2025/02/19(水) 18:15
第40回 読売新聞社杯 全日本選抜競輪(G1)が愛知県豊橋市の豊橋競輪場において、2月21日(金)から24日(月・休)まで開催される。
20205年のG1開幕戦となる今開催。全国から選ばれた108名のトップレーサーが、優勝賞金4190万円(副賞込み)とKEIRINグランプリ2025の1枚目の出場権をめぐり、豊橋バンクを舞台に、4日間の激闘が争われる。
※初日の出走表(2月21日更新)はこちら
***************
【南関東勢の勢いは止まらない】
昨年の全日本選抜競輪(岐阜)決勝は、北井佑季-郡司浩平-松谷秀幸の神奈川3車が連携し、北井の番手から郡司が優勝を果たした。昨年同様に、今年も南関東地区の勢いから目が離せない。1月松阪記念、高松記念を郡司が連続優勝すれば、2月の奈良記念を松井宏佑、静岡記念では深谷知広が移籍後初の地元記念Vを達成するなど、ここまで4開催連続で南関東地区がG3を席巻している。特に郡司は1月から連戦でも結果を残したことで自信を深め、「もっともっと上にという気持ちで」と高みを目指す。連覇を狙う郡司、深谷が優勝なら11年ぶりのG1獲得、岩本や松井はG1初優勝がかかる。S班・北井佑季は欠場となったが、郡司を中心に一致団結して、今開催も強固なライン形成から、優勝争いを繰り広げよう。
***************
【古性優作が3回目の全日本選抜優勝へ】
昨年のKEIRINグランプリ覇者・古性優作が、チャンピオンユニホームの貫録を今年最初のG1で見せつけるか。23年はG1を3回優勝、24年はG1を2回優勝。ハイペースで優勝を積み重ねているように見えるが、G1優勝数が減ったことは「あってはならないことだと思う」と自己評価を下す。これも、常に今まで以上を目指し続ける、競輪の完成形を追求する古性だからこそ。全日本選抜競輪は22年と23年に連覇しており、昨年は決勝4着。優勝すれば、全日本選抜の最多優勝(3回=山崎芳仁)の記録にも並ぶ。
近畿地区で心配されるのは脇本雄太で、大宮記念以降は病気欠場が続いている。SNSでも改善されない厳しい現状を吐露しており、状態面は気がかりだろう。
近畿はほかにも、寛仁親王牌と競輪祭でG1連続優出中の寺崎浩平、昨年ブレークした窓場千加頼らに注目が集まりそうだ。
***************
【眞杉匠の動向が今回もレースのカギ】
S班2年目を迎える眞杉匠は、1月にあっせんが止まり、2月の静岡記念から2025年が始動した。その静岡は4着1着1着8着で、決勝は新山響平と主導権争いを演じた。器用に自在性のある走りをハイレベルでこなすが、粘り強いレースで、仕掛けを恐れず積極的に動いていくことが持ち味。静岡からは中4日しかないが、初戦を踏まえて、今年最初のG1にどう挑んでいくか。眞杉の動向が、レースのカギを握ると言っても過言ではないだろう。関東地区の若きエースとして、S班の平原康多、同期の森田優弥は小林泰正、静岡記念で連携した同県の坂井洋、大宮記念優勝の佐々木悠葵らと、上位進出が期待される。
【中四国勢の巻き返しはあるのか】
松浦悠士、清水裕友が2枚看板としてリードしてきた中四国地区。S班の清水は1月立川を途中欠場した後も、病気欠場が続いている。また、松浦悠士は2月の静岡記念が今年初戦だったが、初日特選と二次予選を連勝するも準決勝で落車して途中欠場と、なかなか歯車がかみあってこない。実績は申し分ない両者だけに、必ずや浮上してくるだろう。
昨年11月競輪祭で準優勝だったのが犬伏湧也。今年は1月高松記念でオール確定板の決勝3着、次の岐阜F1は逃げ切りで完全優勝を果たしている。豪快なスパートは上位級であることは証明済みだし、初のG1タイトル奪取があっても不思議ではない。中四国勢を力強くけん引するか。
地元である中部地区からは浅井康太、山口拳矢らが中心となり、全国から集結してくるトップレーサーを迎えうつ。
KEIRINグランプリ2025の1枚目のきっぷは誰の手に渡るのか。もちろん、ここでは記述しきれないほどの全国の強豪が、今年最初のG1優勝を目指して、4日間を戦い抜く。各地区の動向に注意しつつ、豊橋バンクで争われる激戦に期待したい。
***************
勝ち上がりを詳しく!
◆2/21(初日)
一次予選(1R〜9R)
1位〜4位→二次予選
特別選抜予選(10R〜12R)
1位〜3位→スタールビー賞
4位〜9位→二次予選
◆2/22(2日目)
二次予選(6R〜11R)
1位〜3位→準決勝
スタールビー賞(12R)
1位〜9位→準決勝
◆2/23(3日目)
準決勝(10R〜12R)
1位〜3位→決勝
着順位によるシンプルな勝ち上がり。初日の特別選抜組(27名)は当然ながら勝ち上がり有利で、初日3着以内でスタールビー賞に進出すれば、3日目の準決勝進出も確定する(※失格等は除く)。なお、現在9開催連続で特選組から優勝者が出ている。
一次予選組(81名)は初日4着以内、さらに二次予選3着以内をクリアして、準決勝進出となる。
***************
【過去の全日本選抜競輪G1レポート】
昨年は北井佑季の仕掛けに乗った郡司浩平が直線抜け出して優勝。3年ぶりの3回目のG1タイトル奪取で、2024年は陥落してしまったS級S班の座を、即座に取り戻す優勝劇となった。
第39回全日本選抜競輪(岐阜)
優勝:郡司浩平
第38回全日本選抜競輪(高知)
優勝:古性優作
第37回全日本選抜競輪(取手)
優勝:古性優作
第36回全日本選抜競輪(川崎)
優勝:郡司浩平
第35回全日本選抜競輪(豊橋)
優勝:清水裕友
第34回全日本選抜競輪(別府)
優勝:中川誠一郎
第33回全日本選抜競輪(四日市)
優勝:新田祐大
***************
【第40回全日本選抜競輪・選考基準】
・選考期間
2024年6月〜2024年11月(6か月)
・選抜方法(概要)
開催時S級在籍
1:開催時S級S班在籍者
2: 読売新聞社杯全日本選抜競輪で3回以上優勝した者(開催時S級1班在籍)
3:パリオリンピック自転車競技トラック種目代表選手
4: 選考期間において2か月以上JCFトラック種目強化指定(A)に所属した者(開催時S級1班在籍)
5:各都道府県における開催時S級1班在籍の選考期間における平均競走得点第1位の者※選考時において1年以上同じ都道府県に在籍している選手に限る
6:全国を8つに分けた地区毎の選考期間における平均競走得点第1位〜第3位の者
7: 残余は選考期間における平均競走得点上位者(同点の場合は選考期間における選考用賞金獲得額上位者)
なお、特別選抜予選(3個レース=27名)は、開催時S級S班在籍者、選考期間内における平均競走得点上位者から選抜される。
最大の特徴は選抜方法の(5)と(6)で、これにより全国各都道府県を代表する選手がエントリーすることになる。
***************
【第40回全日本選抜競輪・特設サイト公開中!】
加藤慎平さん、木三原さくらさんの開催注目選手は…!?
キャンペーン情報や、優勝者データ、決勝の傾向、豊橋バンクの特長は特設サイトで必ずチェック!
「第40回全日本選抜競輪・特設サイト」
(P-Navi編集部)