2024/09/07(土) 23:30
2024年9月7日 伊勢崎オート
さわやか杯G1第31回ムーンライトチャンピオンカップ(4日目)
※ナイター開催
【9R=準決勝戦】
6周回 3,100m(良走路)
10mオープンでスタートは内枠が決め、3番手に付けた3・岩田行雄が2周回2コーナーで先頭に立つ。6・高橋貢も素早い攻めで2周回3コーナーで2番手に上がり岩田を追う。高橋はじわじわと差を詰めると、4周回目に岩田をインからとらえ、そのまま1着。8・有吉辰也が3番手から猛追するが、岩田が2着をキープした。
1着/高橋貢(伊勢崎22期)
競走タイム3.434
競走車名:Sウルフ
ランク:S5
今節の成績:5着・中止・6着・1着
G1優勝回数:28回(21年飯塚:開設記念レース)
通算1608勝と1665勝のレジェンド対決を制して、優出一番乗りを決めた。ここまでは苦しい戦いが続いていたが、ヘッド、シリンダーを交換、準決勝戦に臨んだ。試走の手応え自体は良くなかったものの「レースは思ったよりも走ってくれた」。それでも「タイムもこれではダメ」との評価で、優勝戦へは「もう2つくらい上を狙って」整備を進める。歴代最多の通算勝利記録を1666勝に伸ばしたが、今度は通算G1優勝数単独トップの29回、さらにこちらも歴代最多の通算219回目のVを目指す。
2着/岩田行雄(伊勢崎15期)
競走タイム3.437
競走車名:ダイレクト3
ランク:A7
今節の成績:6着・中止・1着・2着
G1優勝回数:18回(04年伊勢崎:ムーンライトCC)
ロッカーで仲間たちからの祝福に「嬉しい」と笑顔。3日目には青山周平に勝利し、準決勝戦は高橋貢にはかわされたものの、「上出来です」というファイナル進出を決めた。G1優出は、2021年伊勢崎のムーンライトCC以来で、約3年ぶり。3年前と同じく2枠から、今度は20年ぶりのG1制覇を狙う。「入られないような伸びを出したい」。67歳でのG1優勝に向かって「目一杯やるだけ」。
◆9Rレース結果
***************
【10R=準決勝戦】
6周回 3,100m(良走路)
単独0mハンデの1・菅野仁翔が逃げるが、10m7人並びの大外から8・鈴木宏和がカマシて2番手の好ポジションに付ける。6・早川清太郎は1周回3コーナーで巧く内から捌いて3番手まで浮上。逃げる菅野を鈴木が2周回3コーナーで捕えると、早川も3周回1コーナーで捕えて、ここからは鈴木と早川のマッチレースへ。早川の仕掛けをしのぎきった鈴木が1着ゴール。2着に早川。菅野を捲った2・松尾彩が3着に入線した。
1着/鈴木宏和(浜松31期)
競走タイム3.405
競走車名:ナアーモ
ランク:S4
今節の成績:1着・中止・3着・1着
G1優勝回数:0回
準決勝戦も超抜のスタートから、SGオートレースグランプリ(優勝戦3着)に続き、グレードレース連続優出を決めた。タイヤが食いついてくれたことを要因に挙げる一方で、「やっぱり跳ねます」と、引き続き跳ね対策が急務となる。念願のグレードレース初優勝が今回も期待されるが、心配なのが今回も最終日の天気。「晴れでも雨でも、まずスタートを決めて頑張ります」。
2着/早川清太郎(伊勢崎29期)
競走タイム3.408
競走車名:シナモン・F
ランク:S9
今節の成績:1着・中止・5着・2着
G1優勝回数:10回(22年川口:キューポラ杯)
ムーンライトチャンピオンカップは、過去5回制覇と最も実績を残している大会。準決勝戦は鈴木宏和を捕えるまでにはいかなかったが、2着で優勝戦に進出した。第9レースのレジェンドレーサーの走りを目の当たりにして、「自分も」と奮起。G1に限ると今年1月シルクカップ以来の優出。マシンは「試走タイムが出たが、乗り味が良くなかった」ため、しっかりと調整していく。タイヤ自体は「かなりいい」ので、あとはエンジンの仕上げ。ポスターモデルとなっている今開催。10mオープンの4枠から6回目の大会優勝を飾れるか。
◆10Rレース結果
***************
【11R=準決勝戦】
6周回 3,100m(良走路)
10mオープン戦。3・三浦康平がスタート決めて、2番手は4・森且行、外から7・永井大介も3番手に付ける。三浦の逃げで、周回を重ね、2番手から森が仕掛け軒をうかがう。4周回4コーナーで森が三浦のインに飛び込み、三浦も再逆転を狙うが、森が先頭に躍り出る。さらに永井も2番手、4番手から8・黒川京介もポジションを上げる。川口3車の争いになったが、森が押し切り1着。2着に永井で川口25期ワンツー決着となった。
1着/森且行(川口25期)
競走タイム3.424
競走車名:Mニジュウサン
ランク:S22
今節の成績:1着・中止・3着・1着
G1優勝回数:2回(13年川口:キューポラ杯)
激戦を制して、約8年ぶりのG1優出を果たした。インタビューでは歓声に包まれ「すごく嬉しい」。エンジンは「今朝の整備で悪いところが見つかった」ことで良化したものの、「リアからのドドドがすごい」。まずは、このドドド解消が課題となる。優勝戦は3枠から。優勝なら長期欠場からの復帰後初、G1は2013年キューポラ杯以来となる11年ぶりの優勝となる。走路については「雨希望」。
2着/永井大介(川口25期)
競走タイム3.424
競走車名:ビンテージ
ランク:S13
今節の成績:4着・中止・6着・2着
G1優勝回数:26回(23年川口:開設記念グランプリレース)
SGオートレースグランプリも含めて、今節も「直線が進まず」苦戦が続いていたが、新品のクランクを「思い切って」投入したことで一変し、優勝戦進出を手繰り寄せた。G1は現在通算26回の優勝、ムーンライトCCは2013年に制しており、11年ぶりの優勝なるか。「何とか連に絡めるように、優勝を狙えるように頑張ります」。
◆11Rレース結果
***************
【12R=準決勝戦】
6周回 3,100m(良走路)
スタートで2・高橋義弘が0mハンデをかわして先手を奪っていく。8・青山周平は1周回目で5番手に付ける。高橋が逃げて後続を離し、2番手は3・内山高秀。青山は7・佐藤貴也、1・竹本修をかわして3番手に浮上。さらに青山は3周回で内山をかわすと、4周回目に逃げる高橋をとらえて1着。2着に高橋、3着には追い上げた佐藤が入線した。
1着/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム3.399
競走車名:ハルク・73
ランク:S1
今節の成績:1着・中止・2着・1着
G1優勝回数:25回(24年川口:開設記念グランプリレース)
準決勝戦は貫禄のレース運びで1着奪取し、ムーンライトCCの3連覇に王手をかけた。試走は31だったが、「(今節で)感じは一番良かった」との評価。SGオートレースグランプリのときのヘッドに戻したことも「また感触は違うが良かった」と功を奏した。優勝戦に向けては「全体的に良くしたい。スタートも思い切りきれていないので、全部を少しずつ上積みしたい」。地元G1に限れば、現在、22年1月のシルクカップから5連続優勝中。SGオートレースグランプリ優勝につづき、今回も大会3連覇で主役を全うするか。
2着/高橋義弘(川口29期)
競走タイム3.412
競走車名:キャバーマン
ランク:A79
今節の成績:1着・中止・1着・2着
G1優勝回数:3回(19年川口:開設記念グランプリレース)
スタート速攻からレースを作った高橋義が2着で、今節はオール連対の優出を決めた。マシンも「悪くないと思います」。7月には通算500勝達成するなど、近況は好気配。G1優出は昨年5月浜松の開場記念ゴールデンレース以来。優勝戦は10mオープンの最内枠から、まずは好スタートを切って好展開に持ち込み、2019年川口以来となる5年ぶり4回目のG1制覇を目指す。
◆12Rレース結果
※G1優勝回数の( )は直近のG1優勝開催
**************
【最終日・12R=優勝戦】
8周回 4,100m 10mオープン戦
1/高橋義弘(川口29期)
2/岩田行雄(伊勢崎15期)
3/森且行(川口25期)
4/早川清太郎(伊勢崎29期)
5/高橋貢(伊勢崎22期)
6/永井大介(川口25期)
7/鈴木宏和(浜松32期)
8/青山周平(伊勢崎31期)
優勝戦は話題満載の8名による大注目の10mオープン戦となった。まずは、ムーンライトチャンピオンカップ3連覇のかかる青山周平が本命だろう。先日も当地でSGオートレースグランプリを制しており、ナンバーワンの捌きで8周戦を制するか。
だが、ムーンライト過去5回の優勝実績ある早川の復調、準決勝戦で魅了した高橋貢、岩田行雄のレジェンドレーサー両名も虎視眈々とV奪取を狙おう。
そして約8年ぶりのG1優勝戦に戻ってきた森且行、悲願のグレードレース制覇のかかる鈴木宏和のスタート攻勢なども見逃せないところ。
優勝戦は最終日の第12レース、20時40分発走予定。
気になる天気だが、最終日は前日の段階で、晴れのち雨の予報。良走路か、湿走路まで変化するのか、どちらに転ぶかが現時点では読み切れないだけに、走路コンディションの変化は要チェックだ。
***************
【G1ムーンライトチャンピオンカップ・プレイバック】
22年9月=優勝:青山周平
22年9月=優勝:青山周平
21年9月=優勝:早川清太郎
20年9月=優勝:小林瑞季
(P-Navi編集部)