2022/07/30(土) 12:00 0 7
8月9〜14日に西武園競輪場で開催される「オールスター競輪(GI)」。同レースの過去64開催分の決勝戦データと西武園競輪場優勝者などから、優勝候補を挙げてみた。一緒にオールスター競輪を予想して楽しもう!
▶︎オールスター競輪特集
今回65回目の開催を迎えるオールスター競輪。オールスター競輪は出場選手がファン投票で選出される、唯一の開催だ。
ファン投票上位9選手は初日のメインレース「ドリームレース」に出場する。
今回のファン投票1位は昨年に続き平原康多。これまでファン投票1位の選手はどのくらい優勝しているのか調べてみると…
開催年 | 開催場 | 選手名 |
---|---|---|
1999 | 甲子園 | 神山雄一郎 |
1997 | 平塚 | 神山雄一郎 |
1988 | 岸和田 | 中野浩一 |
1976 | 前橋 | 藤巻昇 |
1974 | 静岡 | 阿部道 |
なんとたったの5回! そのうち2回がレジェンド・神山雄一郎だった。
データ上は難しそうな数字となったが、平原にはこの数字を跳ねのけてほしいところだ。
ちなみにドリームレース優勝者がオールスター競輪を制覇したのは3回(1974年阿部道、1979年中野浩一、1989年坂本勉)。こちらもかなり低い確率となっている。
続いて年齢データ。オールスター競輪優勝者の平均年齢は28.8歳。
ただし、直近10開催に限定すると33.4歳。2013年の後閑信一(当時43歳)と2014年の武田豊樹(当時40歳)以外は29〜34歳の選手が優勝している。
最年長優勝は43歳で前述の後閑信一(2013年)と松本整(2002年)。最年少優勝は伊藤繁の20歳(1968年)となっている。
項目 | 年齢 |
---|---|
平均年齢(全期間) | 28.8歳 |
平均年齢(直近10開催) | 33.4歳 |
最年長優勝 | 43歳 |
最年少優勝 | 20歳 |
次に地区別データ。優勝者の所属地区を分析すると、関東が16回、北日本が14回と圧倒的だ。
直近10開催に限定すると北日本が4回。関東、近畿、中国が2回ずつでその他地区は優勝から遠ざかっている。
この北日本の4回の優勝の内訳は新田祐大が2回(2015年、2019年)、渡邉一成(2017年)、山崎芳仁(2012年)で、全員が福島所属だ。
また関東の優勝者は前述の後閑信一と武田豊樹でいずれも40代。関東はベテラン選手に注目したい。
地区 | 優勝回数 (全期間) | 優勝回数 (直近10開催) |
---|---|---|
北日本 | 14 | 4 |
関東 | 16 | 2 |
南関東 | 9 | 0 |
中部 | 3 | 0 |
近畿 | 8 | 2 |
中国 | 2 | 2 |
四国 | 6 | 0 |
九州 | 6 | 0 |
2003年から導入されている3連単の平均配当(払戻金)は23,682円。最高配当は2007年の172,960円(優勝・飯島則之)で、10万車券はこの1度のみだ。過去10開催の平均は14,767円で4ケタ配当が半分以上と比較的堅めの決着となっている。
項目 | 配当 (2003年以降) | 配当 (直近10開催) |
---|---|---|
平均配当 | 23,682円 | 14,767円 |
最高配当 | 172,960円 | 55,170円 |
最低配当 | 2,760円 | 3,530円 |
2003年以降の決勝における車番別の成績をさかのぼってみると、優勝が多いのは2番車、4番車、7番車の4回。6番車と8番車に優勝がないもののさほど偏りは見られないが、1番車が1度しか優勝していないのはやや気になる。
一方、3着は3番車が7回と断トツの数字を残している。
直近10開催で見ると7番車が最多優勝(3回)。6番車と8番車以外はまんべんなく確定板に載っている。
車番 | 1着回数 | 2着回数 | 3着回数 |
---|---|---|---|
1 | 1 | 3 | 3 |
2 | 4 | 4 | 1 |
3 | 2 | 1 | 7 |
4 | 4 | 1 | 3 |
5 | 3 | 1 | 1 |
6 | 0 | 1 | 1 |
7 | 4 | 3 | 1 |
8 | 0 | 0 | 1 |
9 | 1 | 5 | 1 |
車番 | 1着回数 | 2着回数 | 3着回数 |
---|---|---|---|
1 | 0 | 3 | 1 |
2 | 2 | 1 | 1 |
3 | 2 | 0 | 2 |
4 | 2 | 1 | 1 |
5 | 1 | 1 | 1 |
6 | 0 | 0 | 1 |
7 | 3 | 1 | 1 |
8 | 0 | 0 | 1 |
9 | 0 | 3 | 1 |
今回のオールスター競輪の開催場は西武園競輪。出場予定選手のうち、直近3年間の西武園競輪の開催(FI以上)で優勝している選手を紹介する。
開催年 | グレード | 選手名 | 決まり手 |
---|---|---|---|
2019 | GIII | 平原康多 | 捲 |
2019 | FI | 久米良 | 差 |
2019 | FI | 中村浩士 | 差 |
2019 | FI | 山崎芳仁 | 差 |
2019 | FI | 吉田拓矢 | 捲 |
2020 | FI | 阿竹智史 | 捲 |
2020 | FI | 大石剣士 | 捲 |
2020 | FI | 吉澤純平 | 差 |
2021 | FI | 坂井洋 | 捲 |
2021 | FI | 岩本俊介 | 逃 |
2021 | FI | 佐々木悠葵 | 逃 |
2021 | FI | 吉澤純平 | 捲 |
2021 | FI | 吉田有希 | 捲 |
2022 | FI | 渡邉雄太 | 差 |
2022 | FI | 村田雅一 | 差 |
2022 | FI | 成田和也 | 差 |
以上を踏まえ、出場予定選手のうちデータ上で優勢な選手を下記に挙げる。
級班 | 選手名(脚質) | 所属府県 | 年齢 |
---|---|---|---|
SS | 平原康多(両) | 埼玉 | 40 |
SS | 郡司浩平(逃) | 神奈川 | 31 |
SS | 古性優作(両) | 大阪 | 31 |
SS | 松浦悠士(両) | 広島 | 31 |
S1 | 新田祐大(逃) | 福島 | 36 |
S1 | 吉澤純平(逃) | 茨城 | 37 |
S1 | 諸橋愛 (追) | 新潟 | 45 |
S1 | 脇本雄太(逃) | 福井 | 33 |
※出場予定選手は7月26日時点