【取手競輪】福田稔希「先行して勝たないと意味がないです」

2025/08/21(木) 17:52

取手競輪場の「サテライトしおさい鹿島杯(FI)」が22日に最終日を開催。11RのA級決勝に出場する福田稔希に話を聞いてみた。

「自分のレースで出し切る走りをしたい」と話した福田稔希

 まずは準決勝を振り返ってみる。初手は佐藤大地-谷田泰平・福田稔希-山田義彦-台和紀・高井流星-藤原浩となって中団を確保。赤板過ぎに斬った高井流星に抵抗はされたが、キッチリ斬って3車で前に出た。鐘4角から仕掛けた佐藤大地がカマシを決めたが裸。冷静に追った福田稔希が2センター過ぎから仕掛けて佐藤大地を飲み込み、山田義彦と台和紀を連れ込みラインでワンツースリー決着だ。

「ジャンで高井さんの抵抗は想定外でしたし、本当は初日みたいに押さえて徐々にペースを上げて行こうと考えていたんです。(カマシの)佐藤さんは出したんじゃなくて出られてしまったんですよ。2車とかだったら危なかったかもしれません。だけど、バックでは落ち着いて前を見ていましたし、2センター辺りから仕掛けて後ろを連れていこうと。結果ワンツースリーだったのでよかったんですが、先行して勝たないと意味がないんです」と振り返りつつ反省しきりだ。

 番手を回った山田義彦は「福田君は強い。A級最上位の力を実感できた。多分、すぐにS級へ行っちゃうね」と舌を巻く。

 決勝は自力が5人となって乱戦を予感させるが、「師匠(山口貴弘)に電話で報告したりすると、いつも『しっかり頑張ってこい』と言われる。だから自分のレースで出し切る走りをしたい」と言って締め括ってくれた。(アオケイ・忍足記者)

閉じる

新着ニュース一覧