2022/03/12(土) 20:06
大垣競輪G3(3日目)
開設69周年記念「水都大垣杯」
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【10R=S級準決勝】
打鐘で山口拳矢が前を切ると、土生敦弘が仕掛けて先行態勢に入っていく。中団に入った山口は、最終2センター付近から車を外に持ち出すと、直線鋭く伸びて1着。土生の番手から村田雅一が2着、近畿ライン3番手についた石川裕二が3着に入線した。
1着/山口拳矢(S1・岐阜117期)
今回成績:特3・二4・準1
G3優勝:0回
G3決勝進出:4回目(21年7月福井記念以来)
今日は作戦通りに、落ち着いて迷わずいけました。行こうと思った時に(後ろで)内をすくわれたと思ったので、自分だけ届く位置から。踏み出しは微妙だけど、伸びたと思います。
決勝は優勝だけを目指していきたい。自力です。
2着/村田雅一(S1・兵庫90期)
今回成績:一4・二4・準2
G3優勝:0回
G3決勝進出:7回目(2021年12月伊東記念以来)
土生君の頑張りのおかげです。拳矢君が4番手に入ったのは分かったけど、土生君のかかりも良かったです。次はワンツーを決めたいですね。練習もできているし、調子は良いです。
(決勝は)拳矢君に。番手は初めてです。
3着/石川裕二(S2・茨城99期)
今回成績:一3・二3・準3
G3優勝:0回
G3決勝進出:2回目(2017年9月青森記念以来)
作戦通りにいった感じで、一回、口はあいたけど追いついてからは回せました。最後は土生君を抜けて良かったです。出来すぎですね。明日も穴をあけられるように頑張りたい。
(決勝は)平原さんをマークです。
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【11R=S級準決勝】
赤板過ぎに坂本周輝が前を抑えて、北日本ラインが先頭に立つと、3番手は内に森田優弥、外に阿竹智史で並走になる。打鐘で8番手から岩本俊介がスパート。2センターでは3車が落車のアクシデンが発生するが、岩本は後続を大きく引き離して先行。これを森田、平原康多の埼玉勢が追いかけ、最終4コーナーで岩本を捕らえた森田が1着入線も、押上げにより失格。1着に平原、2着に岩本、3着に飯野が繰り上がった。
1着/平原康多(SS・埼玉87期)
今回成績:特1・二1・準1
G3優勝:28回(2022年1月大宮記念)
(森田は)岩本君を目標にして捲っていったから、抜ける感じではなかったです。森田とワンツーが決まったと思ったけど、失格では喜べないですね。乗り上げそうになったけど、余裕がなかったら避けられていなかったと思うし、レースは見えています。
(決勝は)自力です。
2着/岩本俊介(S1・千葉94期)
今回成績:特7・二1・準2
G3優勝:3回(2020年12月千葉記念in松戸)
展開も向いたし、詰まったところで仕掛けられたから、そこまでは完璧でした。でも落車があったのが残念ですね。東(龍之介)がいないのは分かったけど、諦めずに3着までに入られるように回しました。調子は変わらず。
決勝は初日特選と同様に、グンちゃん(郡司浩平)の番手に。
3着/飯野祐太(S1・福島90期)
今回成績:一3・二3・準3
G3優勝:0回
G3決勝進出:11回目(2021年2月いわき平記念以来)
先行した(坂本)周輝の気持ちが嬉しかったです。後ろの並走は分かっていたので、内はあけないようにしていました。(岩本が)来ても、周輝もまだ頑張れると思って迎え入れましたが、自分は中途半端なタイミングで出てダメでした。脚は悪くないから、決勝に向けて何かしらしていきたい。(決勝は)自力です。
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【12R=S級準決勝】
赤板で山田久徳が前を抑えると、中団の郡司浩平が後続を牽制しつつ、最終HSから捲り発進。最終2コーナー過ぎには山田をかわして先頭に立つと、マーク菊地圭尚の差しを振り切って1着ゴール。2着に菊地で、3着も3番手を固めた大森慶一が死守してラインの上位独占が決まった。
1着/郡司浩平(SS・神奈川99期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特2・二1・準1
G3優勝:13回(2022年1月和歌山記念)
佐々木(悠葵)君が前だったので、カマシをさせたくないという気持ちでした。牽制しながら、あそこからなら持つところで仕掛けました。他地区なのに信頼してついてもらったので、ラインでしっかりと決まって良かったです。キレはまだ足りないけど、伸び脚はいつもと変わらないですね。レースでしっかりと自力を出せているし、次に繋がると思います。
(決勝も)自力です。
2着/菊地圭尚(S1・北海道89期)
今回成績:特6・二2・準2
G3優勝:0回
G3決勝進出:26回目(2022年1月立川記念以来)
今日は(郡司に)ついていくことに集中していました。(冬季移動先の大垣で)いつも良い練習をさせてもらっているし、お世話になっている方のおかげですね。結果を残したい気持ちがありました。メンバーにも恵まれて、流れも良いです。
(決勝は)飯野君の番手。最後まであきらめずに、頑張ります。
3着/大森慶一(S1・北海道88期)
今回成績:一2・二2・準3
G3優勝:0回
G3決勝進出:5回目(2021年12月松山記念以来)
(郡司の3番手で)もう千切れそうでした。離れそうになりましたし、あのクラスになると余裕はもうなかったです。(決勝は)北の3番手。
※G3優勝の( )は前回の優勝開催
※G3決勝の( )は前回の優出開催
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【最終日・12R=S級決勝】
1/山口拳矢(S1・岐阜117期)
2/菊地圭尚(S1・北海道89期)
3/郡司浩平(SS・神奈川99期)
4/飯野祐太(S1・福島90期)
5/平原康多(SS・埼玉87期)
6/石川裕二(S2・茨城99期)
7/岩本俊介(S1・千葉94期)
8/大森慶一(S1・北海道88期)
9/村田雅一(S1・兵庫90期)
注目の並びは
1山口-9村田
4飯野-2菊地-8大森
3郡司-7岩本
5平原-6石川
決勝はどのラインも魅力あふれる細切れ戦となった。
S級S班からは平原康多、郡司浩平の2名が決勝進出。
平原は準決勝で目標にした森田が失格となり、手放しでは喜べない繰り上がり1着ではあったが、初日特選から3連勝で決勝進出。昨年に続いて、連覇に王手をかけた。平原を石川がマークして関東ラインを形成する。
郡司も準決勝は圧巻の走りでライン上位独占を演出。「調子は問題ない、あとは気持ち」と、初日特選同様に岩本俊介との南関2車連携で上位独占を目指す。
地元期待は山口拳矢で、昨年は9月に共同通信社(岐阜)でビッグレース初制覇。大垣記念は今回が初参戦だったが、しっかりと決勝進出を果たしてきた。昨年は当記念で開催されたルーキーチャンピオンレースを優勝。今回も「優勝だけを目指す」走りで挑む。山口には中部近畿連携で、村田が初の番手回り。
北日本は飯野を先頭に、北海道の両者が続いて、唯一の3車ラインを形成。特に番手の菊地は大垣が冬季移動先であり、当地への思い入れも強い。悲願の記念初制覇へ、渾身の走りを見せるか。
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\注目レースピックアップ/
【1R=S級一般】
3日目のオープニングで捲り炸裂。目標まであと8勝!
1着/小嶋敬二(S2・石川74期)
連日、位置を取って悪かったですからね。先行しに行って、清水(剛志)が来る分には良いかなとは思っていたけど、もがき合うことはないだろうなと思って、落ち着いてはいけました。800勝が目標なので、まだまだ頑張りますよ。
【2R=S級一般】
1着/近藤隆司(S1・千葉90期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
3コーナーでは今日も飛んでしまったと思ったんですけど、自分は打鐘終わりで踏んだくらいだったので、頑張れば越えられるかなと思って諦めずに踏んでいきました。ホームでは脚をためていけるなと思っていたのに、イレギュラーの展開になって競輪は分からないですね。最終日も頑張ります。
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【大垣競輪の直近レースレポート】
大垣記念G3(2021年)優勝者:平原康多
大垣記念G3(2019年)優勝者:宮本隼輔
ウィナーズカップG2(2019年)優勝者:脇本雄太
大垣記念G3(2017年)優勝者:村上博幸
トラック競技支援競輪G3(2017年)優勝者:パーキンス(P-Navi編集部)