング先行で、こうなったら別線は成す術がなかった。
1着はゴール寸前に猛然と詰めた園田と分け合ったが「抜かれた! って思ったけど同着でしたね。2人で1着ずつなら何よりでした」とすがすがしかった。
園田は初日に後藤大輝と連係を外してしまったが、この日は北津留の番手で集中して仕事に徹することができた。「初日のミスで自分に喝が入りました。オールスターで4走しかしなかったせいか体の芯が入っていない感じがあったけど、これでピシっとした」と準決へ向けて刺激が入った。
松川高大は内枠を生かしスタートを決めた。出走前の発走機では異様な声援に気づき、こちらもビシっと気合が入っていた。「西川(親幸)さんがスタンドで応援していたんですよ(笑)。発走機の目の前で。まさか、こんなところで…と。変なレースはできないし気が引き締まりました」と、引退した先輩の声援を力に変えてラインの番人役を務め上げた。(netkeirin特派員)