2025/03/03(月) 19:30
日本競輪選手養成所の第127、128回生の卒業記念レースが静岡競輪場で4、5日の2日間の日程で行われる。128回生の北津留千羽候補生に話を聞いた。
父は九州競輪界が生んだ大スター、北津留翼(90期)。父の背中を見て育った千羽は幼少期から自転車に触れる機会があり、選手を目指すのは必然だった。
「小さいころから家族でマウンテンバイクの大会に出たりしていましたし(自転車は)身近にありました」
養成所には一発で合格を果たし2024年に128回生として入所すると1年間、自転車と向き合い選手になるためのイロハを叩きこんだ。
途中には「夏の帰省から冬場にかけてホームシックになりました」とめげそうになったこともあったが、支えとなったのはもちろん父の存在だった。
「偶数日に電話ができるんですけど、そのつど父からいろんな言葉をかけてもらいました。特に印象に残っていること? うーん、多すぎて…(笑)」
おおらかであたたかみのある父親の助けを頼りに無事にここまで来ることができた。
自信を持っているのは長い距離を踏むことができる持久力。
「ロード大会があったんですけど、個人戦で2位でした。みんなより持久力はあるかなって思いました。(実戦になれば)外併走とかも増えると思うし、実戦で生かしたいです」と話すが「周りの動きを見て展開を読む力が足りない。多くレースを経験して慣れたいです」と課題も自覚している。
4日からの2日間は愛する父親ら家族も応援に駆けつけるとのこと。気持ちのこもった激走で成長した姿を見せる。(netkeirin特派員)