2023/05/27(土) 22:11
全プロ記念競輪(F2)富山競輪場
選手強化支援競輪
令和5年度全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪(初日)
※前検日レポートはこちら
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【全プロ記念(初日)10R=S級優秀】
赤板先頭の三谷竜生を山田庸平が抑えて先行態勢に入る。打鐘で山口拳矢が仕掛けるが、山田も譲らない。両者の争いを新田祐大が捲りでとらえ、最終2コーナーで抜け出すと、福島両者を浅井が追い、さらに三谷マークの東口も前に踏む。新田が逃げ粘りを図るが、浅井が直線鋭く伸びて1着。2着に東口、3着に新田が入り、SPR賞進出を決めた。
1着/浅井康太(S1・三重90期)
今回成績:優秀1
SPR賞優勝歴:2014年(取手)
(山口)拳矢が、しっかり仕掛けてくれたが、合わされてしまった。不発になったところを、外か内にコースを取るのかの判断をさせてもらいました。その後も、周りの動きを待って待っての着が取れているのは、いいことかなと思います。しっかり脚も回っているし、落ち着いてレースができています。
スーパープロピストレーサー賞は、単騎。
2着/東口善朋(S1・和歌山85期)
今回成績:優秀2
みんな脚のあるメンバーばかりなので、正直、3着までに入れると思っていなかったし、僕の脚力では通用しないのかと思っていたのですが、2着まで入れて良かったです。
スーパープロピストレーサー賞は、今の脚力では脇本君の3番手は難しいと思ったので、前々に攻めてくれる古性君の3番手を選択しました。
3着/新田祐大(SS・福島90期)
今回成績:優秀3
SPR賞優勝歴:2013年(岸和田)
最終HSで、前まで出られそうなスピード領域に達したかなと思ったのですが、(山田)庸平が思った以上に突っ張る感じがあったので、焦って踏み直したことで、最後まで持たなかったのかなと思いますが、戦えると思います。
スーパープロピストレーサー賞は、新山に前を任せます。番手。
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【全プロ記念(初日)11R=S級優秀】
深谷知広が赤板前に先頭に立つと、松浦悠士はその番手を奪取。打鐘前2コーナーから眞杉匠がスパートすると、マークの吉澤純平は離れ、眞杉は深谷を叩いて単独で先行。最終2コーナーから古性優作が捲りを打つと、好スピードで前団を捕えて1着。眞杉を追う深谷の後位から松浦が古性にスイッチして2着。古性マークの稲川が3着に入線した。
1着/古性優作(SS・大阪100期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:優秀1
SPR賞優勝歴:2017年(和歌山)
捲りに行った時に、眞杉(匠)君が見えて、もう届かないかなと思いました。身体は、ダービーの時よりはいいですね。
スーパープロピストレーサー賞は、自力で頑張ります。
2着/松浦悠士(SS・広島98期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:優秀2
SPR賞優勝歴:2020年(豊橋)、2021年(広島)
昨年の富山記念決勝のような感じで動けました。眞杉(匠)君の仕掛けに反応しきれなかったので、そこがもう少し欲しい点ではあります。高いレベルでしっかり動いて2着が取れているので、凄くいいと思うし、しっかり古性(優作)君の動きにスイッチできたので、特別で戦える手応えをようやく掴めました。
スーパープロピストレーサー賞は、自力自在に頑張ります。
3着/稲川翔(SS・大阪90期)
今回成績:優秀3
(古性)優作の加速が想像以上でした。離れたのは許されない。あの仕掛けに付いて行って、差すことが最低で最大の課題だと思うので、今のままではダメですね。同じ失敗をしているので、気持ちを入れ直して頑張ります。
スーパープロピストレーサー賞は、(古性)優作に付きます。番手。
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【全プロ記念(初日)12R=S級優秀】
赤板から新山響平が前を叩いて主導権取り。3番手に吉田拓矢、5番手に清水裕友、7番手に脇本雄太で打鐘を通過。最終HS前から清水が仕掛けるも、成田和也のけん制もあり、新山を捕えるまでには至らず。その外を脇本が豪快に捲り切り1着。脇本マークの山田が2着で近畿ワンツー。逃げた新山が3着に粘った。
1着/脇本雄太(SS・福井94期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:優秀1
今日は、不利になる7番手ではなく、新山(響平)君に多少、脚を使わせての7番手だといいと思っていました。それが、たまたまうまくいった感じですね。今の自分の脚力を確かめる意味でも、今日走れて良かったと思います。
スーパープロピストレーサー賞は、古性君と別線で自力です。
2着/山田久徳(S1・京都93期)
今回成績:優秀2
(脇本雄太に)1車分くらい離れてしまったので、どうかなぁという感じです。頑張ったほうですかね。
スーパープロピストレーサー賞は、今日と同じ脇本君に付いていくだけです。番手。
3着/新山響平(SS・青森107期)
今回成績:優秀3
前に出てから少し流しすぎました。成田(和也)さんが仕事をしてくれたので、なんとか3着に残れましたね。悪くない状態で、あれだけ脇本(雄太)さんに差をつけられたのは悔しいです。
スーパープロピストレーサー賞は、新田さんの前で頑張ります。
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【最終日12R=スーパープロピストレーサー賞】
1/脇本雄太(SS・福井94期)
2/松浦悠士(SS・広島98期)
3/新山響平(SS・青森107期)
4/稲川翔(S1・大阪90期)
5/浅井康太(S1・三重90期)
6/山田久徳(S1・京都93期)
7/古性優作(SS・大阪100期)
8/東口善朋(S1・和歌山85期)
9/新田祐大(SS・福島90期)
注目の並び想定は
1脇本-6山田
3新山-9新田
7古性-4稲川-8東口
2松浦
5浅井
スーパープロピストレーサー賞の並びは、近畿5車が別線を選択。
まず、脇本の後ろには、準決勝同様に山田久徳が付く2車。
古性優作の番手には、こちらも準決勝と同じく同県の稲川翔、そしてその後ろに東口善朋が続く3車ライン。
新山響平には新田祐大が付く北日本のS級S班の2車ライン。
松浦悠士と浅井康太は、それぞれ単騎の競走となった。
日頃のG1戦線でラインを組む脇本と古性が別れて力勝負を選択したことで、レースの行方は面白くなりそうだ。
また、新山が2車でも初日同様に主導権取りに出れば、新田に好機が到来するシーンも。
脇本が混戦を避けて先行に出る可能性もあり、唯一3車ラインとなった古性の動向も気になるところだ。そして、単騎だが復調気配の松浦や浅井の一発逆転も考えられる。目が離せないスリリングな一戦に、ご注目ください。
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\全プロ記念(初日)注目選手ピックアップ/
【初日3R=S級選抜】
「着実に不安を払拭」
1着/根田空史(S1・千葉94期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
フレームを戻して(スピードの)伸びが変わって、自転車が進んでいます。33バンクで届くか少し不安があったのですが(最終BSでは)自分に調子がいいと言い聞かせながら仕掛けました。最後、(3コーナーの)上り坂もしっかり踏めていたし、後方に置かれた時の巻き返しが、何とかできるようになり良くなったと思います。ただラインで決めてこその競輪なので、そこがスッキリしないですね。
【初日5R=S級選抜】
「久しぶりの1着に笑み」
1着/菊池岳仁(S1・長野117期)
自分のタイミングが来たところで、落ち着いて仕掛けられたと思います。先頭に出切ってからは、力まずに気持ちに余裕を持って走れました。1着が今年の立川記念の3日目特選以来なので、嬉しいです。今、競走得点も低いし、ここで頑張って、地元で開催の寛仁親王牌に出られるように、明日も頑張って(29日の)競技も頑張ります。
【初日7R=S級特選】
「明日はラインで決める」
1着/松井宏佑(S1・神奈川113期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
先頭に出切ってからも、ベタ流しすることなく踏んでいて、誰が来ても反応できるようなスピードを保っていました。最後まで踏めた感じがあるので、状態は悪く無いですね。今日はラインで決められなかったので、明日はラインで決められるように頑張ります。
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【直近の全プロ記念競輪レポート】
22年5月全プロ記念競輪(佐世保)
優勝:守澤太志
21年5月全プロ記念競輪(広島)
優勝:松浦悠士
20年5月全プロ記念競輪(豊橋)
優勝:松浦悠士
19年5月全プロ記念競輪(松山)
優勝:浅井康太
18年5月全プロ記念競輪(和歌山)
優勝:古性優作(P-Navi編集部)