2023/09/09(土) 23:43
さわやか杯G1第30回ムーンライトチャンピオンカップ(4日目)
※ナイター開催
【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
中村友和がフライング。2回目のスタートは、10線から丹村飛竜が飛び出し、0線の落合淳をかわして逃げていく。1周回目に有吉辰也が落車(自落)のアクシデントがある中、若井友和は2周回目に2番手に上がり、逃げる丹村を追う。若井が4周回目に丹村をとらえて1着。伊藤正真が丹村を追って差を詰めるが、丹村が2着をキープした。
1着/若井友和(川口25期)
競走タイム3.395
競走車名:モエルトウコン
ランク:S15
今節の成績:1着・2着・5着・1着
G1優勝回数:6回(19年川口:開設記念グランプリレース)
試走は3.29で一番時計をマーク。「(試走は)軽くてタイヤが滑ったが、タイムが出ていたので自信を持って乗れました」と、素早い攻めで優出一番乗りを果たした。3日目は湿走路で5着に敗れたが、エンジンは「晴では安定」。優勝戦に向けては、結果が供なっていることもあり「少し足りない気もするけど、余計なことをせずに」臨む。伊勢崎では今年1月にG2レジェンドカップを制覇。あの歓喜を再び。
2着/丹村飛竜(山陽29期)
競走タイム3.408
競走車名:ヒシャカク
ランク:S32
今節の成績:2着・6着・1着・2着
G1優勝回数:2回(22年浜松:スピード王決定戦)
自身も「めっちゃ切れました」と振り返るほど、目の覚めるようなスタートを決めて、優出切符を引き寄せた。抜け出してからは「ドドドが凄い来て、ペースが上がらなかった」ため、明日までにはドドド対策を施す。意外にもG1優出に限定すれば、昨年12月の山陽以来で久々のG1ファイナル進出。現時点でエンジンは「それなり」の評価だが、優勝戦までにさらに仕上げて、昨年浜松以来3回目のG1制覇を狙う。
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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
新井恵匠と浦田信輔がフライング。2回目のスタートは0線の新井日和が逃げる中、1周回目に2番手に付けた高橋貢が、2周回目に新井日をとらえて抜け出すと、あとはリードを広げて快勝。序盤は4番手に付けた鈴木清は、3周回目に石貝武之、そして4周回目に新井日をかわして2番手に浮上し、2着ゴール。最終周回で石貝をとらえた佐藤貴也が3着入線した。
1着/高橋貢(伊勢崎22期)
競走タイム3.402
競走車名:Sウルフ
ランク:S4
今節の成績:1着・4着・5着・1着
G1優勝回数:28回(21年飯塚:開設記念レース)
巧みなレース捌きで、初日に続く今節2勝目をあげ、しっかりと優勝戦進出を決めてきた。今節は新車「Sウルフ」での参戦だが、「初日は良かったが、2日目から変調」。4日目も朝練習から思ったような動きにならず「スタートで展開を作るしかないと思っていた」と振り返る。1着で優出を決めたものの、優勝の二文字を勝ち取るためにも「思い切ってやりたい」。毎回の話題になるが、現在のG1優勝数は28回で、飯塚将光さん(引退)と最多タイ記録。単独トップに立ち、また新たな記録を打ち立てるか。
2着/鈴木清(川口23期)
競走タイム3.405
競走車名:アルティマ
ランク:S48
今節の成績:6着・1着・6着・2着
G1優勝回数:0回
「信じられないですね」。今開催は繰り上がりで準決勝戦に進出。そして準決勝戦も2着に入り、2012年3月川口の開設記念グランプリレース以来、実に11年ぶりのG1優出を決めた。道中は高橋貢にかわされたものの「離されるかと思ったけど、思ったよりも離されなかったので上出来です」。2019年に川口記念でG2を初制覇。流れの良さを生かしたベテランレーサーが、3枠から今度はG1初優勝に挑む。
※G1優勝回数の( )は直近のG1優勝開催
【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
スタートから単独0mハンデの竹内正浩がレースを引っ張り、2番手に10線最内の石川哲也が続く。早川清太郎も序盤中団から着実にポジションを上げていく。石川は3周回目に竹内をとらえて先頭奪取。早川も3周回目に3番手、さらに5周回目に竹内をとらえて2番手まで上がるも、石川が振り切って1着。2着に早川、3着に逃げ粘った竹内が入線した。
1着/石川哲也(伊勢崎34期)
競走タイム3.402
競走車名:ガドロ・R
ランク:A25
今節の成績:5着・3着・2着・1着
G1優勝回数:0回
※グレードレース初優出
試走からメンバー中、トップタイの3.30をマーク。準決勝戦はハンデ重化したものの、「凄く良かったと思います」と手応えあるマシンで抜け出すと、早川清太郎の追走を振り切って1着ゴールを決めた。これが念願のグレードレース初優出で、ロッカー内も「テツ、おめでとう」と仲間から、たくさんの祝福を受けた。エンジンは「先輩達から教わりながら良い状態」をキープ。先日は飯塚のダイヤモンドレースで同期の長田稚也がG1初優出・初優勝を決めたばかり。再び34期が、G1優勝戦で大仕事をやってのけるか。
2着/早川清太郎(伊勢崎29期)
競走タイム3.405
競走車名:シナモン
ランク:S11
今節の成績:3着・2着・3着・2着
G1優勝回数:10回(22年川口:キューポラ杯)
今節ここまで1着こそないものの、走路コンディションに関係なくオール掲示板入り。準決勝戦は「試走の感じが良くなかったから、どうなることかと思った」が、着実に捌いて優出圏内に入った。ムーンライトチャンピオンカップとの相性の良さは周知の通りで、通算10回のG1優勝の内、この大会を5回制覇。「準決勝戦で感じたことを考えて、エンジン整備・調整します」と、万全の態勢で、6回目の大会優勝を目指していく。
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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
単独0mハンデの木村享平がスタートから逃げ態勢に持ち込んでいく。青山周平は10線大外からスタートを決めて、序盤は4番手から。木村が逃げて、2周回目に松本康が渋澤憲司を抜いて2番手に上がるも、4番手から青山が鋭くインに入り2車を捌いて2番手に浮上。木村も粘るが、4周回目に青山がかわして、そのまま1着ゴール。3番手から松本も追い上げて、木村のインを狙うが、木村が2着を守り切り、地元31期のワンツー決着となった。
1着/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム3.399
競走車名:ハルク・73
ランク:S1
今節の成績:1着・1着・5着・1着
G1優勝回数:21回(23年伊勢崎:シルクカップ)
3日目の湿走路で5着に敗れたものの、準決勝戦は「良いスタートから巧く回れました」と盤石のレース運びで1着突破。今節ただ一人、シリーズ3勝目をあげた。「雨は巧く乗れなかったけど、晴れはずっといいし、エンジンも安定しています」。伊勢崎では先日もSGオートレースグランプリを制したばかりで、今年1月にはG1シルクカップ3連覇も達成している。もちろん、今回はムーンライトチャンピオンカップ連覇が期待される。伊勢崎3強がそろい踏みとなった優勝戦。7車並びの10線大外から、ナンバーワンが貫録を示すか。
2着/木村享平(伊勢崎31期)
競走タイム3.419
競走車名:アンシャンテ
ランク:A164
今節の成績:3着・1着・3着・2着
G1優勝回数:0回
準決勝戦でハンデが重化したものの、0mハンデから展開を作ると、青山周平には捌かれたものの、最後は松本康との優出争いを制して、最後の切符を死守した。「周平に付いていこうと思ったけど、最後は締めてギリギリでしたね」。G1優出は2018年のムーンライトチャンピオンカップ以来、約5年ぶりで「チャンスを活かせて嬉しいです」と笑顔。エンジン自体は「2節前のアフター5で部品交換してから」一気に良化している。5年前の優勝戦は悔しい落車(他落)に終わったが、準決勝戦と同様に単独0mハンデから優勝戦も「全力で頑張りたい」。
※G1優勝回数の( )は直近のG1優勝開催
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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回 4,100m
1/木村享平(伊勢崎31期)0m
2/石川哲也(伊勢崎34期)10m
3/鈴木清(川口23期)10m
4/丹村飛竜(山陽29期)10m
5/若井友和(川口25期)10m
6/高橋貢(伊勢崎22期)10m
7/早川清太郎(伊勢崎29期)10m
8/青山周平(伊勢崎31期)10m
※右の数字はハンデ
地元伊勢崎勢は3強の青山、早川、高橋をはじめ、5名が優勝戦に進出を決めた。木村が0mで、残り7名が10mという0-10のハンデ戦の構成となった。
3強はそれぞれ、青山は大会連覇、早川は6回目の当大会優勝、高橋はG1最多優勝記録の更新など期待も大きい。
また、木村、石川も、準決勝戦からハンデが10m重くなったものの、内枠からスピード活かしてG1初優勝を目指す。
一撃の魅力ある丹村や、鈴木、若井ら川口のベテランレーサーの動向も注目したいところ。
今開催は台風の接近などもあり、天気が不安定のままシリーズは進んできたが、4日目・準決勝戦は良走路で行われ、最終日も前日の時点では、日中が晴れで、夜は曇りの予報となっており、雨の心配は少なそう。
激戦必至の優勝戦を制して、伊勢崎のスタンドからの大声援を独り占めするのは果たして誰か……!?
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【G1ムーンライトチャンピオンカップ・プレイバック】
22年9月=優勝:青山周平
21年9月=優勝:早川清太郎
20年9月=優勝:小林瑞季(P-Navi編集部)