2022/08/18(木) 22:15 0 19
20日に富山競輪で「瑞峰立山賞争奪戦(GIII)」が開幕する。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
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今節のS班は平原康多、古性優作、松浦悠士、佐藤慎太郎、宿口陽一の名前があったが、古性優作は早めに欠場届を出している。残念ながら、佐藤慎太郎も怪我の影響(肩鎖関節の脱臼)で無念の欠場。
直前の西武園オールスターの成績が良かった松浦悠士に期待する。
孤軍奮闘の走りで無敵の近畿ラインを分断。バックで番手捲りを打ち、見せ場以上の走りで脇本雄太を苦しめた。クレバー&タテの攻撃は、現代競輪にマッチしている。台風の順延で更にハードな日程になったが、疲れ知らずなのが松浦悠士の良さでもある。中国で取鳥雄吾はいるが、中四国の自力選手が手薄で、今節は自力メインの組み立てになる。番手は仕事人の小倉竜二。最近は踏み出しに口が空くケースもあるが、競輪をやる松浦悠士の後ろなら離れはない。
地元西武園のオールスターの準決で落車した平原康多だが、元気に参戦。
最終日の阿修羅のレースは感動したファンも多かった。練習仲間であり、弟分の宿口陽一やGIのファイナリストになった吉澤純平と上手く連係する。弥彦記念と違い、地元オールスターは珍しく歯車が狂っていたが、GIIIなら8割の状態でも勝負になる。
中部は山口拳矢に魅力を感じる。
オールスターの失格で点数を稼げず、競走得点は110点あるが、予選スタート。本人は、そういうプライドは気にしていないし、中部の大会で番組の恩恵もあるだろう。一撃の魅力は失っていないし、常に買いたくなる選手だ。他に中部の機動型は竹内雄作、皿屋豊がいるが、金子貴志は、やや脚が鈍っている。皿屋豊は番手のレースは下手だが、ヤマケンとワンツーの実績もある。竹内は先行に拘っており、年齢は上だが、ヤマケンの前で動きそう。竹内雄作は、このバンクでGIIの共同通信社杯を優勝している。
九州はビッグボスの荒井崇博が参戦。
オールスターの準決で失格にならなければ、決勝で賞金を上積みして、グランプリ出場にもかなり近づいた。脚自体は仕上がっており、オールラウンダーの嘉永泰斗と連係。
直後に小田原記念があるせいか、今回の南関地区の選手は手薄感を否めない。岩本俊介も破壊力あるが、あくまでも穴での評価。
近畿は神田紘輔が点数アップして、あとはヨコの捌きと、格が問題となってくる。いくら点数を持っていても前を回れないのが近畿の競輪。その辺りは、人格者の稲垣裕之がしっかり指導する。
地元は天才肌の宮越孝治が、どこまで勝ち上がれるかだ。