【熊本競輪】林昌幸「S級でまた戦えるようにと意識して走っています」

2025/06/26(木) 16:30

熊本競輪場の「第74回JC×HPCJC(FI)」が26日に2日目を開催。最終日27日、A級決勝11Rを走る林昌幸に話を聞いた。

更なるステップアップを目指している林昌幸

 初日特選は鈴木涼介のまくり追い込みに屈したが、突風のきついなか打鐘から飛び出し2着に粘ったのだから大健闘。準決4Rもルーキー岩井芯との中団争いを制し、上がりタイム11秒2の強烈なまくりで別線を瞬く間に飲み込んだ。

「初日よりも準決の方がはるかに車の進みや体の感じがよかったです。決勝に生かせそうですね」

 ここまで年齢の近い新人選手との対戦が多いが、18歳7か月でデビューし今年で選手生活5年目に突入した林には一日の長がある。それに、S級を経験しているアドバンテージも他とは違う。今期は昨年2月の静岡記念で腰椎の横突起と顔面を骨折した影響でS級点を取れなかったためA級にいる。

「骨折から復帰した初戦をいい感じで走れて、これは公傷を使わないでも大丈夫だなと思って走っていたら、そのあと調子を落としてしまい点数を取れませんでした。人生初の骨折だったから、どうすればいいかよくわかっていなかったんです」と苦笑いしたが、失敗も経験だ。

 今期も1月に失格をしているため、仮に今シリーズを優勝してもS級点の獲得は絶望的だ。それでも来期はS級復帰が決まっており下を向いているヒマはない。「S級でまた戦えるようにと意識して走っています。今はいいレースができている? そうですね、7月につながれば。(今期はS級点が取れないけど)来々期は(A級で)9連勝してS級に戻ってこられるよう、もっと脚を付けたい」と更なるステップアップを目指している。(netkeirin特派員)

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