【京王閣競輪・ミッドナイト】64点の脚ではない実力者の渡邊秀明

2025/04/15(火) 09:45

京王閣競輪場のミッドナイト「ウィンチケットミッドナイト競輪(FII)」は14日、2日目を開催。1Rのチャレンジ一般に出場した渡邊秀明に話を聞いた。

「やれることはやったし、こうやって少しずつ戻していければ」と話した渡邊秀明

 実績十分の実力者で名伯楽としても知られる渡邊秀明だが、直近の点数はなんと64点台。いったい何があったのか。

「去年末に病気に罹って、11月の熊本から3か月以上休んでいました。いや、本当に冗談じゃなく、死ぬのかなってくらいキツかった。なんとか3月に復帰できたんですけど…。甘くないですね」

 今期からチャレンジに降格し、点数も「0.00」からの再出発となったが、高松は初日7着で2日目以降欠場、続くいわき平は545着。復帰後は4走オール着外と苦しい戦いを強いられている。

 それでも復帰3場所目となった今シリーズの初日のレース後には「少しずつだけど楽になってきたし、自分でイケそうな感じもあった」と手ごたえをつかむと、単騎戦を選択した2日目の一般戦で見せ場をつくった。打鍾過ぎに内へ切り込んで番手を奪取。前の踏み出しに口が空いて一車割り込まれたが、それでも3番手に入って立て直すと、そのまま3番手で食い下がり今期初の確定板入りとなった。

「ゴチャついたら自分で仕掛けることも考えていたんですけど、あの展開なら(番手勝負)するしかないですよね。やれることはやったし、こうやって少しずつ戻していければ」とヘロヘロになりながらも心地よく汗をぬぐった。

「来期もチャレンジだから、まずは今期の点数を68点くらいまで上げないと、本当にクビになってしまう」と危機感も募らせているが、気配は確実に上向き。64点以上の脚はありそうなだけに、車券的には今が狙いどころかもしれない。(netkeirin特派員)

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