好メンバー揃いとなった今ラウンドの顔ぶれの中、ラウンドリーダーとして木村皆斗(20歳・茨城＝119期)の名前を挙げる。

　PIST6初優勝を飾った前々回のセカンドクォーターラウンド1では脇本勇希(23歳・福井=115期)ら格上のS級選手を相手に、最後は大外から追い上げて4車身差をつける圧巻の走りを見せた。その走りは脇本が「化け物じみた強さ」と語るほどで、ゴール後は力強いガッツポーズとともに喜びを爆発させた。

　また前回セカンドクォーターラウンドでは決勝5着だったものの、勢いを感じる走りは健在。PIST6最年少王者の称号を持つ20歳は、今回も抜群のポテンシャルで見せ場を作り、ファンを沸かせてくれるだろう。

　セカンドクォーターラウンド6では初出場ながら巧みな立ち回りで優勝した永澤剛(37歳・青森=91期)も要注意の存在となる。常に「緊張する」と口にしながらもオール1着で頂点に立つ様はさすがS級1班というところ。競輪のレースでは追い込み選手だが、本質は自力も秘めた自在型で勝負どころの判断力はピカイチだ。

　そして、PIST6の“顔”の1人になっている藤井昭吾(36歳・滋賀=99期)も当然の対抗格。前回セカンドクォーター ラウンド2はまさかの準決勝敗退を喫し、レース後の悔しそうな表情が印象的だった。巻き返しに燃える一戦となる今回は再び決勝の舞台でレースを盛り上げて欲しい。

　そのほか注目したい選手が中西大(31歳・和歌山=107期)だ。初出場の前回セカンドクォーターラウンド5ではしっかりとその存在感をアピール。決勝進出はならなかったが、持ち前の先行力を存分に活かした走りで魅了した。2度目の今回は決勝進出が最低ノルマになる実力の持ち主だろう。

■PIST6 Championship 2022-23 セカンドクォーター ファイナルラウンド

・開催形態：1レース×6車立
・開催日程
8月20日(土)デイ　　1次予選
8月20日(土)ナイト　2次予選
8月21日(日)デイ　　順位戦・準決勝
8月21日(日)ナイト　順位決定戦・決勝

■出場選手

級班	選手名	府県	年齢
S1	永澤剛	青森	37
S1	雨谷一樹	栃木	32
S1	柴田洋輔	東京	36
S1	小原太樹	神奈川	34
S1	大石剣士	静岡	26
S1	中西大	和歌山	31
S1	坂本亮馬	福岡	37
S2	鹿内翔	青森	36
S2	真船圭一郎	福島	34
S2	宮下貴之	埼玉	48
S2	大矢将大	埼玉	43
S2	鈴木浩太	千葉	25
S2	今藤康裕	岐阜	37
S2	長尾拳太	岐阜	29
S2	藤井昭吾	滋賀	36
S2	木村直隆	兵庫	44
A1	小橋明紀	青森	49
A1	小松剛之	宮城	48
A1	三浦翔大	宮城	32
A1	水森湧太	東京	23
A1	伊豆田浩人	神奈川	43
A1	伊藤彰規	神奈川	32
A1	遠藤勝弥	静岡	32
A1	金山栄治	滋賀	48
A1	曽我圭佑	熊本	28
A2	渡邉正人	福島	31
A2	上遠野拓馬	宮城	29
A2	木村皆斗	茨城	20
A2	等々力久就	長野	31
A2	牛田樹希斗	愛知	24
A2	石塚慶一郎	和歌山	20
A2	市本隆司	広島	50
A2	原清孝	沖縄	45
A3	前島恭平	長野	33
A3	河合康晴	静岡	52
A3	木谷凉	福岡	48

※出場選手情報は公開日時点(8月17日13時00分)のものです。直前のレース状況などにより欠場および、選手が変更する場合がありますので、最新の情報は公式サイトでご確認ください。

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