【開催直前展望】今年から4日制に!「第21回サマーナイトフェスティバル」は18日より玉野でナイター開催!

2025/07/16(水) 18:20

第21回サマーナイトフェスティバルG2が、18日より玉野競輪場を舞台に開催される。今年から4日制、男子選手のみの12レース制に変更となり、勝ち上がりも一新された。S級S班9選手をはじめ、全国のトップレーサーが集い、ナイター照明の中を、激しく、そして鮮やかに熱戦を繰り広げる。2025年後半戦、最初のビッグレースはサマーナイトフェスティバルから! 初の4日制シリーズで、サマーナイトの頂点に立つのは…!?

◆初日の出走表(18日更新)はこちらでチェック

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近畿勢が再びシリーズを席巻か

脇本雄太
古性優作
2025年前半戦ラストのG1、6月高松宮記念杯は脇本雄太の優勝で幕を閉じた。寺崎浩平がラインの先頭で奮起し、番手の脇本が抜け出し、3番手を固めた古性優作が準優勝で、近畿SSのワンツーが決まった。昨年10月の寛仁親王牌で古性優作が優勝してから、古性と脇本がビッグレースを席巻。日本選手権を吉田拓矢が制して、近畿勢の連続優勝は5開催で止まったものの、再びその流れを取り戻した格好だ。
脇本は7月弥彦記念で初日こそ6着も、二次予選、準決勝を捲りで連勝、決勝は3着だった。シリーズ中は踏み出しの感触が悪くなっているとのコメントもあったが、どこからでも届いてしまうのではないかという強烈な自力戦は脅威でしかない。 古性は高松宮記念杯のあとは、小松島記念に参戦。準決勝で先行するも4着敗退に終わっている。サマーナイトまで、そこまで間隔はないが、どう態勢を整えてくるか。
この両者は初日特選から同乗する。今年は番手、3番手も含めて連携が6回あり、脇本が3勝、古性が2勝、ワンツーは高松宮記念杯決勝の1回のみ。また、両者とも意外にもサマーナイトの優勝経験が無いが、ビッグタイトル初タイトルの期待高まる寺崎浩平らも加わって、今回も最強ともいえる布陣で挑む。高松宮記念杯に続いて、近畿勢がシリーズを席巻するか。

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大会相性抜群の松浦悠士が復権へ
松浦悠士

サマーナイトフェスティバルと言えば、松浦悠士の実績が他を圧倒している。2021年から前人未到の大会3連覇を達成。もちろん玉野は地元地区のビッグレースであり、2022年には玉野のサマーナイトも制している。7月からS班に追加選出され、再び最高位の赤いレーサーパンツに戻った。7月弥彦記念の準決勝では石原颯マークで1着。「最近は仕事もあまりできなかったから、少しはいいところを見せられたかなと。いい状態で走れています」とレース後のコメント。一時期の不振から脱却し、地元ビッグで一気に主役の座へ。

清水裕友
清水裕友は高松宮記念杯で初日からオール確定板入りの優出。準決勝を突破したときは「復帰してから今日が一番いい」と状態の良さも強調していた。5年ぶり2回目のサマーナイト優勝を地元地区で掴みたい。
その清水と初日特選で同乗するのが犬伏湧也。犬伏もS班に追加選出されて4カ月。成績の波はあるものの、破壊力あるスパートで存在感を示している。今年まだビッグレース優出こそないが、中四国ラインをパワフルにけん引して、上位争いを演じるか。
河端朋之、取鳥雄吾、太田海也ら岡山勢の躍進にも期待だろう。

犬伏湧也

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南関東勢が好連携から久しぶりのV狙う

郡司浩平
岩本俊介
南関東勢は今回もS班の郡司浩平、岩本俊介に、深谷知広や松井宏佑ら機動型を中心に一致団結して勝ち上がりを狙う。郡司はG3を今年すでに5回優勝。好調なG3と比較して、G1戦に噛み合っていないことを課題に挙げていたが、6月高松宮記念杯では決勝進出して決勝3着に入線。連携バリエーションも豊富だし、南関東の主柱として、後半戦はさらに勢いを加速させていくか。初日は郡司と深谷が同レースで、脇本、古性らと対戦するシリーズを占う上でも大注目の一戦となりそう。なお、昨年のサマーナイト決勝は郡司、深谷の並びで郡司が先行するも、ともに着外に終わっている。不思議とサマーナイトは、南関東勢の優勝が1回のみ(深谷は優勝経験あるが、当時は中部地区)。 久しぶりの戴冠で、そのジンクスも打ち破りたい。

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眞杉匠、新山響平が強烈な自力戦で魅了

眞杉匠
眞杉匠は昨年7月松戸のサマーナイトフェスティバルを優勝。最終ホーム8番手も、縫うように内外コースを見極めて抜け出して、最後は突き抜けた。今年まだ優勝こそ無いが、G1とG2で準優勝1回ずつ。名古屋ダービーでは吉田拓矢とワンツーを決めている。だが、高松宮記念杯は準決勝敗退で、感触的にも良くなかったとのコメントも出ていただけに、サマーナイトまで心身ともに、どこまで仕上げてこられるか。大会連覇がかかるシリーズだけに、期待も高まっていく。

新山響平
新山響平はレースの支配力が増している。直前の弥彦記念の決勝は単騎戦となったが、最終ホームから積極的に仕掛けていった。結果は8着も、やはり新山の動向がレースの行方を大きく左右すると言っても過言ではないほど。玉野は記念優勝もあり、小原佑太、中野慎詞らが勝ち上がれば、Vチャンスも高まる。北日本からは昨年11月の競輪祭以来のビッグレース参戦なる新田祐大も注目の的。今期はS2格になったが、7月いわき平F1は初日から連勝で、決勝は6番手から捲るも2着。半年ぶりのビッグレースとなるがグランドスラマーの底力で、どんなレースを見せてくれるか、初日予選から注目だ。

ほかにも中部からは纐纈洸翔、山口拳矢、志田龍星の3人が特選スタートでアドバンテージを活かしたいところ。また九州からは山田英明、庸平の兄弟参戦や、一発の魅力ある荒井崇博が参戦。

夏の夜をトップレーサーが風を切り、バンクを鮮やかに彩るサマーナイトフェスティバル。
初の4日制となる玉野決戦を制するのは、果たして誰か……!?

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【初日10R=特別選抜予選】※想定番組
1/新山響平(SS・青森107期)
2/松浦悠士(SS・広島98期)
3/吉田拓矢(S1・茨城107期)
4/山口拳矢(S1・岐阜117期)
5/坂井洋(S1・栃木115期)
6/芦澤辰弘(S1・茨城95期)
7/松本貴治(S1・愛媛111期)
8/志田龍星(S1・岐阜119期)
9/岩本俊介(SS・千葉94期)

【初日11R=特別選抜予選】※想定番組
1/清水裕友(SS・山口105期)
2/武藤龍生(S1・埼玉98期)
3/和田真久留(S1・神奈川99期)
4/山田英明(S1・佐賀89期)
5/松井宏佑(S1・神奈川113期)
6/纐纈洸翔(S1・愛知121期)
7/犬伏湧也(SS・徳島119期)
8/山崎芳仁(S1・栃木113期)
9/眞杉匠(SS・栃木113期)

【初日12R=特別選抜予選】※想定番組
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/山田庸平(S1・佐賀94期)
3/郡司浩平(SS・神奈川99期)
4/三谷竜生(S1・奈良101期)
5/佐々木悠葵(S1・群馬115期)
6/伊藤颯馬(S1・沖縄115期)
7/脇本雄太(SS・福井94期)
8/鈴木竜士(S2・東京107期)
9/深谷知広(S1・静岡96期)
※7月14日現在

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加藤慎平さんの開催展望や、4日制の勝ち上がり、バンクの特徴は、第21回サマーナイトフェスティバル(G2)特集ページにて掲載しておりますので、こちらでご確認ください。
【第21回サマーナイトフェスティバル(G2)特集】

(P-Navi編集部)

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