2024/11/24(日) 10:30
小倉競輪のナイター「朝日新聞社杯競輪祭(GI)」は24日、最終日を迎える。11Rの特別優秀に出走する桑原大志に話を聞いた。
5日目7Rは太田海也が突っ張り先行。ゴール前は番手の桑原大志との首位争いになって写真判定の末、桑原が微差で差し切っていた。これが3度目のワンツー。桑原が抜いてというのは初めてだった。
「気持ちも脚も全然余裕はなかったです。オリンピアンに付いていくのもなかなか至難の業だと思う。今日はたまたま抜けただけ。もう思い残すことはないですね(笑)」
公式の場ではあまり喜びを表さない桑原が「本当はめちゃめちゃ嬉しい」とつぶやいた。世界で戦う男と防府記念前に一緒に練習し「悲しくなるくらいひきちぎられました」と嘆いていた48歳がGIの舞台で差し切った。日頃からの猛練習の賜物だろう。
「セッティングとかも岩津(裕介)君たちと、あぁあぁじゃない、こうじゃないって話してて、"まだまだボクらあるね"って。何があるのか分からないですけど(笑)。最終日もしっかりと車券に貢献したいですね」
4、3、5、1の着取りで、準決勝には進めなかったが最終日は決勝戦の前のレースにまで勝ち上がった。来年1月に49歳を迎える桑原に、まだまだ衰えは感じられない。(netkeirin特派員)