【平原、北井、脇本が参戦!】大宮競輪G3「東日本発祥76周年・倉茂記念杯」は16日開幕!

2025/01/15(水) 16:00

大宮競輪場において16日より、「東日本発祥76周年・倉茂記念杯」G3が開幕する。G3は立川、和歌山に続いて、今年3開催目。今回はS級S班から平原康多、脇本雄太が今年初戦、北井は立川に次いで2戦目を迎える。大宮と言えば、通称「BIG BANK」とも呼ばれる見なし直線66.7mの500mバンク。この長い直線で、今年はどんなドラマチックな展開が演出されるのだろうか。

◆初日の出走表(16日更新)はこちらでチェック

【大宮競輪G3(初日)12R=初特選】
1/森田優弥(S1・埼玉113期)
2/寺崎浩平(S1・福井117期)
3/北井佑季(SS・神奈川119期)
4/村上博幸(S1・京都86期)
5/佐々木悠葵(S1・群馬115期)
6/伊藤颯馬(S1・沖縄115期)
7/平原康多(SS・埼玉87期)
8/武藤龍生(S1・埼玉98期)
9/脇本雄太(SS・福井94期)

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今年も埼玉勢が躍進するか!

平原康多(※別開催で撮影)
森田優弥(※別開催で撮影)

昨年は1月の大宮記念、4月の西武園記念と地元・埼玉勢の活躍が目立った。大宮決勝では太田龍希を先頭に5車が連携、さらに西武園決勝でも黒沢征治を先頭に5車が連携を果たした。大宮は清水裕友に、西武園は関東別線だった眞杉匠に優勝を奪われはしたものの、層の厚さを見せつけた。
もちろん、今年も中心になるのは平原康多だろう。大宮での実績は周知の通りで、20年から22年の3連覇をはじめ、大宮記念は過去9回制しており、2006年から19開催連続で決勝に進出している。昨年は日本選手権を制して、今年はS級S班に復帰。その初戦となる地元記念で、どんなパフォーマンスを見せてくれるか。
現在G3は2開催連続で決勝進出中の森田優弥、ラインには欠かせない強固なマーク戦を展開する武藤龍生、この3名が初日特選からスタートする。ほかにも宿口陽一や、黒沢征治、太田龍希、大宮記念は初参戦となる山口多聞の躍進も大いに予感させる。今年も地元勢が一致団結して、シリーズをけん引するか。
関東からは昨年の寛仁親王牌でG1初優出も経験した群馬の佐々木悠葵、大宮記念の優勝歴ある神山拓弥らも注目となるだろう。

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強力な近畿勢は 脇本雄太、寺崎浩平

脇本雄太(※別開催で撮影)

脇本雄太は今年初戦を大宮でスタート。グランプリは強じんな先行で他ラインを完封、番手の古性優作が優勝し、自身も3着に粘った。落車の影響も長引き、苦しいシーズンではあったが、ウィナーズカップと競輪祭を優勝。近畿ラインとして窓場千加頼や寺崎浩平の奮起も復調を大きく後押しした。脇本は昨年の大宮記念で準決勝進出を決めながら、体調不良により途中欠場。それだけに、今年は昨年の分も活躍に期待したい。なお、そこまで走る機会は少ないが、優勝なら500バンクのグレードレースは初優勝になる。
競輪祭優勝に貢献した寺崎浩平が参戦するのも大きいところ。昨年から古性優作にも「近畿のキーマンのひとり」として指名されており、昨年以上の戦績を、ここ大宮から残していきたいところだろう。年末には佐世保で窓場千加頼がG3初優勝、古性優作がグランプリと和歌山記念を優勝。ベテランの村上博幸も加わり、近畿のよい流れは今開催も続いていくか。

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北井佑季の動向で展開も変わる

北井佑季(※別開催で撮影)

北井佑季は1月立川記念で初日特選9着、二次予選は1着と巻き返すも、準決勝で失格を喫した。果敢な挑戦者の走りで上位陣に挑んできたが、タイトルを獲得して初のS班になり、挑まれる立場へと変わった。この局面を持ち前の自力戦か、柔軟なレース運びで打破するのか、今開催も初日からその動向から目が離せない。
南関東で伸び盛りなのは佐々木眞也だろう。昨年9月の青森を大捲り一撃で記念初優勝。年始の1月いわき平も5番手から捲り、佐藤慎太郎のけん制をしのいで優勝と好スタートを切っている。予選スタートだが、北井との神奈川連携となれば、楽しみは広がりそう。

ほかにも伊藤颯馬、嘉永泰斗、中本匠栄ら一撃ある面々が揃った九州勢や、町田太我や小川真太郎らと好連携してベテラン小倉竜二も長い直線を利して差し脚を伸ばしてくるか。

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【大宮競輪G3・過去レポート】

昨年の優勝者

昨年は清水裕友が地元ラインを撃破して優勝。地元勢としては3年ぶりに優勝を奪還できるか。

2024年1月大宮競輪G3
優勝者:清水裕友
2023年1月大宮競輪G3
優勝者:深谷知広
2022年1月大宮競輪G3
優勝者:平原康多
2021年1月大宮競輪G3
優勝者:平原康多
2020年1月大宮競輪G3
優勝者:平原康多
2019年1月大宮競輪G3
優勝者:神山拓弥
2018年1月大宮競輪G3
優勝者:菅田壱道

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◆今開催の勝ち上がり

①S級9車立て・12レース4日制

◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→二次予選

【一次予選=11個レース】
1位〜4位(44名)→二次予選
5位から得点上位10名→二次予選

◆2日目
【二次予選=7個レース】
1位〜3位(21名)→準決勝
4位から6名→準決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に一次予選の着上位選手。

◆3日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝

※勝ち上がり表PDFはこちら


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◆大宮バンクの特性

バンクは周長500mでみなし直線66.7mは全国で最長。連対時の決まり手は、1着(逃21%、捲19%、差60%)、2着(逃16%、捲14%、差36%、マ34%)となっており、特に1着は60%を占めている通り、数字からも「差し」が多く決まっておいることがわかる。長い直線のため、追い込み選手に有利なバンクだ。最高上がりタイムは2017年7月19日にマティエス・ブフリが記録した12秒8。

(P-Navi編集部)

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