2021/09/11(土) 23:15
伊勢崎オート(4日目)さわやか杯G1第28回ムーンライトチャンピオンカップ
【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
単独0ハンの岩沼靖郎が序盤はレースを作る。荒尾聡は着実にインから捌いてポジションを上げると、3周回で2番手に浮上し、4周回で岩沼をかわして先頭に立つ。2番手に岩沼、3番手に田中茂の態勢となるが、4周回3コーナーで中村雅人が2車抜きを敢行して2番手に上がる。抜け出した荒尾が1着、2着には田中の攻めを凌いだ中村が入った。
1着/荒尾聡(飯塚27期)競走タイム3.399
チャリレンジャー(スポンサード選手)
競走車名:デフジャムAK ランク:S7
今節の成績:4着・1着・4着・1着
G1優勝:11回(2021年6月飯塚ダイヤモンドレース)
2着/中村雅人(川口28期)競走タイム3.405
競走車名:KOモンソン ランク:S6
今節の成績:6着・1着・4着・2着
G1優勝:9回(2019年3月山陽プレミアムカップ)
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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
0ハンの山中充智を2周回目で松本やすしが捕えて逃げ態勢へ。スタートから3番手につけた佐藤貴也の攻めも早く、4周回1コーナーで松本をかわして先頭に立つ。3番に上がってきた木村武之もチャンスを狙い、5周回3コーナーで捲り攻勢。一旦は木村が佐藤貴を外から捕えたかに、内から佐藤貴が盛り返して先頭を再度奪還。後続の攻めを抑えきった佐藤貴がそのまま1着。松本やすしがラストチャンスの捲りを狙うも2着は木村がキープ。最後の直線で松本をかわした高橋貢が3着に入線した。
1着/佐藤貴也(浜松29期)競走タイム3.408
競走車名:スケートラブ ランク:S12
今節の成績:3着・4着・7着・1着
G1優勝:5回(2021年5月浜松ゴールデンレース)
2着/木村武之(浜松26期)競走タイム3.412
競走車名:ワント ランク:S5
今節の成績:6着・3着・1着・2着
G1優勝:16回(2020年12月山陽スピード王決定戦)
※G1優勝の( )は直近の優勝開催。
【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
0ハン2車を捕らえた岩田行雄が2周回1コーナーで先頭に立つ。早川清太郎は外から怒とうの勢いで捲り上がると、3周回で岩田をかわして早くも先頭に躍り出る。セーフティーリードの早川に対して、2番手以降は岩田、岩見貴史、永井大介の3車で混戦。最終周回で岩見が岩田の内を狙うが流れたところを岩田が再度ついて2番手を死守。1着は圧勝の早川で、2着に岩田、最終コーナーで岩見をかわした永井が3着に入線した。
1着/早川清太郎(伊勢崎29期)競走タイム3.386
競走車名:シナモン ランク:S3
今節の成績:3着・1着・1着・1着
G1優勝:8回(2020年9月山陽プレミアムカップ)
2着/岩田行雄(伊勢崎15期)競走タイム3.412
競走車名:ダイレクト2 ランク:S28
今節の成績:6着・4着・5着・2着
G1優勝:18回(2004年9月伊勢崎ムーンライトチャンピオンカップ)
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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
単独0ハンの湯浅浩がスタート残して巧みな逃げ展開に持ち込む。2番手には内山高秀が続き、仕掛けを試みるも湯浅を捕え切れない。青山周平は着実にポジショニングをあげて3周回目には3番手まで浮上。だが前の湯浅、内山の2車が重なって、仕掛け切れず。5周回で青山は内山のインに入り、ようやく2番手に上がると、最終周回BSで逃げる湯浅をかわして先頭を奪取した。内山は最後切り返しを狙うも、湯浅が2着をキープして優出を決めた。
1着/青山周平(伊勢崎31期)競走タイム3.424
競走車名:ハルク・73 ランク:S1
今節の成績:2着・1着・1着・1着
G1優勝:15回(2021年3月飯塚プレミアムカップ)
2着/湯浅浩(伊勢崎19期)競走タイム3.442
競走車名:ミネムリョーザ ランク:A187
今節の成績:1着・2着・1着・2着
G1優勝:2回(1993年山陽スピード王決定戦)
※G1優勝の( )は直近の優勝開催。
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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回 4,100m
1/湯浅浩(伊勢崎19期)0m
2/岩田行雄(伊勢崎15期)10m
3/木村武之(浜松26期)10m
4/佐藤貴也(浜松29期)10m
5/中村雅人(川口28期)10m
6/早川清太郎(伊勢崎29期)10m
7/荒尾聡(飯塚27期)10m
8/青山周平(伊勢崎31期)10m
※右の数字はハンデ
優勝戦は、湯浅浩が単独で0mハンデとなり、0-10mのハンデ戦となった。
青山周平、早川清太郎がともに2日目から3連勝で優勝戦に進出。早川はムーンライトCCと相性抜群で、2017年から19年の3連覇を含む通算4回の優勝。昨年は湿走路の準決勝戦で6着に敗れて4連覇は逃したが、今年はしっかりと駒を進めてきた。一方の青山は意外にもムーンライトCCの優勝歴なし。昨年も優勝戦は3着だった。No1ランクとして、地元タイトルの勲章を、また一つ加えたいところ。10線外の位置だけに「まずはスタートに集中」して、序盤から好展開に持ち込みたい。
また地元のベテラン勢も、準決勝戦を大いに沸かせた。11レースでは64歳の岩田行雄が2着、12レースでも湯浅浩が2着。ともに巧みなレース運びで粘りこみ、優勝戦の切符を手にした。ロッカーでも「さすがです」の声が止まなかった。岩田は5年ぶり、湯浅は7年ぶりのG1優勝戦となる。
ここまで連対無しだった佐藤貴也だが、準決勝戦では好スタートから速攻を決めて抑えきった。「スタート全然ダメったのに切れた」と一転して好気配。優勝戦も再度スタート決めれば、V獲りまで。実力者の木村武之、中村雅人も虎視眈々。木村は10線の内から2番目と好位置で、シルクカップ以来となる6年ぶりの伊勢崎G1制覇を狙う。中村は伊勢崎でのグレードレース優勝は2016年SGオートレースグランプリのみで、G1、G2は未達成だが、そのSG優勝でグランドスラムを達成している。5枠からどうレースを捌いてくるか。
準決勝戦で今節2勝目を挙げた荒尾聡。序盤で好位置につけられたことで、巧く抜け出しに成功した。納得の状態まで、優勝戦に向けてどこまで仕上げられるかが鍵となる。前節の山陽に続いて、連続優勝にも期待だ。
なお、ここまでの走路状況は初日が湿、2日目が斑、3・4日目が良走路と変化していった今シリーズ。最終日は雨の心配が少なそうで、良走路での優勝戦を迎えられそうだ。日中は30度近くまで気温が上がる予報も出ており、ナイターと言えども走路温度には注意したい。
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昨年のムーンライトチャンピオンカップ優勝戦の結果はこちら
2020年(優勝)小林瑞季
矢作公一さんによるムーンライトチャンピオンカップの展望予想はこちら
※最終日展望は12日午前中に更新。(P-Navi編集部)