【青山、黒川が全勝優出!】SG全日本選抜オートレース(準決勝戦)レポート【浜松オート】

2025/02/10(月) 19:00

2025年2月10日 浜松オート
SG第38回全日本選抜オートレース(5日目)


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【9R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(良走路)0mオープン戦
1/森  且行 3.30
2/浦田 信輔 3.33
3/中村 杏亮 3.29
4/鈴木 宏和 3.27
5/西原 智昭 3.30
6/佐藤 貴也 3.31
7/有吉 辰也 3.29
8/若井 友和 3.31
右の数字は試走タイム

スタートで4・鈴木が飛び出し、7・有吉も好ダッシュから2番手に付け、3番手は6・佐藤貴也が続く。鈴木が快調に逃げて、有吉が2番手の態勢で、2周回目に1・森が佐藤をかわして3番手に浮上する。鈴木はリードを保ったまま8周回を逃げ切り1着。3番手から森が逆転を狙うが、2着は有吉が入線した。

1着/鈴木宏和(浜松32期)
競走タイム:3.349
競走車名:ナアーモ
ランク:S15
今節の成績:2着・1着・1着・1着・1着
SG優勝:0回

今節は2日目から4連勝、オール連対で地元SG初優出を決めた。昨年のオールスターからSG5連続、通算7回目のSGファイナルに進出。昨年12月は念願のG1初制覇を達成し、今度は次なる高みへ。優勝戦は3枠から十八番のスタート攻勢で、初タイトルを狙う。

(公開インタビューより)
「すごく嬉しいです。(スタートは)もう十分です。すぐ後ろに誰かいると思ったので、インを外さないように走っていました。試走でフロントが逃げたのが心配で、後半はペースが上がらなかったです。(ドドドや滑りは)やっぱり浜松はちょっとあります。タイヤはいいと思います。タイムも十分。浜松の同期の分も、優勝できるように頑張ります」

2着/有吉辰也(飯塚25期)
競走タイム:3.354
競走車名:キックアス
ランク:S4
今節の成績:2着・2着・5着・3着・2着
SG優勝:3回(12年山陽:全日本選抜)

今節は1着こそないものの、スタートから安定したレース運びで、SS王座決定戦に続いてSG優出。昨年の全日本選抜は優勝戦3着。優勝戦は外寄りの7枠になったが、スタートから好位を狙って、13年ぶりのSG優勝をもくろむ。

(公開インタビューより)
「(スタートは)99点。宏和より先に行けていれば100点でした。ちょっと直線で離される感じがあったので、序盤は無理に突っ込まないように、少しずつ詰めていきました。後ろはあまり気にせず、前だけ見て走っていました。(手応えは)今節の中では一番。あの伸びを見せられたら、もう少し伸びを出したい。リングを換えて、あとはセッティングで細かいところをやっていこうと思います。タイヤは新しい1本当ててみて、跳ねなければそれで。昨年以上の着(3着)が取れるように頑張ります」

※9レース結果

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【10R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(良走路)0mオープン戦
1/金子 大輔 3.29
2/長田 稚也 3.27
3/青島 正樹 3.31
4/佐藤  励 3.27
5/永井 大介 3.28
6/丹村 飛竜 3.28
7/岩田 行雄 3.32
8/渡辺  篤 3.32
右の数字は試走タイム

スタートを決めた1・金子が逃げて、2番手に4・佐藤、3番手に2・長田が続いて、周回を重ねていく。3番手から長田がチャンスをうかがうが、佐藤も譲らない。最終周回まで3車の攻防が続き、後続の攻めをシャットアウトした金子が1着。長田が最終4コーナー外から伸び、ゴール前で佐藤をとらえて2着。佐藤は3着でSG初優出を逃した。

1着/金子大輔(浜松29期)
競走タイム:3.354
競走車名:サンクチュアリ
ランク:S3
今節の成績:2着・2着・1着・1着・1着
SG優勝:3回(24年川口:全日本選抜)

準決勝戦は1枠から8周回を押し切り、3日目から3連勝、オール連対で地元SG優出を決めた。優勝した浜松G2ウィナーズカップの初日から、ここまで14連続で2連対中。地元SGで、全日本選抜の連覇を決められるか。

(公開インタビューより)
「疲れましたね。(スタートは)朝から切れていたので、そのイメージで。試走もあまりフィーリングが良くないし、また閉めないとダメかなと思ったんですけど、コースだけ外さないで、精いっぱいやろうと。今日も厳しかったです。伸びがない。立ち上がりも開けにくく、いっぱいでした。タイヤにも負担が来ましたし、やり直します。地元ですし、明日も盛り上げられるように、精いっぱい頑張りたい」

2着/長田稚也(飯塚34期)
競走タイム:3.356
競走車名:ロシナンテ
ランク:S34
今節の成績:3着・7着・2着・2着・2着
SG優勝:0回

準決勝戦の最終周回では狙いすました仕掛けで、ゴール前の逆転劇を演じた。SG優出は4回目で、全日本選抜では初。枠番選択は8番目で大外枠になったが、SG初制覇に挑む。

(公開インタビューより)
「今年最初のSG(優勝戦)で乗れて嬉しいです。余裕はあったので、どこかチャンスがあればと思っていました。(スタートは)自分の中ではいいけど、ムラなのが気になります。今節は日に日に良くなっています。(金子と佐藤が)なかなか繋がっていて、厳しかったですね。(タイヤは)昨日のもので、良かったです。でも、(明日も使えるかは)微妙。伸びがあるのは分かっていたので、タイヤを使うのを我慢して、思い切りいきました。金子さんまで差されば良かったんですけどね。ここ浜松は日本選手権で初めて優出した地。相性が良いので、しっかり狙えるように頑張ります」

※10レース結果

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【11R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(良走路)0mオープン戦
1/三浦 康平 3.29
2/松山 茂靖 再3.34
3/高宗 良次 3.30
4/岩崎 亮一 3.32
5/松尾 啓史 3.28
6/伊藤 信夫 3.29
7/黒川 京介 3.26
8/荒尾  聡 3.33
右の数字は試走タイム

トップスタートを決めた7・黒川が内枠を飲み込んで、快速を飛ばして逃げる。2番手は内枠から1・三浦が続き、3番手から6・伊藤が追い上げてくる。黒川は2番手以降を大きく引き離したまま、快勝のゴール。6周回で三浦のインに入った伊藤が2着。3着に三浦が入線した。

1着/黒川京介(川口33期)
競走タイム:3.310
競走車名:イットウセイ
ランク:S10
今節の成績:1着・1着・1着・1着・1着
SG優勝:1回(24年川口:日本選手権)

準決勝戦は7枠から強烈なスタートを決めて、逃げ切ったタイムは3.310の一番時計。前節の浜松G2ウィナーズカップではシリーズ1勝のみに終わったが、動き一変で初日から5連勝。優勝戦は2枠から快速発揮で、自身2回目のSG優勝なるか。

(公開インタビューより)
「自分でもビックリな仕上がりです。出だしは行かれちゃうかなと思いましたが、車がいい分、伸びてくれました。(感触は)すごく良いと思います。今節で一番直線の感じが良くて、もうやることがないかなと。(タイヤは)正月で使ってすごく良かったものを使いました。(タイムは)すごいと思います。たくさんの支えのおかげでいい状態で来られているので、明日も一生懸命、頑張ります」

2着/伊藤信夫(浜松24期)
競走タイム:3.339
競走車名:ケスラー
ランク:S19
今節の成績:1着・2着・4着・2着・2着
SG優勝:5回(20年伊勢崎:グランプリ)

地元のベテランレーサーが巧みなレースから2着。2023年11月浜松の日本選手権以来のSGファイナルに進出した。エンジンをさらに仕上げて、地元SGで好レースを展開するか。優勝なら5年ぶり、全日本選抜は18年ぶり2回目の優勝となる。

(公開インタビューより)
「近況は乗れる感じがしていなかったので、嬉しいです。自分では良いスタートでしたが、隣がとんでもなかったです。付いていくだけで、いっぱい。自分に余裕が無かったのですが、行けるとこで行こうと。ギリギリでした。(エンジンは)自分の中ではいい方にいっていると思います。比べたら次元が違うので、これが1日で追いつくか分からない。タイヤは良かったです。せっかく乗れたので、車を仕上げて、優勝争いをしたいと思います」

※11レース結果

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【12R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(良走路)0mオープン戦
1/佐藤 摩弥 3.31
2/鐘ヶ江将平 3.29
3/青山 周平 3.26
4/平田 雅崇 3.28
5/木村 武之 3.26
6/篠原  睦 3.29
7/松本  康 3.26
8/緒方 浩一 3.29
右の数字は試走タイム

3・青山がスタート先制で先頭に立ち、1・佐藤が2番手、5・木村が3番手で続く。3周回目に7・松本が木村をかわして3番手に浮上。青山はリードを保ちながら、8周回を押し切り1着。3番手から松本も逆転を狙うが、佐藤が2着キープ。

1着/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム:3.327
競走車名:ハルク・73
ランク:S2
今節の成績:1着・1着・1着・1着・1着
SG優勝:17回(24年伊勢崎:グランプリ)

最終12レースの準決勝戦は青山周平が盤石のレースで勝利。今節は初日から5連勝、前節の伊勢崎完全Vから8連勝中、さらに今年は17戦16勝、2着1回と圧巻のレースが続いている。1番目の選択で1枠を選び、4年ぶりの2回目の全日本選抜制覇で、ダブルグランドスラムの記録達成なるか。

(インタビューより)
「最高に嬉しいです。(試走は)感じ良く乗れていました。(スタートは)思い切って先頭で回れるように頑張って切りました。(エンジンは)良かったと思います。日々、少しずつ良くなっていると思うので、今日も昨日より良くなったと思います。(後ろの)音がずっと近くにあった気がしたので、とにかく全力。少しずつ良くなっているので、良かったです。(タイヤは)悪くないけど、ゴツゴツちょっと乗り心地が悪いので考えます。明日も10周回、頑張ります」

2着/佐藤摩弥(川口32期)
競走タイム:3.332
競走車名:Pタン3
ランク:S11
今節の成績:2着・3着・3着・1着・2着
SG優勝:0回

試走は劣勢も、1枠から粘り込んで最後の優出切符を守り切った。年末のスーパースターに続き13回目のSGファイナル進出。まずは得意のスタートを5枠から決めて、今回も女子レーサー初のSG制覇の偉業に挑む。

(インタビューより)
「2着ですけど優出できて嬉しいです。試走は目標なく難しくて、明日はしっかり3.2秒台を出したい。スタートはタイミングから遅れてしまって、青山君がずっと見えていましたが、うまくコースを我慢できたので良かったです。後ろにずっと音が聞こえていて、青山君に付いていけていなかったので、1対1は厳しいと思いながら、何とかコースを外さないように走りました。(エンジンは)悪くないですけど、皆が速いのでタイム的に足りないかなと。(整備を)考えます。(タイヤは)今日が跳ねが無くて、一番乗りやすかったです」

※12レース結果

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【最終日・12R=優勝戦】
*10周回 5,100m 0mオープン戦(枠番選択)
1/青山周平(伊勢崎31期)選択1番目
2/黒川京介(川口33期)選択2番目
3/鈴木宏和(浜松32期)選択3番目
4/金子大輔(浜松29期)選択4番目
5/佐藤摩弥(川口31期)選択5番目
6/伊藤信夫(浜松24期)選択6番目
7/有吉辰也(飯塚25期)選択7番目
8/長田稚也(飯塚34期)選択8番目

準決勝戦1着選手の内、4日目までの平均競走得点上位選手から、好きな枠番を選択。2着選手も同様の順番で指名する。
ここまで全勝の青山と黒川。優先順位上位で青山が最初に1枠を選ぶと、2番目の黒川が2枠に入り、その後も選択順に内枠から埋まっていった。

1枠を選択する青山周平

優勝戦は青山と黒川がともに初日から全勝で優勝戦に進出。青山は1枠、黒川は2枠から、まずは全勝対決が大きな見どころとなる。また、大会連覇がかかる金子や、今節も好スタートから連対を重ねる鈴木宏、女子レーサー初の偉業に挑む佐藤摩ら8名が好勝負を演じよう。
最終日の天気だが、前日18時の段階で晴れ予報。準決勝戦と同じく冷えた走路での高速戦が展開されそうだ。2025年の最初のSG優勝戦、10周戦を勝ち抜いて、栄冠を手にするのは……!?

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【過去のSG全日本選抜オートレース・レポート】
24年2月SG第37回全日本選抜オートレース(浜松)
優勝:金子大輔
23年2月SG第36回全日本選抜オートレース(浜松)
優勝:鈴木圭一郎
21年9月SG第35回全日本選抜オートレース(飯塚)
優勝:青山周平
21年2月SG第34回全日本選抜オートレース(浜松)
優勝:荒尾聡
19年10月SG第33回全日本選抜オートレース(川口)
優勝:鈴木圭一郎

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【SGスーパースター王座決定戦・トライアル戦のSG優勝戦ポイント】
年末の頂上決戦へのトライアル戦出場がかけたポイント争いも、この全日本選抜からスタート。優勝者は出場確定、優勝戦の着により以下のポイントが付与される。
1着=出場
2着=10点
3着=8点
4着=7点
5着=6点
6着=5点
7着=4点
8着=3点
責外=4点
責任=0点

(P-Navi編集部)

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