2025/09/13(土) 19:28
福井競輪の「第41回共同通信社杯競輪(GII)」が13日に2日目を開催。2R特一般を走った松本秀之介に話を聞いた。
2日目以降の敗者戦は各レースの1、2着選手が記者の集う共同会見場でインタビューを受ける。松本はまくり追い込みで2着を手にして会見場に姿を現したが、どこか様子がおかしい。何度も顔を手で隠す仕草が目につき、そわそわしている。よく見ると、鼻の下に小さな傷パットが貼られており、うっすらと血がにじんでいた。「宿舎で寝ぼけていたのか、つまずいて壁に顔面をぶつけたんですよ(苦笑)」
本人は笑いながら話すが、実はなかなかのアクシデント。夜中に眼鏡をずらしたままトイレに向かったところで体勢を崩し、片方のレンズが外れた状態で「何も見えなかった」と往年の横山やすしばりにメガネを探す仕草を交えて説明した。同部屋の仲間たちも転んだ衝撃音に何事かと駆け付けたが、幸いにして大事には至らず。裂傷は軽く同期の渡邉雅也が持っていた傷パットを譲り受け、なんとかレースに臨むことができた。
肝心なレースは、中団をキープしたものの同期、青野将大の先行テクニックに酔わされ「車間を空けようとしたらフワッと上がられたり、うまく走られてしまった。もっと脚を使わせて楽に出さなければよかった」と反省したが、「体の感じはよくなってきた」と兆しを感じさせるコメントも。そして「最終日まで残れることが決定したので残りも頑張ります」と話し、鼻を"ペッ"とさすった。(netkeirin特派員)