櫻川雅彦は穴を提供してくれる、個人的に好きな選手のひとり。典型的な一発屋で大きい着のせいで現在の競走得点は82点後半だが、タテの脚は健在で点数以上のパワーを持っている。

　初日は単騎での競走を選択。別線の機動型、中川繁樹と舟山佑京で踏み合う展開に。その時は最後方だったが、中団に追上げすかさずバック捲り。迫る中川を振り切って今年初の予選1着スタートを切った。

「ホントは先行する番手に粘ろうかなと思ったんですが、踏み合う展開は予想していなくて…。それにしても車が伸びましたね。ラッキーパンチです(笑)」と謙虚に話してくれた。

　予選での1着は昨年の小田原振り。その時は3連単21万円台の大穴を開けている。「今回は3連単2万円チョイですか。僕が1着なんだからもう少し付いてもいいですよね。僕もオートレースをよく買うので穴党の気持ちはよく分かりますよ」。

　準決は10レースに出走する。南関は志佐明-櫻川雅彦-遠藤勝行の並びで折り合った。

「遠藤さんに番手を回して貰ったし、しっかり自分の役目をこなしたい」と好気合の様子だった。(アオケイ・松野記者)