ツアー・オブ・ジャパン2024京都ステージ

2024/06/21(金) 18:36

ツアー・オブ・ジャパン2024京都ステージ

国際ステージレースの「ツアー・オブ・ジャパン2024」第2ステージは「JPF 京都ステージ」。個人タイムトライアルから幕開けし、この日が、今大会最初のロードレースとなった。
「JPF 京都ステージ」は、京田辺市と精華町にわたるエリアに設定された1周16.8kmの周回コースを用いて開催される。
コースは、普賢寺ふれあいの駅をスタートし、ヘアピンコーナーを抜けながら、鳥谷池に向けて上り、さらに山岳賞設定ポイントまで上がると、以降は、下り基調となるが、道幅が狭く、コーナーが連続するアップダウンが続く、実力が問われるコースだ。このコースを6周する103.6kmで競われる。このステージから、山岳ポイントが設定され、山岳賞争いも加熱するだろう。


コースには登坂もありながら、コーナーも多く、アップダウンが頻発する

スタートラインには個人総合首位の証であるグリーンジャージを着用した第1ステージで優勝したマックス・ウォーカー(アスタナ カザクスタン ディベロップメントチーム)、U23首位の証であるホワイトジャージを着た寺田吉騎(シマノレーシングチーム)、繰り上げでブルージャージを着用したポイント賞3位のマッテオ・マルチェッリ(JCLチーム右京)が先頭に並んだ。


ルージャージのマッテオ・マルチェッリ(JCLチーム右京)、グリーンジャージのマックス・ウォーカー(アスタナ カ ザクスタン ディベロップメントチーム)、ホワイトジャージの寺田吉騎 (シマノレーシングチーム)が先頭に並ぶ©️TOJ2024


チアリーディングがスタートを盛り上げる©️TOJ2024

この日は前日の雨から一転し、朝から晴天に。京都も夏日の予報となった。


スタートを待つ選手©️TOJ2024


元の子ども達の声援を受けながらスタート©️TOJ2024

レースも序盤から大きな動きを見せる。1 周目にライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)がアタック、集団から飛び出すと、1周回目の完了時には、昨年のJプロツアーリーダーの中井唯晶(シマノレーシング)、武山晃輔(宇都宮ブリッツェン)フォブ・ティマチャイ(ルージャイインシュアランス)の3名が合流し、先頭グループを形成したのだ。


早々に形成された4名の先頭集団©️TOJ2024

メイン集団は、リーダーチームであるアスタナ カザクスタン ディベロップメントチームと 過去に何度もTOJを制しているJCLチーム右京がコントール。先頭4名との差は、1~2分に抑え込んだ。


メイン集団はリーダーを擁するアスタナ カザクスタン ディベロップメントチームとJCL チーム右京が先頭を固め、コントロール©️TOJ2024


ヘアピンカーブには多くの観客が集まった©️TOJ2024

2周目と4周目に設定されたスプリントポイントはいずれもカバナが先頭通過。合計で6秒のボーナスタイムを獲得した。
3周目と5周目に設定される山岳賞は中井がふたつとも先頭通過し、この日を終えての山岳賞を決定づけた。


中井唯晶(シマノレーシング)が2つの山岳賞を着実にトップ通過し、この日の山岳賞首位に立った©️TOJ2024

メイン集団はじわじわとペースアップし、最終周回の山岳ポイントで先頭の4名を吸収、大集団のままフィニッシュ地点へと向かう。


メイン集団がペースアップ、先頭4名に迫る©️TOJ2024

ラスト1km 地点でリーダージャージを着たウォーカーが飛び出し、ロングスプリントを始める。そうはさせじと追い上げる集団が、ラスト50mでウォーカーを捕らえると、マルチェッリを先頭にフィニッシュに飛び込んだ。


マッテオ・マルチェッリ(JCLチーム右京)が優勝©️TOJ2024

逃げきれなかったウォーカーは 2 位に入り、ボーナスタイムを加算し総合リーダージャージをキープした。3位には今村駿介(日本ナショナルチーム)が入っている。
マルチェッリは、この日は繰り上げ でポイント賞ジャージを着ていたが、トップに立ち、ジャージを正式に獲得。U23はステージ5位に入った寺田吉騎(シマノレーシング)が守っている。


山岳賞ジャージを中井が獲得。4賞ジャージが並んだ©️TOJ2024

ウォーカーは「ジャージをキープするためには今日のステージで3位以内に入る必要があると考えていた。総合で8秒差の何名かにはスプリント力があり、今日のコースで上位に来ることが想定されたからだ」と語る。早めに仕掛けたことについては「今日何周回かしているうちにコーナーリングの優位性を感じたので、残り1kmでアタックを仕掛けた」と振り返る。残念ながら逃げ切ることはできなかったが「ジャージを守ることができて嬉しい」と達成感をにじませた。


マルチェッリはステージ優勝し、ポイント賞ジャージも手に入れた©️TOJ2024

優勝したマルチェッリは「マックス(・ウォーカー)が飛び出したときは強力で追いつけないと思った」と振り返る。最後の数百メートルが向かい風で少し登っていることから「最後までタイミングを待ち、マックスの勢いが落ちたおかげで追いついて勝つことができた」と語った。ポイント賞ジャージを「自分のものとして着ることができ、本当に嬉しい」と喜びを語っている。

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【結果】
第2テージ・京都(103.6km)

1位/マッテオ・マルチェッリ(JCLチーム右京) 2時間41分13秒
2位/マックス・ウォーカー(アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)+0秒
3位/今村駿介(日本ナショナルチーム)
4位/草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
5位/寺田吉騎(シマノレーシング)

【個人総合時間賞(グリーンジャージ)】第2ステージ終了時
1位/マックス・ウォーカー(アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)2時間44分15秒
2位/マッテオ・マルチェッリ(JCLチーム右京)+4秒
3位/ライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)+10秒

【個人総合ポイント賞(ブルージャージ)】第2ステージ終了時
1位/マッテオ・マルチェッリ(JCLチーム右京) 33p

【個人】総合山岳賞(レッドジャージ)第2ステージ終了時
1位 中井唯晶(シマノレーシング) 10p

【個人総合新人賞(ホワイトジャージ)】 第2ステージ終了時
1位/寺田吉騎 (シマノレーシングチーム))

【チーム総合成績】第2ステージ終了時
1位/アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム 8時間13分28秒

画像提供:ツアー・オブ・ジャパン2024(©️TOJ2024)

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ツアー・オブ・ジャパン2024レポート
第1ステージ「堺ステージ」(P-Navi編集部)

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