【青山、鈴木圭が準決敗退!優勝戦は激戦必至】山陽オートG1(準決勝戦)レポート

2025/02/23(日) 19:30

2025年2月23日 山陽オート
九州スポーツ杯
G1第59回スピード王決定戦(4日目)

【9R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:湿)
10mオープンの最内から1・遠藤誠が逃げ、2番手に2・緒方浩一、3番手に6・丹村飛竜がつける。緒方は捲りを狙うが、遠藤がインコースから先頭を譲らない。4周回3コーナーで丹村は緒方をとらえて2番手に上がると、さらに5周回目に逃げる遠藤を捲り切り1着ゴール。最終周回で緒方が再度捲りを狙い2番手に上がる。遠藤は落車(落妨)。緒方が2着、5・松本康が3着に入線した。

1着/丹村飛竜(山陽29期)
競走タイム:3.598
競走車名:ヒシャカク
ランク:S30
今節の成績:3着・1着・2着・1着
G1優勝:2回(22年浜松:スピード王決定戦)

今節は変化の激しい走路コンディションの中、オール掲示板入り。湿走路の準決勝戦は「難しかったが、うまくいけた」と、前の遠藤、緒方の争いを冷静に捌いて、優出一番乗りを決めた。晴れならドドド対策をして、地元G1の優勝戦に向かう。昨年の今開催は準優勝。4枠から初の地元G1タイトル奪取の期待が高まる。

2着/緒方浩一(山陽30期)
競走タイム:3.601
競走車名:グレート・ムタ
ランク:A19
今節の成績:5着・4着・4着・2着
G1優勝:1回(13年山陽:スピード王決定戦)

ここまで中間着が続いていたが、湿走路になった準決勝戦は最終周回での逆転で優出を決めた。山陽のスピード王は、これで3年連続の優出で「相性が本当にいい」。エンジンは「途中から新品ヘッドにして良化」しており、あとは「タイヤを頑張る」。記念初優勝を果たした思い出の大会で、10mオープンの1枠から12年ぶりの制覇を狙う。

※9レース結果

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【10R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:湿)
10mオープン戦。6・篠原睦がスタート決めて、逃げの展開に持ち込む。8・金子大輔も1周回で2番手まで上がり、3番手は4・佐藤裕二で前を追う。道中から篠原と金子のマッチレースとなり、金子の追走を振り切った篠原が1着。金子が2着。5周回目に佐藤を捲った5・中山光が3着入線した。

1着/篠原睦(飯塚26期)
競走タイム:3.627
競走車名:チャージ
ランク:S16
今節の成績:1着・2着・1着・1着
G1優勝:0回

「良く切れた」というスタートから好展開に持ち込んで、今節はオール連対の3勝目をあげた。準決勝戦は湿走路になったが、晴れと同じエンジンで臨み、「エンジンはいいと思う。あとタイヤ」。山陽のグレードレースは23年3月のプレミアムカップ以来の優出。優勝戦は10mオープンの5枠から、再び好スタートを決めて初のG1優勝をつかみ取るか。

2着/金子大輔(浜松29期)
競走タイム:3.630
競走車名:サンクチュアリ
ランク:S3
今節の成績:1着・1着・1着・2着
G1優勝:5回(18年飯塚:開設記念レース)

「抜けるチャンスがあればいきたかった」ものの、篠原のコース取りに2着。初日からの連勝こそ3でストップしたが、2着で今年ここまで5開催連続、オール優出(昨年11月から10連続優出)。さらに1月のG2ウィナーズカップ初日から19レース連続で掲示板入りと、戦績安定してる。晴なら「跳ね対策」をして、タイヤは「3日目のものでいく」。10mオープンの8枠になったが、8周回を的確に追い上げ、7年ぶりのG1優勝を手にするか。

※10レース結果

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【11R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:湿)
10mオープン戦。3・岡部聡が好ダッシュを決めて1周回2コーナーで1・前田淳をかわして先頭に立つ。2番手は4・佐々木啓、3番手は8・鈴木圭一郎が続き、7・佐藤励は6番手からレースを進める。逃げる岡部がリードを広げ、5周回目に鈴木が佐々木をとらえて2番手に浮上、佐藤も4番手から猛追する。岡部はリードを保ったまま1着。佐藤は最終3コーナーで3番手に上がると、ゴール前で外から鈴木を差し切り2着。鈴木は3着で優出を逃した。

1着/岡部聡(山陽19期)
競走タイム:3.598
競走車名:フランク
ランク:A7
今節の成績:4着・5着・3着・1着
G1優勝:13回(10年山陽:スピード王決定戦)

「雪が降ってくれて、うまくいけた」。地元の湿巧者にとっては、まさに恵みの雪となった。11レース発走時には雪から変わった雨もやみ、時おり日も差したが、変わりなく湿走路。「満点」というスタートから、後続の争いを尻目に6周回を逃げ切った。スピード王は、過去に8回の優勝を誇り、前回大会から連続優出。「明日も雨か雪を」希望したが、地元のベテランの奮起に注目したい。

2着/佐藤励(川口35期)
競走タイム:3.611
競走車名:シロウWV・S
ランク:S12
今節の成績:1着・3着・1着・2着
G1優勝:1回(23年山陽:スピード王決定戦)

最終周回を迎えるまでは4番手。スタートで後手を踏んだが「冷静に走るしかない」と着実に前団との差を詰めると、ゴール前で鈴木圭一郎を差し切る逆転劇を演じた。エンジンは「難しい走路でも届いたから良いと思う」。だが、準決勝戦も展開を苦しくしたのはスタートだったため、「悔しかったので練習します」。前回(23年12月)の当大会でG1初優出・初優勝を達成。ここまで3回のグレードレース優勝はすべて山陽。抜群の相性を誇る走路で、もちろん期待されるのは大会連覇だ。

※11レース結果

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【12R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:湿)
0mの1・山崎進を、10mから3・浜野淳が1周回4コーナーで内から抜け出し先頭に立つ。7・佐藤貴也もスタートを決めて2番手につけ、8・青山周平は3番手からレースを進める。浜野が巧みに逃げ、佐藤が続き、青山は幾度と仕掛けていくが、かわせないまま周回を重ねる。上位態勢は変わらず、浜野が押し切り1着。2着に佐藤が入り、青山は3着で連勝は12でストップした。

1着/浜野淳(山陽24期)
競走タイム:3.630
競走車名:アモン
ランク:A13
今節の成績:4着・3着・3着・1着
G1優勝:5回(15年川口:キューポラ杯)

序盤から素早い攻めで抜け出し、佐藤貴也、青山周平を封じて押し切った。これで山陽勢4人目の優出で、ポスターモデルに起用されている今開催もファイナル進出を決めた。G1に限定すれば、2020年12月の山陽スピード王以来の優出だが、昨年の山陽G2では3回の優出を果たしている。来期(4月から)は18期ぶりに山陽ナンバーワンにも返り咲く。10mオープンの3枠から、13年ぶり2回目のスピード王優勝なるか。

2着/佐藤貴也(浜松29期)
競走タイム:3.
競走車名:スケートラブ
ランク:S7
今節の成績:1着・2着・4着・2着
G1優勝:6回(22年浜松:スピード王決定戦)

3番手から仕掛ける青山周平の攻めを抑え切り、2番手で「攻めつつ、守りながら」優出圏内をキープした。今節は2R→7R→5Rと後半のレースは走っていなかったが、最終レースで「感じは良さそう」と手応え。プレミアムカップなどG1制覇で、山陽は実績あり。約3年ぶりのG1優勝へ、6枠から得意のスタートを決めて好勝負に持ち込むか。
※12レース結果

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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回4,100m 10mオープン戦
1/緒方浩一(山陽30期)
2/岡部聡(山陽19期)
3/浜野淳(山陽24期)
4/丹村飛竜(山陽29期)
5/篠原睦(飯塚26期)
6/佐藤貴也(浜松29期)
7/佐藤励(川口35期)
8/金子大輔(浜松29期)

4日目は途中で雪が降り、走路状況は4レースから湿に変化。それも影響してか、優勝候補に目されていた鈴木圭一郎、青山周平がそろって準決勝戦3着敗退。
優勝戦は、最内に緒方で地元の山陽勢が1から4枠となり、大外に金子が並ぶ10mオープン戦の構成となった。
鈴木圭、青山の優出漏れで、優勝争いは一気に混戦ムード。その中でも注目は、鈴木圭を破って優出した佐藤で、準決勝戦のスタートは不安材料も、大会連覇へ、勢いは侮れない。今年は特に結果へこだわりを見せる金子も、近況の安定感は見逃せない。地元は巧みにレースを作る浜野、地元G1初優勝が期待される丹村らに注目したいところ。
今開催は天気による走路変化が激しいが、前日段階では最終日は「晴」の見込み。だが、気温は上がらず、冷えた走路コンディションでの「スピード戦」が展開されそうだ。
最終日・優勝戦(第12レース)は16時40分発走予定。

4日目は雪が降った山陽走路

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【山陽オートG1スピード王決定戦・過去の開催レポート】
23年12月スピード王決定戦
優勝:佐藤励
22年12月スピード王決定戦
優勝:松尾啓史
21年12月スピード王決定戦
優勝:青山周平
20年12月スピード王決定戦
優勝:木村武之

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(P-Navi編集部)

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