2025/01/12(日) 19:10
2025年1月12日 伊勢崎オート
伊勢崎市誕生20周年記念
G1第48回シルクルクカップ(4日目)
【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
10mオープン戦。スタートで4・三浦康平が内枠を飲み込んで先制していく。5・山田達也も内を狙うが、2番手は最内の1・押田和也が続き、8・有吉辰也は序盤4番手でレースを進める。三浦が逃げる中、有吉は山田をとらえると、4周回4コーナーで押田もかわして2番手に上がる。有吉が猛追するも、抜け出した三浦が振り切って1着。2着に有吉、3着に押田が入線した。
1着/三浦康平(伊勢崎28期)
競走タイム3.360
競走車名:マックイーン
ランク:S34
今節の成績:5着・3着・1着・1着
G1優勝回数:1回(11年山陽:平成チャンピオンカップ)
スタートから好展開に持ち込み、先陣を切って優出一番乗り。エンジンにも手ごたえを感じている。準決勝戦と同じく、得意だという10mオープンの4枠から、昨年惜しくも準優勝に終わった大会のリベンジなるか。
※勝ち上がりインタビューより
(試走から)先が出て感じが良かったです。(整備の成果が)出ました。10mオープンの真ん中は大好物なのでうまくいきました。(抜け出してから)ひとりでも悪くはないですが、有吉さんに追い込まれて、あれ?と思いましたが、タイムも悪くなかったので。何とかしのぎました。(明日に向けて)タイヤ考えるくらいで、(エンジンは)いいところまで来ています。
2着/有吉辰也(飯塚25期)
競走タイム3.360
競走車名:キックアス
ランク:S4
今節の成績:7着・1着・4着・2着
G1優勝回数:14回(21年川口:開設記念グランプリレース)
初日は7着スタートも、しっかりと着をまとめて、準決勝戦もスタート好ポジションから鋭く追い上げた。優勝戦は10mオープンの7枠。優勝ならG1は3年ぶり15回目、シルクカップは01年以来23年ぶりの制覇となる。
※勝ち上がりインタビューより
試走は30が出ればいいと思ったので、(29で)良かったです。今日は良いスタートが切れたと思います。20mまではいけないが、0mと10mなら自信を持って(スタートは)いけています。(道中は)滑らせないように、チャンスがあったら入っていこうかなと。エンジン、タイヤが良さそうで、無理なくいきました。(三浦の)引っ張りが速かったが、タイヤも良かったので追いついていけましたね。朝練習では跳ねも大丈夫、心配ありませんでした。2日目の動きが良かったので、リング換えてセッティングそのままで行っていますが、いいと思います。いい年になるように毎レース、精いっぱい頑張ります。
※9Rレース結果
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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
スタートは10m最内の2・北原岳哲が1・浅倉樹良をとらえて先手を奪う。2番手に4・内山高秀が上がり、2周回目に北原をインから抜いて先頭に立つ。内山が逃げる展開で、2周回目に7・佐藤摩弥は捲りで3番手まで浮上。さらに佐藤摩は4周回2コーナーで北原をかわすと、逃げる内山との差を詰めていく。中村雅人も捌いて3番手まで上がってくるが、佐藤摩は最終回1コーナーで内山をとらえて、そのまま1着ゴール。中村も最後はインから詰め寄るが、2着は内山が入線した。
1着/佐藤摩弥(川口31期)
競走タイム3.373
競走車名:Pタン3
ランク:S11
今節の成績:2着・1着・8着・1着
G1優勝回数:1回(23年川口:キューポラ杯)
3日目はまさかの8着大敗も、見事にマシンを立て直して、今節2勝目を挙げた。あとは掴み切れていないという伊勢崎のスタートタイミングを良化させて、優勝戦も鋭いスタートから好勝負に持ち込むか。6枠から2年ぶり2回目となるG1タイトルを狙う。
※勝ち上がりインタビューより
ドドドが直らず、直前まで同期が手伝ってくれて、いい方向に行ったと思います。ちょっと気になりますが、昨日に比べても全然良いです。スタートは切れましたが、内枠が速かったですね。久々の伊勢崎でタイミングがまだ見えていないが、スタート自体は悪くないです。エンジンが朝からいい感じしたので、自信を持っていきました。エンジンは(準決勝戦が)一番良かったです。タイヤにいいものが見つからないので、何とか探したい。スタート集中して、いいレースをお見せしたいです。
2着/内山高秀(伊勢崎26期)
競走タイム3.376
競走車名:ジャブラニR
ランク:S39
今節の成績:3着・4着・3着・2着
G1優勝回数:1回(03年船橋:オート祭)
伊勢作のグレードレースは昨年12月のレジェンドカップに続いての優出。G1に限定すれば2年前のシルクカップ以来のG1優勝戦進出を決めた。優勝戦は3枠から、21年ぶり2回目のG1制覇を狙っていく。
※勝ち上がりインタビューより
試走は昨日から悪くなかったので。ワンランク欲しいですけど、良くなっていると思います。(1周回)1、2コーナーで展開がうまく作れたのが良かった。スタートは悪くないですが、皆が速い。(道中は)外枠は皆がうまいので、早めに仕掛けないといけないと。(明日も)良いレースしたいと思います。
※10Rレース結果
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【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
単独0mから新井裕貴が逃げ態勢。7・篠原睦が1周回でうまくさばいて2番手まで浮上。3番手で2・新井日和が追う。8・黒川京介は道中の不利もあり、後退してしまう。3周回目に篠原は逃げる新井裕をとらえて先頭に立ち、そのまま押し切り1着。2番手は新井裕が粘り、新井日、さらに小林瑞季も4番手でチャンスを狙う。最終回3コーナーで新井日が新井裕の内に飛び込み、最後は膨らんだものの逆転の2着入線。3着は新井裕が入り、3連単は28万円台の高配当決着となった。
1着/篠原睦(飯塚26期)
競走タイム3.370
競走車名:チャージ
ランク:S16
今節の成績:4着・2着・2着・1着
G1優勝回数:0回
巧みなレース運びで、4日目にして今節初勝利。3年前に伊勢崎でSG初優勝の実績あり、G2も通算4回の優勝を果たしているが、G1タイトルだけは、まだ手にしていない。昨年末はミッドナイトで2024年最後の優勝者に輝いたが、今度は2025年最初のグレードレース優勝者として好スタートを切れるか。
※勝ち上がりインタビューより
今年初の1着で嬉しいです。エンジン状態はいいですが、タイヤが低くて、ちょっと滑りました。(スタートは)良かったし、1コーナーの展開も良かった。(スタートの切れは)普通。(道中も)いいと思います。(明日に向けて)特にないので、タイヤだけしっかりあてます。ドドドもわりと大丈夫です。明日も思い切りスタートを切って、精いっぱい走ります。
2着/新井日和(伊勢崎35期)
競走タイム3・392
競走車名:イーグレット
ランク:A65
今節の成績:2着・1着・2着・2着
G1優勝回数:0回
3番手から渾身の仕掛けで、最終周回のチャンスを掴んだ。G1は昨年9月に山陽で特別G1プレミアムカップの優出があり、今回が2回目だが、地元G1では初。今節はオール連対で勝ち進んでおり、優勝戦も2枠から8周回をどう戦い抜くか。優勝なら、佐藤摩弥に次いで、女子レーサー2人目のG1ウィナー誕生の快挙となる。
※勝ち上がりインタビューより
すごく嬉しいです。試走は今節の中で一番乗りやすかったですね。(スタートは)ちょっとタイミングが慎重になりすぎて、練習より切れなかったですが、切れはすごくいいです。(新井)裕貴さんが速くて仕掛けられず、大変でした。最後はちょっと曲がり切れず反省です。エンジンはすごく良い。あとは自分の力。8周回、一生懸命、頑張ります。
※11Rレース結果
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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
0mから1・春本綾斗が逃げるが、2番手は2・鈴木聡太、さらに5・松本康、8・青山周平が続く。2周回1コーナーで鈴木が春本をかわして先頭を奪取すると、青山も松本、春本をとらえて2周回目に2番手まで浮上する。道中で森本優佑の落車アクシデントもあったが、2番手に付けた青山は3周回3コーナーで先頭に立ち、リードを広げて1着ゴール。2着に鈴木。4周回で3番手に上がった7・永井大介が3着入線。
1着/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム3.354
競走車名:ハルク・73
ランク:S2
今節の成績:1着・1着・1着・1着
G1優勝回数:28回(24年浜松:スピード王決定戦)
まさに盤石のレースで、今回も出走表に「1」の数字を並べた。ただひとり初日から4連勝で、シルクカップ完全優勝&大会5連覇に王手をかけた。昨年7月の伊勢崎アフター5からSGも含めて伊勢崎では6開催連続優勝中、さらに17連勝中。今年も主役の座は譲らないか。
※勝ち上がりインタビューより
悪くない感じで乗れたと思います。スタートはタイミングうまくつかめていなかったですが、思い切っていこうと。最近はずっとムラで、切れるときは切れるんですけど、失敗することも多々あります。(エンジンは)連日、安定していいと思います。(明日に向けては)時間があるので考えます。(足回りは)初日が一番感じが良かったんですけど、今はタイヤも低かったですが、候補はないので、新しくタイヤを探さないといけないです。
2着/鈴木聡太(伊勢崎29期)
競走タイム3.360
競走車名:キブロ
ランク:A88
今節の成績:1着・1着・8着・2着
G1優勝回数:0回
今節は初日から連勝で、3日目は8着を喫したが、準決勝戦は10線内から好展開に持ち込んで、8枚目の優出切符を手にした。2019年のシルクカップ以来、G1優出は約5年ぶり。優勝戦は10mオープンの最内から、グレードレース初優勝をもくろむ。
※勝ち上がりインタビューより
最高です。試走は出るタイプではないので、(3.30は)自分の中で十分。(昨日は)タイヤを失敗したので、戻したら戻りました。(スタートは)今節、浮くのが直らないので手を加えて、今日は普通に切れました。(エンジンは)僕的には一番いい状態。タイヤは今日のものを高さ見て、今日ので行けそうなら今日ので。
※12Rレース結果
※G1優勝回数の( )は直近の優勝開催
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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回4,100m
1/鈴木聡太(伊勢崎29期)10m
2/新井日和(伊勢崎35期)10m
3/内山高秀(伊勢崎26期)10m
4/三浦康平(伊勢崎28期)10m
5/篠原 睦(飯塚26期)10m
6/佐藤摩弥(川口31期)10m
7/有吉辰也(飯塚25期)10m
8/青山周平(伊勢崎31期)10m
優勝戦は伊勢崎が5名優出の活躍、飯塚から有吉と篠原、川口から佐藤がファイナル進出を決め、1枠の鈴木聡太から8枠の青山周平まで、10mオープン戦の構成となった。
ここまでのシリーズは青山周平が初日から土つかずの4連勝で勝ち上がっており、シルクカップ5連覇を完全優勝で達成するかが最大の注目点となろう。昨年の優勝戦2着の三浦や、SGウィナーの有吉、篠原の動向も軽視できないところ。また佐藤摩弥と新井日和の女子レーサー2名が優出しており、スタートから好走に期待が高まる。
最終日の天気は晴れ予報。冬の冷えた走路コンディションで、高速の8周戦が展開されそうだ。2025年のオートレース最初のグレードレースを制するのは……!?
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【G1シルクカップ・プレイバック】
G1シルクカップ(24年1月)
優勝者:青山周平
G1シルクカップ(23年1月)
優勝者:青山周平
G1シルクカップ(22年1月)
優勝者:青山周平
G1シルクカップ(21年1月)
優勝者:青山周平
G1シルクカップ(20年1月)
優勝者:池田政和
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【高橋絵莉子・スーパースターガールズ王座決定戦勝利報告会】
伊勢オートのG1シルクカップ4日目(1月12日)の第4レース終了後、場内メインステージにおいて、昨年末に川口オートレースで行われたスーパースターガールズ王座決定戦を制した地元・高橋絵莉子の勝利報告会が行われた。
6代目女王に輝いた感想を聞かれると「ひと安心ですね。やっと獲れて、結果で恩返しができた感じです」と第一声。レースは「今年こそ絶対に獲るぞと思って臨んでいました。スタートで枠なりになりましたが、落ち着いて展開を見ながら行こうと思いました」と振り返り、最終周回での逆転劇は「どこかしらチャンスは絶対にあると諦めずに。エンジン的に最初は外を回っていましたが、内に切り替えたら(差が)縮まったので、作戦通りでした(笑)」と笑顔を見せた。今年については「1走、1走いい走りができるように頑張るので、また応援してもらえると嬉しいです」と意気込みを語ると、詰めかけたファンから多くの声援が送られていた。
(P-Navi編集部)