2025/03/09(日) 19:00
2025年3月9日 玉野競輪
大阪・関西万博協賛
開設74周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦」G3(最終日)
朝露の降りる畑に、雲雀のさえずりがそこかしこで聞こえ、季節の移ろいをみせる岡山県玉野市の玉野競輪場で、3月6日から開催された玉野競輪開設74周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦」G3が最終日を迎えた。
3名のS級S班が参戦したシリーズは、平原康多や眞杉匠が本来の力を発揮できず準決勝進出を逃すなど波乱含みの展開に。その混戦を抜け出したのは、S班の清水裕友や、松浦悠士、犬伏湧也らだった。清水は万全の状態ではないが、気持ちを奮い立たせ2日目以降に連勝。松浦悠士は、ラインを援護しながら鋭い伸び脚で連対を築いた。今や中国・四国地区をけん引する立場となった犬伏は、自力戦で存在感を増す活躍を見せると、地元の取鳥雄吾も、自力に番手と気迫の走りで決勝進出。岩津裕介と柏野智典も巧みな援護でベテランの健在ぶりを発揮し、地元岡山を含め中国・四国勢6名が決勝に進んだ。
地元・岡山3車と犬伏-清水ー松浦で別線勝負となった決勝は、最終HSで犬伏を叩いた取鳥を、最終BSで犬伏が再度巻き返すが、その外を捲り切った単騎の吉田が、抜け出して1着ゴール。2024年6月の取手以来、通算7回目のG3優勝を果たした。
※3日目準決勝レポートはこちら
※第125回生ルーキーチャンピオンレースの結果はこちら
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【最終日12R=S級決勝】
1/清水裕友(SS・山口105期)
2/南修二(S1・大阪88期)
3/吉田拓矢(S1・茨城107期)
4/取鳥雄吾(S1・岡山107期)
5/山田庸平(S1・佐賀94期)
6/柏野智典(S1・岡山88期)
7/犬伏湧也(S1・徳島119期)
8/岩津裕介(S1・岡山87期)
9/松浦悠士(S1・広島98期)
【レース展開】
誘導以下、4取鳥-8岩津-6柏野、5山田、7犬伏-1清水-9松浦、2南、3吉田で周回。赤板過ぎに犬伏が動いて、取鳥をおさえにいくと、6番手に引いた取鳥は打鐘から仕掛けていく。取鳥は最終HSで犬伏を叩いて主導権を握り、2番手も岩津が続くが、清水のけん制もあり、3番手には犬伏が入る。最終BS前から3番手の犬伏が捲りを打つも、8番手から仕掛けた吉田が外から迫る。吉田は直線で犬伏をとらえ、吉田の動きに続いた山田の差しも振り切って優勝ゴール。2着に山田、3着に犬伏が入線した。
【最終日12R=玉野競輪G3決勝】
2車単3-5 2,110円(5番人気)
3連単3-5-7 23,410円(66番人気)
決まり手:捲り-マーク
優勝/吉田拓矢(S1・茨城107期)
今回戦績:特2・二1・準3・決1
次走出場予定:別府F1(3月24日〜26日)
レースは、特に作戦はなかったのですが、昨日失敗しているので、仕掛けようと思っていました。
初手で、取鳥(雄吾)さんが前だったので、カマスすのかなと、思っていましたし、隊列が短くなったところをいければと。南(修二)さんが先に仕掛けたので、それを目掛けて踏み出せたのは良かったです。最終3コーナーでも、犬伏(湧也)が仕掛けたのが分かったので、そこを目標にできたので越えられると思いました。ただ、後ろに(山田)庸平さんがいたので、振り切れるのかが勝負でした。
(立川記念で落車して)次の日に手術したのですが、次の日から練習を始め、基礎的なものを上げることを目標にやり、全日本選抜競輪に向けてしっかり練習を積んだことが、良かったのかなと思います。
(今シリーズは)情けないレースが続いていたので、その分頑張りたいと思っていましたので、優勝できる良かったです。ダービー(日本選手権競輪)に向けて、もっと状態を上げていきたいと思います。
(P-Navi編集部)