2024/11/16(土) 17:00
小倉競輪のナイター「朝日新聞社杯競輪祭・第2回競輪祭女子王座戦(GI)」は19日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
今年二冠の古性優作に郡司浩平、平原康多、北井佑季はグランプリ確定。賞金で清水裕友と眞杉匠も大丈夫。7位の新山響平、8位の脇本雄太もかなり有利な状況だが、今回の結果次第ではどうなるか分からない。9位の岩本俊介からその下もけっこう詰まっていて、圏外の選手の『ひと捲り』逆転も十分ありそう。
主役は「神の領域」に達した最強オールラウンダーの古性優作。今の感じなら自力でも人の後ろでも問題ないし、圧倒的なパフォーマンスを披露する。
古性の相棒で良き理解者の脇本雄太はグランプリ出場に正念場。賞金を見れば安全圏と言えなくもないが、最後まで気を抜かずに走る。
眞杉匠は昨年の覇者。今年の前半戦は大きなヒットがなかったが、サマーナイトと共同通信社杯の優勝で賞金アップに成功した。勝負駆けの吉田拓矢、総大将の平原康多と共に関東ラインを引っ張っていく。
地区的な厚みは南関ラインか。すでにグランプリの切符を手にしている郡司浩平と北井佑季は余裕を持って走れそう。現在9位の岩本俊介は「捲られない」ように頑張るのみ。
10位の深谷知広も目指すは当然優勝だが、決勝2着や3着でも逆転の可能性はある。また昨年準優勝で悔し涙を流した松井宏佑もリベンジに燃えている。
北日本は絶対エースの新山響平が中心。中野慎詞や小原佑太の存在も追い風で、百戦錬磨の佐藤慎太郎と守澤太志がきっちりガードする。
昨年のグランプリ王者の松浦悠士が苦しんでいる。賞金的にも今回は穫るしかない状況だが、中四国には太田海也、犬伏湧也といった規格外の「大砲」がいるので、番組と展開がうまく嵌まれば最後の最後に大逆転というのもなくはない。当確ランプ点灯の清水裕友も「タイトルを穫ってグランプリ」と考えているはずだし貪欲に狙う。中部はいつものように山口拳矢と浅井康太のツートップ。
地元の九州地区ではイケメンレーサーの嘉永泰斗がここに来て復調ムード。また小倉と言えば北津留翼で、他の誰よりもファンの声援が大きい。園田匠や小川勇介も毎日番組に恵まれそうだ。
ガールズの方は今年GIを穫っている児玉碧衣と石井貴子はグランプリ決定。賞金1位の坂口楓華、2位の尾崎睦も当確で、残り3つの椅子を争う感じか。
優勝候補筆頭は「世界のサトミナ」こと佐藤水菜で、今年走った9つのレースは全て1着、全て圧勝と100点満点。トップレーサーが揃った今回のメンバーでも頭 1つ抜けている。
次の評価が佐藤と同じく無敵状態の太田りゆ。先日ナショナルチーム引退を発表して「競輪一本」と宣言した梅川風子も脚力はかなりある。
当落線上の選手では、4位の尾方真生は賞金を見てもかなり有利だが、6位の石井寛子と7位の奥井迪は気が抜けない状況。ボーダーより下の吉川美穂、小林莉子、山原さくらもまだまだチャンスはあるので、ここに向けてきっちり仕上げてくるだろう。