昭和のにおいがプンプンと漂う熱いマーカー山崎充央は、ホームバンクの立川を走る時、周囲が近づきがたいほどのオーラを放つ。そしてどんなに調子が悪い時でも、立川ではしっかり上位に食い込んでくるのだ。

　夏前に体調を崩した影響もあり、直近の成績はあまり振るわず。この日もオッズを見ると5車立てで“5番目の評価”だったが、それを覆す根性の走りで確定板に進出した。

「今回のあっせんが入った時から、ここを目標にしていたし予定通りバッチリ仕上がった。(最近で)間違いなく一番いい。(弟子の山本)勝利の仕上がりがさらに良くて遅れてしまったのは反省ですけど。あと2日、気持ちを入れて走ります!!」。

　地元3割増しとよく言われるが、立川を走る時の山崎に関しては「9割増し」で考えてもよさそう。準決進出こそ逃したが、残り2日間、鬼の形相で走り抜く山崎に注目してほしい。(netkeirin特派員)