浜松オートG2(4日目)レポート

2021/10/09(土) 23:55

浜松オートG2(4日目)レポート

2021年10月9日

浜松オート(4日目)K-mix杯G2ウィナーズカップ

【9R=マスターズ準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)

遠藤誠がスタートで10前を捕らえて機先を制するが、2番手に上がった有吉辰也が2周回で先頭に立つ。有吉が抜け出して、木村武之、中村雅人と外枠勢が追い上げる展開となり、5周回で中村が木村のインに入り2番手に浮上。リードを保った有吉が1着、2着に中村、3着に木村が入線した。木村の通算1000勝達成のメモリアルは最終日以降に持ち越しになった。


1着/有吉辰也(飯塚25期)競走タイム3.412
競走車名:キックアス ランク:S14
今節の成績:2着・1着・3着・1着
G2優勝:7回(2020年7月山陽・小林啓二杯)


2着/中村雅人(川口28期)競走タイム3.421
競走車名:KOモンソン ランク:S5
今節の成績:1着・4着・1着・2着
G2優勝:4回(2016年2月浜松・ウィナーズカップ)

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【10R=ライジング準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)

単独0ハンの松尾彩が逃げていく。1周回で4番手に上がった金子大輔は3周回で松本やすし、丹村司、を抜いて2番手に上がると、4周回で逃げる松尾を捕らえて先頭。金子が準決勝戦で価値ある今節初勝利のゴール。2着に5周回で松尾をかわした松本が入り、健闘した松尾だったが3着で優出には届かなかった。


1着/金子大輔(浜松29期)競走タイム3.417
競走車名:サンクチュアリ ランク:S7
今節の成績:5着・5着・4着・1着
G2優勝:3回(2018年1月山陽・若獅子杯争奪戦)


2着/松本やすし(伊勢崎32期)競走タイム3.426
競走車名:オブセRMC ランク:S34
今節の成績:4着・3着・3着・2着
G2優勝:0回
G2優出:3回目(2021年6月伊勢崎・稲妻賞以来)

※G2優勝の( )は直近の優勝開催。

【11R=マスターズ準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)

掛川和人がスタートで飛び出して、2番手には松山茂靖が続き、伊藤信夫は1周回で3番手の好ポジションにつける。荒尾聡は序盤6番手でレースを進めていく。伊藤は仕掛けるも、松山を捕え切れず。5周回で伊藤が流れたところを、荒尾が入って一気に3番手まで浮上。荒尾はさらに松山をかわし、最終周回で逃げる掛川も捕えて1着チェッカー。2着に掛川、3着に松山が入線した。伊藤信夫は4着で優出を逃した。


1着/荒尾聡(飯塚27期)競走タイム3.424
チャリレンジャー(スポンサード選手)
競走車名:デフジャムAK ランク:S3
今節の成績:1着・3着・1着・1着
G2優勝:8回(2019年1月飯塚・オーバルチャンピオンC)


2着/掛川和人(川口22期)競走タイム3.431
競走車名:チッチ07 ランク:A79
今節の成績:4着・4着・2着・2着
G2優勝:2回(1998年7月川口・キューポラ杯)

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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)

単独0ハンの深谷俊太が逃げの展開に持ち込む。2番手にはスタート巧者の鈴木宏和、そして鈴木圭一郎が佐藤貴也を捲って3番手に上がってくる。深谷が逃げて、鈴木宏との差を広げていく。鈴木圭は3周回3コーナーで鈴木宏をかわして2番手に上がり、逃げる深谷を追いかける。だが深谷もハイペースで、なかなか差は詰まらない。最終周回の4コーナーで鈴木圭は深谷のインを狙うが、深谷が押し切って1着。グレードレース2回目の参戦で見事優勝戦に駒を進めた。2着は鈴木圭、3着は鈴木宏が入線した。


1着/深谷俊太(浜松34期)競走タイム3.406
競走車名:アジドウラク ランク:A141
今節の成績:2着・1着・8着・1着
G2優勝:0回(初優出)


2着/鈴木圭一郎(浜松32期)競走タイム3.402
競走車名:カルマ3K ランク:S2
今節の成績:1着・1着・1着・2着
G2優勝:3回(2018年9月伊勢崎・稲妻賞)

※G2優勝の( )は直近の優勝開催。

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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回 4,100m
1/深谷俊太(浜松34期)0m
2/掛川和人(川口22期)10m
3/松本やすし(伊勢崎32期)10m
4/有吉辰也(飯塚25期)10m
5/金子大輔(浜松29期)10m
6/中村雅人(川口28期)10m
7/荒尾 聡(飯塚27期)10m
8/鈴木圭一郎(浜松32期)10m

※右の数字はハンデ

ウィナーズカップ優勝戦は、深谷俊太が単独0mハンデとなり、0-10mのハンデ戦となった。

その深谷は3日目にハンデ重化したものの、準決勝戦は単独0ハンから好スタートを決めると快速を飛ばして1着。鈴木圭一郎の連勝に、新鋭がストップをかけた。2019年6月デビューから今回が3回目の優出で、さらに価値ある地元G2の舞台。レース後は「信じられない」と驚きの表情を見せていたが、未知の8周戦でも、やることはひとつだけ。初優勝を地元記念で決めるニュースターの誕生なるか。
鈴木圭一郎は準決勝戦こそ2着に敗れたが、ただ1人オール連対での優出。優勝戦に向けては、シリンダーを交換して、タイヤも当ててあるものに換える。G2は意外にも過去3回しか優勝歴がないが、2回目のウィナーズカップ制覇へ理想の音を追い求める。
もう1人の地元勢は金子大輔。ここまで苦戦が続いていたが、周囲の手伝いもあって準決勝戦を1着突破するまで立て直した。3年ぶりとなるG2優勝の期待も高まっていく。
松本やすしは3回目のG2優勝戦。浜松のグレードレースは初の優出となった。同ハンは強力メンバーが揃っているが、好スタートから記念初制覇のチャンスを手繰り寄せられるか。

マスターズ準決勝戦で今節3勝目をあげた荒尾聡は、「厳しかった」と序盤の苦しい展開を克服しての1着。ドドドもなくなり、エンジンは悪くない状態。優勝戦へタイヤを考え、さらに態勢を整えていく。近況は浜松走路との相性抜群で、今回も優勝争いを演じよう。
もう一つのマスターズ準決勝戦も飯塚勢。有吉辰也が好スタートから押し切った。タイヤは跳ねたものの、乗りやすさは◎で「出来は良いと思います」。4枠から先陣を切って、レースの主導権を握りに行くか。
川口勢からはマスターズ2名が優出。中村雅人は5年前にウィナーズカップ優勝歴あり。グレードレース優勝は約2年半遠ざかっているが、的確なテクニックで久々のV獲りも。近況好調の掛川和人は23年ぶりの記念制覇に挑む。

4日目の天候は30度を越え、走路温度も準決勝戦が始まる時間帯は44度だった。最終日の天候は曇りのち晴で、雨の心配は無しの予報。ライジングVSマスターズのバトルは良走路で決戦を迎えそうだ。

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昨年のウィナーズカップ優勝戦の結果はこちら
2020年(優勝)木村武之

矢作公一さんによる展望予想はこちら
※最終日展望は10日午前中に更新。(P-Navi編集部)

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