28日〜31日にかけて、新潟県の弥彦競輪場で「ふるさとカップ(GIII)」が開催されます。データと出走予定選手をもとに、この開催を展望していきます。

■コースに関して

　弥彦競輪場はみなし直線が63.1mある400mバンクです。1着に入った選手の各決まり手を見てみましょう。

逃げ：23%

　というように、見なし直線が400mバンクでは日本で2番目に長いので、他の競輪場と比べて逃げが不利、差しが優勢となっています。捲りもそこそこ決まります。自在に動けるタイプは当然強いですが、番手や別線での差し込みにも注意したいところです。この辺りの傾向も踏まえながらこの開催の注目選手を見ていきましょう。SSの平原康多選手と吉田拓矢選手は当然有力なので割愛して、他の注目選手を挙げたいと思います。

■特注選手

・成田和也選手

　43歳となった今もラストの鋭い脚は健在。今年もビッグレースで全日本選抜競輪、ウィナーズカップ、高松宮記念杯競輪と3度決勝に進んでいます。北日本で佐藤慎太郎選手のいないこの開催では、追い込み選手の代表格と言っても良いでしょう。シリーズを通しての好走を期待します。
▶︎成田和也 出走表

・村上博幸選手

　今年はほとんど怪我で休んでいましたが、前回の函館FIで復帰。決勝は不発でしたが、初日、準決勝と衰えを感じさせない脚を見せて連勝しました。言うまでもない実績を持った選手。今回は更に良くなっていると考えられ、このシリーズでは本領発揮を期待したいところです。
▶︎村上博幸 出走表

・荒井崇博選手

　今年は日本選手権競輪、高松宮記念杯競輪、サマーナイトフェスティバルと3連続で決勝に進んでいます。現在の競走得点もこの開催では1位。ここにきてブレイクしています。今一番勢いがありますし、この開催でも期待できるでしょう。
▶︎荒井崇博 出走表

・東口善朋選手

　高松宮記念杯競輪では初日特選を勝ちました。その開催では準決勝で落車し失格になり次の佐世保FIは欠場。サマーナイトフェスティバルでは本来の調子が見られませんでしたが、ここは調子が上がってくるでしょう。近畿屈指の末脚を持っていて、この開催は力的に上位を期待したいところです。
▶︎東口善朋 出走表