2022/06/30(木) 18:00 0 8
佐々木龍は2場所前の6月の取手S級シリーズで通算2度目のS級優勝を飾った。直近4ヵ月の競走得点は104.71と今シリーズの中でも断トツだ。そんな選手がなぜA級にいるのか、という疑問にぶつかる。
競輪の格付けを行う上で必要な数字に平均競走得点がある。失格点をすると、そこから1回につきマイナス3点が引かれる事になっている。例えば、100点を有する選手が1回失格すると97点、2回失格するとさらに3点引かれて94点…と。
前々期の佐々木は101.28点の競走得点を持っていたが、2回失格したため実際は6点マイナスだった。さすがに95点台ではS級残留は難しく、無念の降級になったのだ。 「強い人はそもそも落ちる事はないですし、ぜんぶ自分の力不足。課題になりますね」と現実を淡々と受け入れた。
とはいえ競走得点で言うと、今の脚はS級1班クラスのもの。盤石のシリーズリーダーと言えるだろう。初日特選12Rは東地区同士という事と「自分はどうあれ自力でやる。人の後ろにはまだ付かない」と話す引地正人に任せる事にした。(netkeirin特派員)