ガールズケイリン7期生として4年前にデビューした佐藤水菜。デビュー前は「ガールズケイリンで戦えるのか正直不安だった」と明かしたが、国内では3つのタイトルを獲得、またナショナルチームの一員として世界を転戦。先日のアジア選手権では女子ケイリン金メダルを手にし、「ガールズケイリンの存在を広めていきたい」と語るように、責任感も芽生え始めている。

　2カ月ぶりのガールズケイリンは「ALL GIRL'S 10th Anniversary」。佐藤は児玉碧衣や太田りゆ、石井寛子など実力者が揃うトーナメントＡブロックに入ったが競走得点は1位。マークされる立場である。

「今は世界で走らせてもらう機会が増えてきて、自分が追われる立場かもしれないですが、気持ちは新人。まだまだ上には上の選手がいるので、自分は追う立場にいると思っています」とあくまでもチャレンジャーであることを強調した。

　史上初の12レース制、女子のみの開催については、「勝ちたいからこそ負けるリスクを考えてしまうと不安な面もありますが、お客様に強くなったところを見せたいと思っています。アジア選手権での結果はひとまず置いておいて、ガールズケイリンの佐藤水菜を見てもらえたら嬉しい」と語った。

　ナショナルチームでの厳しい練習の成果と「得た物が大きかった」と振り返る昨年の欧州遠征の経験がどのような走りにつながるのか、成長著しい佐藤から3日間、目が離せない。(netkeirin編集部)