2022/08/20(土) 12:00 0 15
富山競輪場で20日に初日を迎えた「瑞峰立山賞争奪戦(GIII)」。KEIRINグランプリに向け賞金を上乗せしたい選手が揃っている。倉本匠馬がバンクの特徴からおすすめ選手を紹介する。
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実力が全てそのまま発揮されるとは限らない、サンサンバンク(333m)の富山競輪で行われる71周年「瑞峰立山賞争奪戦(GIII)」。
気候の良い春から秋に開催される富山で、今年も熱い戦いが繰り広げられるだろう。現状の賞金ランキングも、上位9人の中、SS班は6人と大混戦ムードでこれから時期に楽に戦うためにも今回の記念で賞金を加算したい選手も数多く揃っている。20日からの4日間を楽しみにしたい。
バンクの特徴としては1周が333mで直線は43mとサンサンバンクにしては若干長めであるが、選手のレベルが高い記念だと4角入り口で先頭に立つぐらいの勢いがないとさすがに苦しい印象がある。また、コースの幅が狭い上にカントがキツイので、各選手の乗り方が非常に難しい競輪場と言えるだろう。
そして、雨や風など日本海側特有のコースで、夏場は特にコースのどこを走っても追い風になって前が止まらないケースがあるのでその辺りには注意したい。天候によって結果が大きく左右されるので、そこのチェックは朝イチの時点で必ず行いたいところだ。
下記に主に優勝が期待できる二人と人気を落としているものの、そろそろ復調の可能性がある一人を取り上げたが、それ以外の選手にもチャンスは十分にある。3連覇の大偉業がかかっている稲垣裕之、地元勢の宮越孝治、実力面で侮れない山口拳矢、渡邉一成などかなり豪華なメンバーがかなり揃っている。
サンサンバンクで行われるので実力よりも展開や風、雨など様々な要素を組み込む必要性がいつも以上に高いが、その辺りをしっかり見極めた上で車券を組み立てたいところだ。
・落車明けでも最強のオールラウンダー
平原康多は、オールスター競輪は準決勝で無念の落車敗退も、最終日に意地の1着で地元の大スターらしい走りを見せた。小回り力が求められる富山競輪との相性の部分では若干不安があるものの、オールラウンダーの力でここもカバーしそうである。調子も徐々に上がってるここは侮れない存在で、初日からのフルの活躍に期待したい。
・復調気配で富山のバンクを制する
宿口陽一は、オールスター競輪は地元のバンクだったとは言えども、特に最後の二日間は本来の走りに近いような内容であった。また、今年の奈良競輪(春日賞争覇戦)でも決勝に進んでおり、サンサンバンクとの相性についても決して悪くない。本調子に近い状態ならば記念で勝ち負けできる器なので、今回は初日から積極的に狙いたい選手の一人だ。
・333も苦にしない最強男が好相性の舞台で大注目
松浦悠士は、オールスター競輪や2月の春日賞争覇戦を見ても分かるように、小回りが効くタイプなのでむしろ直線短いコースはベストに近い条件である。また、脇本雄太も苦しめる今のクオリティならば、簡単に崩れる姿を想像することの方が難しい。もちろん、優勝最有力候補の選手で、たとえ決勝で単騎になったとしても容易には逆らえないだろう。