2022/07/24(日) 18:45 0 3
玉野競輪場のナイター競輪「デイリースポーツ杯&本田晴美杯(FI)」は27日、初日を迎える。今節はS級、A級、ガールズ開催で、見所は以下の通り。(町田洋一)
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S級の主役は地元取鳥雄吾だ。今年の玉野記念では勝ち上がりに失敗して途中欠場。GIIのサマーナイトにも出場出来なかった。
近況、伸びしろに欠いていたが、前回の広島でバックを取る捲りで優勝。ミニスランプ状態だったが、太田海也や山根将太の活躍が刺激になっている様子。狙っての捲りは下手だが、強烈カマシが持ち味だ。
番手は中四国ラインで福島武士。地味な印象もあるが、競走得点も今がキャリアハイ。109点の競走得点は立派だし、もう少し周りへの印象付けが欲しい。逆に湊聖二の方が、いつも元気でキャラが立っているし、同県筒井敦史が番手を回るケースも十分。
根田空史もFI開催なら自分の走りが出来る。ビッグレースだと逃げているか7、8番手になっているのが定番だが、福田知也とのワンツーも考えられる。
北日本はド先行の橋本智昭に、策士の内藤宣彦が追走策。関東はビックネームの吉澤純平が参戦するが、怪我との戦い。直前の福井記念でも落車していて、体調面が不安だ。吉澤追走は芦澤辰弘。九州は松川高大に期待したいが、やや若年寄の雰囲気。
2班は上野雅彦が、中四国のレースだし、番組的に恵まれそう。名物選手の島田竜二も300勝を決めて気持ち良く走る。
A級は佐々木龍の自在戦が中心だ。失格でA級に落ちているだけで脚はS級中堅クラス。何より、親父の意志を引き継ぎ、常に強気なレーススタイルが良い。6月開催の取手ではS級で優勝しているし、直前の地元川崎でも完全優勝している。同県新村穣が勝ち上がれば番手を回るが、自分でやっても問題ない。
植木和広との神奈川トリオが本線だ。鈴木薫も降級直後の前橋ドームで完全優勝。スピードの乗りが良くて、一発秘める存在だ。
地元は城戸俊潔とイケメン石丸寛之の師弟コンビ。お互い気持ちを入れすぎて、年齢的にも空回りはないだろう。城戸はコンスタントに決勝に進出しており、石丸も直前の武雄開催で、大雨の中を自分で捲って優勝している。
九州はベテラン前田義和が自力で好戦。今節のメンバーはレベルが高く、どこまでやれるかだ。
ガールズケイリンは、全体的に小粒なメンバー。アイドルレーサーの山口伊吹が一番競走得点を持っていて、5月開催の青森で優勝。意識的にバックを取っているレースもあり、今節は仕掛けが早そうだ。
徹底先行の石井貴子(東京)が追加斡旋。強烈な同型が不在だし、こんな時の石井はペース駆けが上手い。安定感ある中野咲、田中まい、成田可菜絵、新人の藤原春陽が50点以上の競走得点をキープ。
藤原は本デビューの高松と松阪で決勝進出。ただ、バックは取れていないし、先々を考えると、もう少し積極性も欲しい。
※田中まい選手は欠場となりました(7/26)