【伊東温泉競輪G3】新田祐大が今年を締め括る優勝

2021/12/19(日) 20:38

【伊東温泉競輪G3】新田祐大が今年を締め括る優勝

2021年12月19日

伊東温泉競輪G3(最終日)
開設71周年記念「椿賞争奪戦」

伊東温泉競輪場で開催されてた開設71周年記念「椿賞争奪戦」は、本日19日に最終日を迎えた。12レース・決勝には地元の深谷知広、新田祐大、北津留翼、寺崎浩平などのスピードある自力型が多く勝ち上がり、迫力のあるレースが展開された。ナショナルチームで切磋琢磨してきた新田と深谷がゴール前で接戦を繰り広げるという熱い勝負で幕を閉じた。また、9レースではS級2班への特別昇級をかけたレインボーカップA級ファイナルも同時開催。磯島成介、道場晃規、金ヶ江勇気の3名が特別昇級を果たした。

3日目のレポートはこちら

【最終日・12R=S級決勝】
1/深谷知広(S1・静岡96期)
2/北津留翼(S1・福岡90期)
3/田村雅一(S1・兵庫90期)
4/寺崎浩平(S1・福井117期)
5/長島大介(S1・栃木96期)
6/松坂洋平(S1・神奈川89期)
7/坂口晃輔(S1・三重95期)
8/椎木尾拓哉(S1・和歌山93期)
9/新田祐大(SS・福島90期)

【レース展開】

青板で北津留が上昇を開始すると2コーナーで新田が引き、北津留が先頭に立つ。寺崎はBS手前で動きだし、赤板で北津留を抑えると、そのままペースアップして先行態勢に入り、打鐘を迎える。3番手に入った北津留は最終HS手前で再び仕掛けるが、寺崎を叩けず後退。6番手で様子を見ていた長島が捲りを打つと、その動きを追うように新田が踏み出し、さらに深谷も8番手から仕掛けていく。新田は最終4コーナーで長島を捕らえ、直線では新田と深谷の一騎打ち。両者の争いは新田が振り切って優勝。強烈に捲り追い込んできた深谷は2着。深谷を追走した松坂が3着に入線した。

【伊東温泉競輪G3・S級決勝結果】
2車単9-1 1,240円(3番人気)
3連単9-1-6 5,260円(6番人気)
決まり手:捲り-捲り


優勝/新田祐大(SS・福島90期)
今回成績/特3着・二3着・準3着・決1着
次走出場予定/立川記念(2022年1月4日~7日)

「今年はだめだな」と、自分でも諦めている部分があったと思いますが、苦しいことだけじゃないんだなということを今日、感じました。久々の優勝ということで、単純に嬉しいという気持ちがありますし、もっと頑張らないといけない。この優勝が来年以降のレースに対してプラスになるはずなので、自信を持って、これからもレースでガンガン攻めていけるようなスタイルでスタートしたいと思います。今日は前でレースが動き出すと感じていたので、なるべく前にいたいと思っていましたが、思っていた以上に寺崎のレースになってしまいました。深谷も地元で勝ちたいという強い気持ちがレースに出たと思うし、最終BSを過ぎてからは、自分の持ち味を発揮する感じで踏みました。オリンピックを共に目指し、ほぼ毎日一緒に過ごした深谷といいレースをできて嬉しかったです。この後は、ナショナルチームの練習に参加して、若手をサポートしながら、若手の勢いを受けて、立川記念に臨めればと思います。S級S班から離れてしまうので、トップ9人からS級S班を勝ち取るレースをしたい。強いイメージ、恐怖を感じさせられるような選手を目指して、来年は頑張りたいと思っています。

2着/深谷知広(S1・静岡96期)
長い間ナショナルチームでお世話になってる地区ですし、そこで2人でゴール前勝負できたのはよかったです。ゴール前全部出し切って何も残ってなかったです。欲を言えば、松坂さんとワンツーできたら。やれることはやれたと思います。しっかりリカバリーして、次(佐世保記念)がんばります。

→レインボーカップA級ファイナルのレポートは2ページ目をご覧ください。

【最終日・9R=レインボーカップA級ファイナル】

1/磯島成介(A1・青森115期)
2/金ヶ江勇気(A1・佐賀111期)
3/小堺浩二(A1・石川91期)
4/道場晃規(A2・静岡117期)
5/池野健太(A1・兵庫109期)
6/大洞翔平(A1・岐阜100期)
7/坂本修一(A1・岡山99期)
8/太田将成(A1・宮城113期)
9/阿部将大(A1・大分117期)

【レース展開】

誘導以下、9阿部-2金ヶ江、1磯島-8太田、5池野-3小堺-6大洞、4道場、7坂本で周回を重ねる。まず池野が上昇していくと、9阿部は青板BSで突っ張り、1磯島はインから3番手に上昇する。赤板前に池野、太田が落車するアクシデント。先頭の阿部は徐々にペースを上げて、先行態勢に入っていく。九州ラインの主導権で、3番手以降は磯島、小堺、坂本、大洞、道場の隊列で打鐘、最終HSを通過。車間をあけて金ヶ江は後続を牽制し、最終BS過ぎに捲り発進。金ヶ江に磯島、小堺が続き、最後方から道場も捲りで迫る。直線では抜け出した金ヶ江をゴール前で磯島が差し切って1着。2着にゴール前で小堺の落車もあり、3着は大外強襲した道場が2着、3着に金ヶ江が入線した。結果、磯島、道場、金ヶ江の3名がS級特別昇級を決めた。

【レインボーカップA級ファイナル・結果】
2車単1-4 12,940円(42番人気)
3連単1-4‐2 88,410円(245番人気)
決まり手:差し-捲り

1着/磯島成介(青森115期)
中団取ってからと考えていました。前を取った阿部さんが突っ張たので、3番手をしっかり確保してから行こうと思っていました。後ろの太田さんが落車してしまったので、自分が1着を取るレースをしようと。最後は金ヶ江さんとの差し勝負でしっかりいきました。初めてのS級ですが、しっかり逃げ、捲りの決まり手を残せる選手になりたいですし、長い距離を踏めるレースをしたいです。


2着/道場晃規(静岡117期)
スタートから前に行こうと思ったのですが、みんな一斉に動いていたので後ろからの戦いにしました。アクシデントがありましたが、前にいなかったのが幸いしたというか、うまく避けきれました。あとは焦らずにと。S級に上がる目標は、達成できたのかなと思います。S級では今のままでは通用しないと思うので、しっかりと練習をして力をつけていきたいと思います。


3着/金ヶ江勇気(佐賀111期)
悔しいです。前をとってからの組み立てでした。余裕はあったんですけど、思ってよりも風が強くて脚力が削られてしまいました。勉強になったと思いますが。阿部君、九州の自力選手として熱く感じるものがあって、得るものもありました。九州は自力選手が少ないので、これからはそこに加われるように。(P-Navi編集部)

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