2025/02/11(火) 17:55
2025年2月11日 浜松オート
SG第38回全日本選抜オートレース(最終日)
2025年オートレースのSG開幕戦となる全日本選抜。昨年から6日間開催に変更となり、選ばれし96名のトップレーサーがスピードバトルを展開した。
今回も青山周平、鈴木圭一郎の「2強」がけん引するのか、その壁を打ち破る選手は現れるのかが、シリーズのポイントとなった。青山は盤石のレースで初日から5連勝での優出を果たす一方、鈴木圭は3日目に痛恨のフライングにより失権。シリーズの流れは大きく動くことに。
青山と同じく初日から5連勝で優出したのは黒川京介で、準決勝戦では3.310の超抜タイムをマーク。また、大会連覇がかかる金子大輔、5連続SG優出の鈴木宏和、女子レーサーの佐藤摩弥らが今年最初のSGファイナル進出を決めた。
※準決勝戦レポートはこちら
【12R=優勝戦】
*10周回5,100m 0mオープン戦
風走路=走路温度12度
1/青山周平(伊勢崎31期)3.26
2/黒川京介(川口33期)3.26
3/鈴木宏和(浜松32期)3.26
4/金子大輔(浜松29期)3.28
5/佐藤摩弥(川口31期)3.30
6/伊藤信夫(浜松24期)3.28
7/有吉辰也(飯塚25期)3.29
8/長田稚也(飯塚34期)3.28
※右数字は試走タイム
最終日も浜松は奇麗に晴れ渡ったが、風が強めに吹く走路コンディション。試走は3.26で青山、黒川、鈴木宏の3名がトップタイの時計をマークした。人気は連勝対決となった青山と黒川の折り返し、対抗に鈴木宏も支持を集めていた。
そして、優勝戦のスタート。鈴木宏が好ダッシュから先制し、2番手に青山がつけ、黒川は後方におかれてしまう。2周回3コーナーで青山は鈴木宏をとらえて先頭に立つと、逆転を狙う鈴木宏、金子を振り切って完全優勝のゴール。全日本選抜は2021年以来、2回目で通算18回目のSG制覇。さらに、この優勝で史上4人目(高橋貢、片平巧、永井大介)のSGダブルグランドスラムを達成した。
※片平巧さん(引退)の記録が抜けておりましたので、史上4人目として修正させていただきました。
■レース展開
スタートは鈴木宏が飛び出して先制、2番手に青山、3番手に金子がつけて、佐藤摩が4番手、2枠の黒川は後手を踏んで最後方におかれる。逃げる鈴木宏だったが、2周回3コーナーで青山がインからとらえる。先頭に立った青山に、鈴木宏も2番手でくらいつき、さらに金子も3番手で気をうかがう。この3車の上位態勢のまま周回を重ねていき、鈴木宏の猛追を、青山が封じていく。青山はそのまま振り切って優勝のチェッカー。2着に鈴木宏、3着に金子が入線した。
【SG全日本選抜オートレース・優勝戦】
2連単1-3 610円(3番人気)
3連単1-3-2 2,180円(7番人気)
優勝/青山周平(伊勢崎31期)
競走車名:ハルク・73
ランク:S2
競走タイム:3.337
今節成績:1着・1着・1着・1着・1着・1着
次走出場予定:山陽G1(2月20日〜24日)
6日間はとても長くて、疲れました。
(SGダブルグランドスラムは)自分が達成できたなんて、信じられないです。
風が強く感じたので、その中でもタイムが出ていたので、エンジン状態は良かったのかなと思っていました。
(スタートは)自分の全力を出し切って、どこまでいけるのか、挑戦するつもりでスタートを切りました。まずまず切れたと思ったのですが、(鈴木)宏和君の方が1車身くらい出ていたので、まだまだ練習が足りないなと。風が気になった分もありましたが、早めに先頭に立てて良かったです。
(10周回は)長かったですし、西日も眩しく感じて、風もあって、集中するのがすごく大変でした。(エンジンは)昨日から少し良くなって試走も出て、タイヤも良くて、ベストな状態で挑めたと思います。
(10周は)長すぎで、疲れました(笑)。5日制に戻してほしい、長すぎました(笑)。
(ダブルグランドスラムは)嬉しいですし、まだまだSGはたくさんあるので、そこでも活躍できるように、たくさん練習します。
浜松で最近優勝することができて嬉しいです。来月もここでプレミアムカップがあるので、そこでも優勝できるように頑張ります。
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SGダブルグランドスラム達成者
高橋 貢(東西CC含む6SG優勝)2017年8月15日 オートレースグランプリで達成
片平巧(東西CC除く5SG優勝)2001年2月14日 全日本選抜で達成
永井大介(東西CC除く5SG優勝)2014年12月31日 スーパースターで達成
青山周平(東西CC除く5SG優勝)2025年2月11日 全日本選抜で達成
※片平巧さん(引退)の記録が抜けておりましたので、訂正いたしました。
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SGレース優勝戦得点表
着順 得点
1着=青山周平(確定)
2着=鈴木宏和(10点)
3着=金子大輔(8点)
4着=佐藤摩弥(7点)
5着=伊藤信夫(6点)
6着=黒川京介(5点)
7着=有吉辰也(4点)
8着=長田稚也(3点)
(P-Navi編集部)