前期S級だった鈴木薫がパワー駆けを披露するとみたい。決勝に乗ったのは、6月開催の川崎の1回だけだが、常に主導権を取る走りを見せていた。小回りバンクを味方に逃走劇だ。番手は埼京ラインで高橋昇平。自ら認めるアニメおたくで、萌えレーサー。

　南関ラインは、当地優勝の実績ある菅原裕太を先導役に同県遠藤勝行か亀谷隆一がマーク。遠藤も亀谷もS下がりのマーカーなので点数を持っている。菅原のカマシが決まると、ラインで独占も可能。

　遠征ラインは山崎光展が特選シード。同郷の中川繁樹か安藤直希の機動力に乗る。安藤は新鋭レーサーで仕掛けは早い。

　地元の1班は宮内善光だが、やや脚落ちしている。まずは決勝進出が目標。2班の長岡豪は予選をクリアしたい。

　チャレンジは新人がデビューするが山口多聞の能力が一番高い。在所成績は21位だが、ゴールデンキャップを2回取っている。本デビュー前のルーキーシリーズでは富山で準優勝、地元大宮で決勝5着と能力の高さを見せている。

　同じく同期の野崎翼は在所成績26位。新人戦ではバックも取れず決勝にも乗れていないが、本デビューでは一変するとみたい。

　原田翔真も新人戦ではバックを取っていないが大宮では決勝進出を阻まれたがオール2着だった。父親は長らくS級で活躍した原田隆で2世レーサー。

　常次勇人の師匠は高松宮記念杯で男の走りを演じた岡崎智哉。ルーキーシリーズは6走したが、全部バックを取っている。これも師匠譲りのレースだった。

　ガールズケイリンは、尾崎睦がドル箱バンクにしている。ロング捲りで前団を飲み込み完全優勝だ。今年に入り、6月中旬の段階で6回優勝している。次の目標は、直後に行われる玉野のサマーナイト。尾崎より名前で勝てる選手は不在だし取りこぼしは出来ない。

　細田愛未も、予選は尾崎と別のレースだし無傷で勝ち上がりたい。普通開催で今年は2回優勝している。自力で勝てる選手だし展開待ちではない。

　地元は河内桜雪が本デビュー。ルーキーシリーズは大宮で準優勝。在所成績は3位だし、地元期待の星だ。

　本多優も地元のアイドルレーサーだし、先輩の意地も見せたい。

　南彩乃は里帰りのレースで、地元3人娘のシリーズとも言える。