2024/10/29(火) 20:15
SG第56回日本選手権オートレースが、埼玉県川口市の川口オートレース場において10月30日(水)から11月4日(月)までの6日間、開催されます。
「日本選手権」という名の通り、競輪をはじめ、多くの競技がそうであるように、オートレースでも「実力ナンバーワンを決める、最も権威あるSGタイトル戦」として知られています。今回は、開催直前でもゼロから間に合う!日本選手権オートレースの注目ポイントをお伝えします!
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【ここが違う!日本選手権オートレース】
1:ハンデがない!?
オートレースでは通常、10mごとのハンデが設けられており、強い選手ほど後ろに(同じハンデだったら外側に)スタート位置が決められます。ただ、この日本選手権は、全員がハンデなし、0mラインに並ぶ(=オープン戦)形式でレースが行われます。準決勝戦までの勝ち上がりの枠番は抽選で決められ、普段のランクにとらわれない構成になるため、そこが「実力ナンバーワン」を決める大会と言われる最も大きな理由になります。
2:誰が出る!?
まず、昨年の優勝者の青山周平。そして、現在のランクでS級(青山を含めて48名)、さらに選考期間(昨年7月から今年6月まで)の良走路タイムを審査し、成績上位48名を合わせた計96名。まさにランク、成績ともに「実力者」のみがエントリーできる開催です。
3:勝ち上がりは?
6日間開催で、まず初日から3日目まで予選を3走。
↓ 平均得点上位64名
4日目の最終予選(5〜12R)
↓ 4日間の平均得点上位32名
5日目の準決勝戦(9〜12R)
↓ 1着・2着の8名
最終日の優勝戦(12R)
なおSG戦は、予選は6周回(3,100m)、準決勝戦は8周回(4,100m)、優勝戦は10周回(5,100m)で争われます。
4:優勝するとどうなる?
競輪でG1優勝するとKEIRINグランプリ出場権が与えられるように、オートレースでSG制覇すると、年末の「スーパースター王座決定戦トライアル戦」の出場権が与えられます。KEIRINグランプリは9名ですが、オートレースはトライアル戦の枠が16名。この16名は、その年のSG優勝者、各場の成績1位選手(11月1日に発表)、SGとプレミアムカップの優勝戦の獲得ポイント上位選手から選ばれます。
そして、この日本選手権の終了時点でトライアル出場者が決定。競輪で言うところの、競輪祭と同じで、年末の頂上決戦に向けて、出場権を獲得していない選手にとってはラストチャンスを狙う開催となります。
【SGレース優勝戦得点表】
優勝=出場権獲得
2着=10点
3着=8点
4着=7点
5着=6点
6着=5点
7着=4点
8着=3点
責外=4点
責任=0点
※ポイント獲得状況はこちら
5:最近のSG戦線はどうなっている?
今年ここまでのSG開催の結果は以下の通り
2月全日本選抜(川口)優勝:金子大輔
4月オールスター(飯塚)優勝:青山周平
8月グランプリ(伊勢崎)優勝:青山周平
青山周平がオールスターからSG連続優勝中。なお、2022年のSGは、青山が3回優勝、鈴木圭一郎が2回優勝。青山と鈴木圭の「2強時代」が続いています。今年2月の全日本選抜は金子大輔が9年ぶりのSG優勝を果たしましたが、2021年8月のグランプリ(優勝:篠原睦)以来となる2強以外の優勝でした。今年も2強がけん引するのでしょうか、それとも!?
6:これまでの日本選手権の覇者は?
直近の優勝者は以下の通り
2023年11月(浜松)優勝:青山周平
2022年11月(飯塚)優勝:青山周平
2021年11月(浜松)優勝:鈴木圭一郎
2020年11月(川口)優勝:森且行
2019年11月(飯塚)優勝:青山周平
青山周平が大会連覇中。今開催は永井大介以来(2010年〜2012年)となる日本選手権3連覇に挑みます。
また、森且行は4年前の日本選手権(川口)で悲願のSG初優勝を達成。大ケガを乗り越えて、再び日本一を目指します。
7:今開催のポイントはスタートと天気!
日本選手権は0mオープン戦で行われるため、今まで以上に「スタート力」が問われます。ハンデがなく横並びなので、誰がスタートで先制して、よい展開に持ち込めるかがレースの大きなポイントになります。出走表にも掲載されているSTタイミングやレース結果の「映像を見る」でスタートは要チェック。
また、前検日から雨が降っており、今開催の天気予報は、ところどころで傘マークが出ています。競輪と大きく違い、雨が降って走路が濡れた「湿走路」になると、オートはレース形態が一変。インコース、アウトコースのどちらが利くのか、雨の方が、得手不得手が大きく分かれます。こちらも、出走表の天気と走路状況、湿走路の成績やレース映像を要チェックです。
8:さらに注目!
今開催は新たな記録達成にも注目が集まっています。
・青山周平が現在15連勝中!
今年4月に鈴木圭一郎が記録した18連勝の記録に迫っており、どこまで連勝を伸ばすか初日から必見です。
・鈴木圭一郎が年間勝利数98勝!
10月山陽オートG2「若獅子杯争奪戦」最終日に、青山周平が昨年記録した年間最多勝利記録の97勝を更新。前人未到の100勝超えも見えており、今開催で達成の期待が高まります。
・佐藤摩弥の女子レーサー初のSG制覇へ
オートレースは、競輪のように男子、ガールズケイリンと分かれておらず、男女ともに同レースで競います。女子レーサーのパイオニア的存在の佐藤摩弥は今年のSGで全日本選抜、オールスター、グランプリと、ここまで全て優勝戦に進出。さらにオールスターでは準優勝。昨年は女子レーサー史上初のG1優勝を達成しており、SG戦で、いよいよ偉業達成なるか、注目が集まります。
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(P-NAVI編集部)